サムスン電子 2019年第1四半期決算を読む~圧巻の半導体利益率~
今回はサムスン電子の2019年第1四半期についてみていきます。
サムスン電子はいわずと知れた世界最大規模の電子機器・電子部品企業です。
その規模は凄まじく、スマートフォン市場でシェア1位、薄型テレビ市場1位、NAND型フラッシュメモリ市場1位、DRAM市場1位など、他を圧倒する巨人となっています。
また韓国のGDP規模の1/5を占めるとも言われる売上規模であり、韓国輸出額の1/5を占め、時価総額でみても韓国市場の1/4を占めたこともあるなど、まさに韓国を代表する企業ともなっています。
同社は世界の半導体市場に与える影響力も桁違いに大きいため、同社の動向は半導体市場を眺める多くの人々が参考にしています。
また、同社は他社を圧倒する経営効率で運営されており、同社の利益率が赤字になるようならば他社も赤字・・・ともいえるような、ある意味で業界の指標ともなる銘柄です。
今回は、半導体業界の動向などもふくめて書いていきたいと思います。
サムスン電子 2019年Q1業績 概況
まずはいつものように、お手元にサムスン電子のサイトから以下の決算資料を落としてきてご用意ください。
今回は以下のものを中心にみていきます。
※なお、以下に載せる画像の多くは特別な表記がないかぎり同社の決算資料より引用しております。
サムスン電子の2019年Q1業績は上記のようになりました。
ご覧の通り、惨憺たる業績となっています。
なお、セグメント別にみると以下の通りとなります。
半導体事業の落ち込みが急激なことがわかります。
業績推移をグラフ化すると以下のようになります。
(会社資料をもとに筆者作成)
なかなかな落ち込みっぷりですね。
とりあえず、半導体事業を中心に、ひとつひとつセグメント別に解説していきます。
会社側説明とともに、個人的な見解も述べさせていただきます。
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