テキサスインスツルメンツの2019年Q2決算を読み解く~アナログ半導体最大手~

今回はテキサスインスツルメンツの決算を見ていきます。

テキサスインスツルメンツはアナログ半導体分野で世界最大手企業です。

同社のアナログ半導体は身の回りの様々な電化製品のなかに使われており、スマートフォンやゲーム機、産業機器などに使われてきたほか、近年では電装化が進む自動車などへの利用も拡大しています。

そういった意味で、同社の業績は世界経済を映す鏡のようなところがあり、市場の注目も高い決算となっています。

今回は、そのあたりも含めてみていきます。


アナログ半導体とは?

アナログ半導体は、簡単に言ってしまうと自然界のアナログな情報をデジタル処理できる形式に変換する半導体です。

たとえば温度、湿度、光、圧力、音量、音階(周波数)、色、電位、傾き、加速度などなど

ありとあらゆるアナログなデータを0と1のデジタル情報に変換し、扱いやすくするのがアナログ半導体です。

身近なところでは、スマホの傾きを検知して画面の向きを切り替えたり、バッテリーの過熱を検知してシステムの停止をしたりするシステムなど、多種多様な場所で利用されているのがテキサスインスツルメンツの製品です。

つまり、同社の業績は世界のハイテク業界の温度計のようなところがあり、顧客の動向とも密接にリンクしています。

同社のフォワードガイダンスは非常に注目を浴びているわけです。

とりあえず、いつものようにざっくりと決算の概況をみていきましょう。


テキサスインスツルメンツ 2019年Q2決算 概況

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