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なんでもない日のこと

平日の夜、たくさん食べさせられた。
そういえば、いっぱい食べることを強要される場面ってあんまりないよな、ということを後になって気づいた。

その相手は知り合いの知り合いで、年齢も関係も上の人だった。

ありがたいことに前菜の盛り合わせやニョッキ、オムレツなど、お酒が進む濃いものをたくさん振る舞ってくれた。
そしてメインは、合計500グラム以上ありそうなお肉の盛り合わせ。
おいしい、おいしいのだけど、メインがやってきた時点でもう腹8分目くらいだった。
しかし、明らかにお腹いっぱいになっているようすを目の前で見ていたその相手は、「本当に申し訳ないが、シメのごはんとデザートも絶対食べてほしい」と言った。そんな理由で謝られるのは初めてだった。

お腹いっぱいとはいっても私は大食いなほうで、特にお酒が入れば胃袋が気持ち2倍になる。
だからとにかく食べて食べて食べた。無事完食できた。

それから2日、私はまだお腹が痛い。そしてお腹が空かない。

何度も、あの時間はいったい何だったのだろうと考える。
お腹を満たすためにご飯を食べるのに、あの日のご飯は完全に、お腹を壊すために食べていた。

もったいない、申し訳ない。
誰かに、何かに、そう思う。

あの人はあの日、私ではない誰かに謝っていたのだろうか。

そんなどうでもいいことを考える、心が健康な三連休の始まり。

🍙🍙🍙

写真は最近食べた、池袋のフォー

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