見出し画像

ボボボーボ・ボーボボで読書感想文なんて書けないわけがない


ボボボーボ・ボーボボという作品が好きだ。
子供の頃、兄の本棚から4.5冊ほど取り出してはリビングで読み、結局続きも読みたくなり1日に10冊以上読むことになる。
家族からは「またボーボボ読んでんのか!」と言われまくったのも覚えている。

あまり読んでない巻でも少なくとも10周以上はしているし(新説じゃない無印の方はどの巻も20回近く読んでいると思う)、なんなら次のページで起こるギャグも大体覚えている。
今でも電子書籍でたまに読むが、やはり面白い。
突拍子がない破天荒なボケもあれば、シンプルボケもあり、メタ的なボケやバカガードなどの天丼、いろんなジャンルのギャグが異常なペースで繰り出されている。

ボボボーボ・ボーボボ 7巻 奥義67より引用
同上より引用
面白すぎる


Youtubeに「ボーボボの不条理ボケクイズ」というバキ童の動画があったので拝見した、俺の好きな面接でギターじゃなくてバターを弾くやつ(その後の「届かなかった…」が好きすぎる)は出てこなかったが有名どころがクイズになっていた。
好きな作品がこうして取り上げられるのは何はともあれ嬉しいものだ。


後日Xでバキ童のこのポストを見た。

このポストには「ボーボボの感想文なんて気が狂ってる」的な意見が多く寄せられていた。



実際「ボーボボはカブキである」というアニメの感想文が既にあるというのは置いといて、


感想文くらい書けるだろ。

と思ってしまったので書く。

範囲はボボボーボ•ボーボボ1〜21巻(新説は除く)

読書感想文なんて小学生以来なので書き方がイマイチわからないがなんとなくで書いていく。





この漫画は一言で言うと『グラタン』だ

私立キンタマーニ学園
 2−2 15番 ちゅうえい

 昨今のインターネットで「ボボボーボ・ボーボボ」(以降:ボーボボ)をもてはやす風潮には些か違和感を感じる事がある。
ボーボボはその作風から、『読んでいると頭がおかしくなる』とか、『人類には早すぎた作品だ』とか、『PTAから苦情が来てアニメが終わった』とか、意味不明で支離滅裂な作品の代名詞かのように言われることが非常に多い。いや、実際クレームが来てたらしいからしょうがないけども。

 そもそもこれはボーボボのギャグが他作品と明確に違う点があるからだ。
というのもボーボボはボケのために姿形を変えるのはもちろん、突然店が出てきたり、変なおじさんが出てきたりする。実際にはそこに存在するわけではないのにだ。つまり、ボケの為ならあらゆる物が具現化する世界になっている。
これがボーボボを不条理ギャグと言わしめる要因である。この通常ならありえない理不尽なボケ(しゃべりや漫才では表現が難しいボケ)の精度が非常に高いのがボーボボの人気の由来なのかと考察できる。

 とは言っても実際ボーボボのストーリーが支離滅裂だったかと言うとそんなことは全くないのである
これがボーボボという作品のすごいところだと私は思う。一見、相反するギャグとバトルを融合させ『バトルギャグ漫画』としてのシステムを確立している。
ボーボボ達にとってギャグとは攻撃手段であり回復手段でもあるのだ。
ギャグをするほど攻撃になるのでバトルの終盤はギャグのラッシュになり、逆に序盤は敵からの攻撃をギャグにする事でダメージを軽減しているのだ。
 ところ天の助というキャラはご存知の通り全身がところ天でできており、基本的にあらゆる物理攻撃を喰らってもダメージが入らない。いや、ダメージが入っても全てがギャグになるので次のコマでは回復している。
ここで面白いのが天の助というキャラは異様に敵からのヘイトを集める事である。実際毛刈り隊を裏切ってボーボボ側についているし、ところどころ言動で調子に乗る事があるので敵からはムカつく存在なのかもしれない。
OVER戦の「殺してやるぞ天の助」は有名だが、他バトルでも天の助はよく初手で攻撃を受けておりタンク役としてバトルでは重要な役割となっている。(ハレクラニ戦でも最初にぬ円にされている)

 ボーボボのすごいところはそのギャグにもあると思う。
とにかくギャグのパターンが多い。上で語った性質上普通の漫画じゃできないギャグをできる他、バトル漫画の性質もあるので比較的暴力的なギャグもできる。(ロケットランチャーを味方に撃ったり)
亀ラップは確かに作者も認めるやばいギャグではあったが、基本的にはロジカルで面白いギャグもちゃんとある。とにかくギャグの振り幅が広いのである。(実際亀ラップはその後のギャグのフリであるわけだし)
逆に言うとこれが、最初に述べた風潮の違和感の原因だと思われる

 ボーボボという作品は確かにその異質さからネットでもネタにされやすい。
ただ、あなたはボーボボを読んだ事があるのだろうか??
やれ口を開いては『理解ができない』『意味不明だ』など、
あなた、本当に読んだことありますか???
なんとなくの先入観でボーボボ=”理解ができないモノ”として読んでいませんか??
ボーボボはたまに意味がわからないギャグもあるが(チョコパイの中にリスがいるよ等)、それだけが魅力というわけではない。ネットに落ちている数ページだけで作品の本質を知ることはできないように、”読んで””見て”初めて作品を理解できるのだ。

 どんな作品でもネットの評価で先入観を持っているとどうしてもそれに引っ張られてしまうし、今はあらゆる作品の評価が見られる時代だ。読んでなくても観てなくてもネットの評価で知った気になることはできる。
私も映画を見る時は評価を気にしてしまう達だし、飲食店なんかレビューを見ないで選ぶことはできない。
先入観を完全になくすことはできないかもしれないが、作品を鑑賞する際は真摯に向き合うべきだなと改めて考えさせられた。

 もしあなたがまだ「ボボボーボ・ボーボボ」を読んでいないのであれば一度読んで見ることをオススメする。タイトルの『グラタン』の意味くらいはわかるはずだ。






疲れたので、寝ます。
ちなみに読んでも『グラタン』の意味はわからないと思います。
俺もぜんっぜんわかってないので。

終わり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?