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にっこりわらって!絵本レビュー「おつきさまこんばんは」
おつきさまがいろんな表情を見せる可愛らしい絵本を紹介します。
おつきさまこんばんは
林明子 作
福音館書店
表紙は眠っている赤ちゃんのような表情。
見ていると思わずにっこり笑わずにはいられない。
作者、林明子さんの描く絵本はどれもたまらなく素敵な表情をしているんだけれど、まさかおつきさままでとは!
笑った顔はもちろん、泣きそうな顔、あらやだわの顔。
ページをめくるたびに「ふふっ」と笑みがこぼれてくる。
時々、満月の夜には窓を開けて空を眺めてみる。
犬の散歩のときは、上を見上げながら犬に向かって
「きれいだねぇ」なんて話かけたりもする。
もちろん犬は返事なんかしないし、地面の匂いを嗅いでいたりする。
ただ、お月様をみていると、幸せな気分になる。
実はこの絵本、noteでコメントをいただいたマカロニさんのおススメ絵本。
私は0歳児クラス担任保育士なのですが、林明子さんの『おつきさまこんばんは』が大好きで、誦じて読み聞かせができちゃうほどです。マスク生活で、目元しか見ていない赤ちゃんにも色んな表情、感情を伝える事ができて、改めて本当神絵本だと感じています。
裏表紙のあっかんべー!、保育士はマスクをしていて見えないけれど、お月様を通して、子ども達と一緒に、あっかんべー!が、出来るのが幸せです。舌を出す模倣って発語を促すのに大切な運動なんですけど、保育士はやって見せられないんです😢
コロナ禍で発達を促す関わりが制限され、苦慮していますが、この絵本一冊でだいぶ解消されちゃいます!本当凄いです。
マカロニさんのコメントを読んで、改めて読んでみた。子どもの頃は何にも考えず読んでいたけれど、今になって読むと印象が違ってくる。絵本は読めば読むほど新しい発見があって面白い。
気づかせていただき、ありがとうございます!
この絵本を読むことで、子どもにいろんな感情や表情を伝えられるなんて、素敵だなあって思った。
読み聞かせしてもらっている子どもたちの、いろんな表情が見えてくる、声まで聞こえてくるよう。
私も絵本と一緒になって、にっこりしたり、困った顔をしたりしてみた。
そしてさいごに「あっかんべー」
笑っちゃった。
大人になると「あっかんべー」なんてしなくなる。
こんな楽しい顔なのにね。