月刊『中医未病19年8月号』日常に役立つ 中医薬&商品情報「生脈宝:しょうみゃくほう」
蒸し暑い夏を皆さんいかがお過ごしですか!
日本の医療用漢方薬にはありませんが、中医処方に「生脈散(しょうみやくさん)」という処方があります。
日本では生脈散(3種類の生薬を含有)や生脈宝(生脈散より1種類多い4種類の生薬含有)として漢方薬局などで購入できます。
生脈散
本来の「生脈散」の組成は
人参(にんじん):高麗人参
麦門冬(ばくもんどう)
五味子(ごみし)
の3種類の生薬が入っています。
暑熱により、発汗が過多になり、元気の「気」や正常な体液である「津液:しんえき」が消耗して気津両傷になる状態に用います。
津液が損傷すると喉の乾燥、喉の渇きなどの症状がでたり、気が消耗すると倦怠感、怠さ、息切れなどがでます。
その他、この処方は、慢性に続く咳によって、肺気が損傷し津液も不足する咳にも用います。
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