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最近思ったこと|正しい目標の設定が大切
東南アジアに住んでるんだから仕方ないでしょう、と思われるかもしれないですが。
ホーチミンには「名前も言いたくないあの人」が多いです。黒いあの虫です。
道路でもどこでもゴミを捨てて置いておくからだと思うのですが、ネズミと「あれ」がものすごく目につきます。
ちなみにネズミはかなり大きくて、冗談のつもりで「(ベトナムのネズミは)猫でも食べるんじゃない?」って聞いたら、「ああ。あるよ」って返されました。…ほんとに?
わたしは「あれ」が大の苦手です。子どものときからムリで、家に出たらぜったい男家族を呼びます。カブトムシとクワガタは触れるけど「あれ」は視界に入るのもムリです。
長いホーチミン生活で、殺虫剤と長いホウキを使ってやっつけることはできるようになりましたが、部屋に出たら殺るまで寝られなくなります。
そんなわけで、わたしにとって住環境はとても重要で、できるだけ「あれ」との遭遇率が低い環境に住みたいわけです。
わたしは今年4月に引っ越しをしたのですが、まえに住んでいたアパートは屋上がルーフトップバーになっていて、食事のメニューもありました。そのためか、「あれ」の出現率が高く、通路で遭遇したり、部屋にも何回か出ました。
それがいやで、引っ越しするときにはマンションの高層階をねらうことにしました。高層階なら外から虫が入ってくることはないだろうと思ったのです。
そして、やりたいことリストに"引っ越し"を挙げ、"高層階"という条件をつけて家探しをしました。(この話はやりたいことリストの話に関係します。)
排気ガスと虫から、少しでも遠い(高い)ところへ…。そして20階を越える、景色もきれいな部屋を確保できたのでした。
ところが。
数ヶ月住んでみると、「高層階なら虫が来ない」が正しくないことがわかりました。
わたしの部屋は風通しがいいので、朝晩は窓を開けていればエアコンがいらないくらい涼しくて気持ちがいいです。
念のため(防犯と虫除け)夜は窓を閉めていたのですが、ふと窓を見ると、種類もわからない羽虫やハチや「あれ」までもが、窓の外に貼り付いていることがあるのです。
さいわい、部屋に侵入されたことはないですが、窓辺に座ってリラックスしてるときに黒いものが飛んできたらビックリします。
マンション、しかも世帯数の大きいレジデンスに住んでる以上、100%「あれ」が避けられないことはわかっていました…。
でも、まさか外から来るなんて…。
朝はほとんど虫が飛んでくることはないので窓を開けますが、そこに居やしないかちょっとドキドキします。もし入ってきたら…と怖いので夕方は日が暮れたらすぐに窓を閉めます。これって、日常の小さいストレスです。
規模の小さい例え話でしたが、これって本当の望みとやりたいことがズレてたってことです。
わたしは「(虫に遭わなさそうな)高層階に住むこと」を目標にしました。でも、わたしがほんとうに叶えたかったことは「虫を怖がってビクビクしなくなること」でした。
神経質でイヤになっちゃいますけど、目のすみに黒っぽいものが入るとビクッとしちゃいます。
一度、窓の外に貼り付いてたことを、そこにいないときでも何度も思い出してしまいます。
朝に窓を開けて、実はそこにいて入ってきたらどうしようと想像しちゃいます。
人生の質を上げたいなら、こういう思考回路になっちゃうことを解決したほうがいいんです。そうしたほうが、安心が住環境に依存する原因が一つ減ります。
もう一つ例えるなら、「恋人がほしい」ってやりたいことがあったとして、どんな恋人がいいか具体的に考えたとします。
でも、もし本当の望みが「だれかに自分を否定せず愚痴をただ聞いてもらうこと」だったら、兄弟でも親でも友達でもカウンセラーでもペットでもぬいぐるみでもよいわけです。
人間を相手にするより、動物か無機物かお金を払う方法のほうが望みは叶いやすい気がします。
そのことに気づくと、目標•ゴールの立て方って、けっこう難しくて重要なことなんだなとわかります。
「なぜ、それを叶えたいのか」「それを達成すると自分がどうなるのか」という目的が見えないまま目標に向かっていっても、そこに着いたとき「あれ?ここは来たかったところじゃない!」となってしまいます。
『7つの習慣』でもパーソナルリーダーシップの重要性が書かれていました。
マネジメントはボトムライン(最終的な結果)にフォーカスし、目標達成するための手段を考える。それに対してリーダーシップはトップライン(目標)にフォーカスし、何を達成したいかを考える。
私たちに必要なのは、はっきりしたビジョン、明確な目的地である。そしてその目的地に到達するためには、ロードマップよりもコンパス(方向を示す原則)が要る。
日常でも仕事でも、目標設定の失敗ってけっこうたくさんあるような気がします。
目標があやふやなまま突き進んじゃうとか。本来の目的と別のことがすげ変わっちゃったりとか。
変化が目まぐるしくて、スピードが優先される時代ですが、目標を明確にする時間は重要。「急がば回れ」なんじゃないかなぁと思いました。
***
今日の見出し写真は、ホーチミンのお寺です。
特に有名な場所でもないんですが、このとき夕日が差し込んで光がきれいだったので写真を撮りました。
目にはすごく神秘的な風景だったのですが、上手く写真に表せなくて残念だった…という一枚です。
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