目黒美術館に行ってきた
東京に来たばかりの頃、あまりの美術館の多さに驚いた。国立新美術館とか、上野の森美術館とか、国立西洋美術館とか、都のシンボルになり得る規模がいくつもあって、それでもって新しい美術館もできているようで、なんて楽しい街なのだと感動した。
美術館にも美術にもぜんぜん詳しくないけれど、定期的に色んな展示会には行っていた。
しばらく行けていなかったが、また少し気になりだした。
そうして展示とかを調べていると、東京はシンボルみたいな大きい美術館だけじゃなくて、区立とかの美術館や、もっと小さな美術館の多さに、またしても驚いた。
けれど今まで私が大きいものしか目を配っていなかったから、もしかしたら生まれ故郷の大阪にも、小さな美術館にはたくさんあったのかもしれない。
分からないけれど、今日は目黒美術館に初めて行ってきた。
目黒美術館では、来週末まで猫の展示をやっている。
区立の美術館いくつかのコミュニティで、協同でテーマを持って展示会をすることになった、その今回が「猫」だそうだ。
普段はばらばらの美術館にいる絵や彫刻たちが、「猫」という縛りで一つの展示に集まっているのは、とても素敵だと思った。
展示は、有名な美術館の注目の企画展に比べれば見やすい人の量だったけれど、それでも思っていたより人がいた。
東京に美術館が多いのは、アートに興味がある人が多いからなのかもしれない。知らないけれど。
猫は、何百年も前に筆で描かれたものやブロンズの彫刻、カラフルな絵の具の絵など、色んな状態でそこに居た。
私は基本的に絵が好きなのだけれど、彫刻で作られた猫が、それは硬くて冷たい肌触りのはずなのに、丸みや背中の骨のうねり、伸びをしている表情なんかがあんまりリアルで、本当は触ってみたらふかふかで動き出すんじゃないかと思わせた。
これまで見た彫刻の中でいちばん、温かみを感じた気がした。
みんな猫が好きだから、造られている猫、描かれている猫は愛くるしいのだろうか。
久しぶりの美術館、楽しかった。
これはもっと、区立の美術館に通いたい。そう思った。
もし誰か読んでいたら、おすすめの場所教えてほしいです。
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