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【読書】人と社会と幸せについて考えながら

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気の向くままの読書記録です。本の選び方はマニアック、かも。内容も、本の紹介はもちろんしたいことだけど、自分が何を思ったか、何を連想したか、も記録しています。それから基本図書館で借…
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2025年2月の記事一覧

【読書】企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話

復刻版 出版情報 タイトル:企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話 著者:マリアナ・マッツカート 翻訳:大村昭人 出版社 ‏ : ‎ ‎ 薬事日報社 発売日 ‏ : ‎ 2015/9/2 単行本 ‏ : ‎ 443ページ 復刻版 出版情報 タイトル:企業家としての国家 著者:マリアナ・マッツカート 解説:室伏謙一 出版社:経営科学出版 発売日 ‏ : ‎ 2023/4/30 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 453ページ

【読書】縄文文化のフォルモロジー(形象学) 日高見国の文化

出版情報 タイトル:縄文文化のフォルモロジー(形象学) 日高見国の文化 著者:田中 英道 出版社 ‏ : ‎扶桑社 発売日 ‏ : ‎ 2024/6/1 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 240ページ はじめにフォルモロジー(形象学)とは何か  ひとつ前の読書記事で、本書の著者 田中の42歳の頃の著作である『フォルモロジー研究』について書いた。著者 田中の原点である、といっていいだろう。  言語によらないフォルム(=形象)の研究手段として、下記の5つのステッ

【読書】フォルモロジー研究―ミケランジェロとデューラー

出版情報 タイトル:フォルモロジー研究―ミケランジェロとデューラー 著者:田中 英道 出版社 ‏ : 株式会社美術出版社 発売日 ‏ : ‎ 1984/9/15 単行本‏ : ‎ 343ページ フォルモロジー(形象学)研究の原点 本書は著者 42歳の時の作(1984年出版)である。研究者として充実した時期であるといえよう。その田中が「自分の研究の方法論は『フォルモロジー』という言葉でまとめることができるのでは?」という思いで著されたのが本書であり、本書の『序』とし