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政府の即決と柔軟に対応する市民#サバイバル日記inベトナム③

ベトナム、ホーチミンにて書いています。Chuncoです。
先日の記事を書いた時点では日本への帰国と、ベトナムでの滞在延長との間で揺れていましたが、その後ベトナムでの行く末をしっかり見ておこうという腹をくくりました。(生活の目途もたったので、そのあたりまた後日書きたいです)

2月中ベトナムではコロナ感染拡大を抑え込んだかに見えていましたが、やはり海外との人の行き来により3月に入ってから感染者が増え、今日までで120人を超えました。日本や諸外国と比べるとまだまだ少ない数字ですが、これから市中に感染が拡大するかしないかが注目されています。

しかしながらベトナムはコロナ対策に関する政府の対応はとても素早く、近隣諸国と比べても強硬手段をとっています。外国との行き来を封じているだけでなく、ちょうどベトナムの長期休暇がある旧正月からもう2か月ほど各学校は(大学も含めて)休校が続いていますし、ホーチミン市内でも感染者が出たマンションが封鎖されたりしています。
政府のコロナ対策についてまとめられた記事

観光客の多いホーチミン1区でカラオケやマッサージ店の休業命令などが出たのが15日ですが、当日の18時から適応するという内容でした。
17日には外国人へのビザ発給の停止
20日に決定した事項では翌21日からは入国者がすべて集団隔離されることに
これを受けて各航空会社が運休を決定したのでベトナムに住む外国人は事実上ほとんど閉じ込められた状態になっています。
そして本日、ホーチミンで30席以上の飲食店は3月末まで休業の指示が。これもまた本日18時より、との記載でした。

一連の対応を見て思うのが、対応がとても速いということ。
正直、普段はいわゆる”お役所仕事”というふうに、対応の遅い国なのに…。いざというときの対応の速さ。

人口の差や社会主義国だということがあると思いますが、日本ではあり得ないくらい大胆で迅速な対応です。今のところ、私の周辺では政府に対する不満などはなく、素直に受け入れいれているように感じます。人々も消毒の徹底や(普段トイレのあとでも手洗いをしないベトナム人が手を洗うようになった)、外出を控えてフードデリバリーサービス(これはそもそも最近利用が伸びていた)を積極的に使うなど、柔軟に生活を切り替えているように見えます。打撃をこうむっている業種でも、ただただ嘆いているだけではなくて、生き延びるために必死の戦略で手を打っているように見えます。

もちろんこの先が見えない戦いにいつ不満が爆発するかわかりません。また、私自身はそれほど経験していませんが、外国人に対する不信感が今度私たちの生活にどのように影響してくるのかという心配もあります。

ですが、これほどの変化のスピードは日本にいたら感じることができなかったのではないかと思いますし、生き残りをかけて必死になる様も目の当たりにできなかったと思います。コロナウイルスがきっかけで世の中の変化が加速した(私が今まで気づいていなかっただけかもしれませんが…)このときにあって、知らぬまま流されていくのではなくて、しっかりと自分舵を取って乗り越えていかなければならない。特に、日本語教師として海外で働く者としての心構えを今一度見つめ直さなければならないと感じました。



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Chunco
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