キーサイト・テクノロジーズ(Keysight Technologies)の2020年Q1決算を読み解く~5G通信関連テスタにおけるアンリツのライバル~

今回はキーサイト・テクノロジーズ(Keysight Technologies)の決算をみていきます。

キーサイト・テクノロジーズ(Keysight Technologies)はたぶん投資家層でもご存知の方がそれほど多くない企業だと思われます。(エンジニアの方ならご存知の方も多いはず。)

この会社は各種計測器を作っている企業で、とくに航空、通信、防衛分野で強みを持っている企業です。

古い方にはアジレント・テクノロジーズという社名の方が馴染み深いと思います。

アジレントの電子計測器部門が分離したのがキーサイト・テクノロジーズです。

そもそもアジレント・テクノロジーズ自体がヒューレット・パッカードから分離された企業であり、そのヒューレット・パッカードの祖業は計測機器でしたので、そういう意味でキーサイト・テクノロジーズは、あれこれ買収して肥大化する以前の、純粋なヒューレット・パッカードとも言えると思います。

最近では、次世代通信規格5G向けの通信設備、通信端末のテスト用途に需要が急拡大しており、同業のアンリツと同様、この材料を囃して株価も大きく上昇してきました。

(会社規模としてはアンリツの4~5倍ほど上です。)

今回はキーサイト・テクノロジーズの業績をグラフで振り返るとともに、同業界の置かれた環境などについても書いていきたいと思います。

まずは先日出てきたばかりのキーサイト・テクノロジーズの決算を見ていきましょう。

なお、前回の記事はこちら


キーサイト・テクノロジーズの2020年Q1決算 概況

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