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明るさ

清々しく晴れていると
僕には何だか眩しすぎて
瞼の奥を突き刺すようで
僕について考えさせてくれる

本当はきっとこの明るさが
僕らにとって大切なんだろうが
僕はこの明るさが
とてもとても嫌いだった
僕の皮膚はその光を
白く跳ね返すけど
一枚内側を捲ったら
きっと濁っていて
その光を熱に変えてしまう

血流が緩やかになって
僕は僕について考えていて
瞼の奥を突き刺されて
全てを放り投げたくなった

清々しい初夏の、昼間の話

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