ジャストシステムの2018年Q4決算を読み解く~スマイルナビが絶好調~
今回はジャストシステムの決算を見ていきます。
本当は決算発表までnoteに書くのを待とうと思っていたのですが、先んじて高値をとってきたため、これまでの決算内容で記事を書いておこうと思います。
市場の評価ポイントは、たぶん「スマイルナビ」の成功でしょう。
今回はそのあたりを踏まえたうえで、あわせて今1Qの決算の注目点なども見ていきたいと思います。
まずはジャストシステムについてご説明します。
ジャストシステムとは?
ジャストシステムは徳島県のソフトウェア会社です。
古くからのパソコンユーザーならワープロソフトの一太郎、日本語変換ソフトのATOKなどをご存知かと思いますが、その開発企業でした。
しかしワープロソフトではMicrosoftのWordに負け、日本語変換ソフトでは同じくMicrosoftのIMEに負け、同社の業績は2000年代にじり貧トレンドに陥ります。
当時の経営者の場当たり的な経営もあり、業績は低迷、長く赤字垂れ流しのダメ企業でした。
それが、2010年頃から変化しはじめます。
キーエンスの出資がきっかけでした。
キーエンスはジャストシステムに自社製品の管理ソフトの制作を委託します。
また、経営改善のために構造改革に着手。
今ではキーエンス向け以外でもしっかりと利益の出る企業になりました。
その筆頭格が、教育関連ソフトウェアおよびサービスの伸びです。
ジャストシステムの教育ソフトウェア事業~スマイルナビ事業、ジャストスクール事業
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