加湿器肺は増えている!?
2019年から新型コロナ感染症の影響でライフスタイルが大きく変わりました。その中で2020年末から2021年初旬にかけて加湿器肺が多くなった気がしました。
じゃあという事で例年の傾向を調べてみました。
過去の過敏性肺炎と診断された症例を収集したところ、2020年までの10年間で、加湿器肺は6例しかいませんでしたが、2021年1-3月の3か月だけで4例の診断に至りました。
しかもこれとは別に、コロナの影響で気管支鏡検査ができず、診断基準を満たしていなかった症例が3例もありました。
加湿器肺が多くなった原因として、コロナ渦で加湿器の売り上げが急激に伸びている事が挙げられます。
2021年に加湿器肺と診断した4例の患者さんにインタビューしたところ、3例で2020年冬から新たに加湿器を使用し始めており、2例は加湿器の洗浄を行っていませんでした。
他の論文ですが、加湿器の水を入れ替えた後、4-5日後から菌が二次関数的に増殖します。
3日に1回は加湿器の水を入れ替え(できれば毎日)、1週間に1回はタンクの清掃を心がけましょう!
まだまだコロナが流行している今年の冬も多くの加湿器肺が発症するかもしれません!
定期的な加湿器の洗浄が重要なのと、KL-6低値の過敏性肺炎を見た時は加湿器肺を疑う事が大事です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?