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馴染んだインタフェースを求めて

 HHKB(Happy Hacking Keyboard)の公式ウェブサイトには、印象的な言葉が載っている。

 アメリカ⻄部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
 馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
 いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
— 東京大学 名誉教授 和田英一

https://happyhackingkb.com/jp/

 この語りを読んで、皆はどんな"馴染んだインタフェース"を思い浮かべるだろうか。

 マイ箸、マイボトル、マイバッグなど、日常には「マイ○○」と呼べるものが多く存在する。それらは使い込むうちに手に馴染み、欠かせない存在となる。

ユニ アルファゲル スイッチと私

 私の場合、そのひとつが「ユニ アルファゲル スイッチ」である。この文具がなければ、仕事や勉強に集中できないほど手に馴染んだ相棒である。他にはあまりこだわりがないが、ことキーボードに関しては別格だ。

HHKBという相棒

 私が愛用しているキーボードの一つにHHKB(Happy Hacking Keyboard)がある。その使い勝手の良さは、多くのユーザーが絶賛する通りだが、私自身もその魅力に取りつかれている。

 特に、MacBook Proとの組み合わせでは最高の相性を感じている。軽やかな打鍵感と、タイピングが自然に心地よくなるレイアウト。これほどまでに馴染んだキーボードは他にない。

Chromebookで試してみた

 愛用のHHKBを他のデバイスでも使ってみたらどうだろうか。
 例えば、所有しているChromebook(HP Chromebook 14a)との相性を検証してみた。結論から言えば、基本的には快適である。軽快なタイピングは健在であり、遅延もほとんど気にならない。ただし、時折わずかな遅延が生じることもある。
 それでも、なんとなくしっくりこない。これはHHKBのせいではなく、私自身のChromebookの使い方に問題があるのだろう。

デバイスごとの役割

 現在、私は3台のPCを使っている。デスクトップPC(Windows)、MacBook Pro、そしてChromebook。それぞれに役割がある。

  • デスクトップPC:主に仕事用

  • MacBook Pro:文章執筆やクリエイティブな作業用

  • Chromebook:ネット閲覧用

 Chromebookは非常に気軽で便利だが、文章を書こうという気分にはならない。ネット閲覧や手軽な情報収集に特化しているため、HHKBとの相性は悪くないものの、"執筆"という行動には繋がらない。

馴染んだ道具がもたらすもの

 結局のところ、馴染んだ道具というのは、自分の行動や気持ちに大きな影響を与えるものだ。ユニ アルファゲル スイッチやHHKBが私にとってそうであるように、きっと誰にでも欠かせない"インタフェース"があるはずだ。

 それを探し、育て、使い込むことが、ライフスタイルをより快適に、そして充実したものにしてくれるのではないか。

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Siestan
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