音楽×NFT「大切な1曲の価値をNFTで体現する」
「大切な1曲」の価値をNFTで体現する
NFTの大きな特徴の一部として、下記2点が挙げられる。
①唯一無二の存在である
②作り手と受け手の記録が未来永劫残る
上記の特徴を生かして「大切な1曲」をNFTにすることを考えた。
唯一無二という特別感に加え、作り手と受け手が明確になることで、その1曲の大切さをより体現できると思ったからだ。
その具体的な方法として「作曲依頼を受けて制作した楽曲をNFTにする」ことを考え、実行した。
依頼を受けて制作した楽曲は「大切な1曲」になる
作曲依頼をすると、作曲を依頼した側も、製作した側も、その楽曲には思い入れが生まれ、大切な1曲になる。
これは10年以上前、私が大学生の時に、作曲依頼を受けて楽曲制作した際に実感したことだ。
当時主流のSNSだったmixiで、ボカロとバイクが好きな方とつながった。
その方から、愛車をテーマにしたボカロ曲の作曲依頼を受け、楽曲を制作した。
作り手の私は、愛車の魅力をどう表現するか悩みながら作り込んだ。
受け取った方は、愛車の要素が歌詞やメロディーに詰まった曲を受け取り、非常に喜んでくれた。
この1曲は、双方にとって「大切な1曲」になった。
「大切な1曲」をNFTにする意味
当時はデータを送ったのみ。
作曲を依頼いただいた方とのつながりはmixiのみだったので、現在は交流がない。
mixiがなくなれば、その関係は完全に分からなくなってしまう。
しかし、これをNFTにすれば、そのつながりがブロックチェーンに刻まれ、音楽データと共に未来永劫残る。
ただの音楽データのままより、NFTにしたほうが、双方のつながりがより明確に記録され、作られた音楽の大切さがより体現できると考えた。
以上が「大切な1曲」をNFTにしようと思った理由だ。
実際にやってみると、曲への思い入れが強くなった
上記の思いから、下記のような企画を実施した。
①NFTのイラストに作曲依頼権を付け、オークションを開催
②落札者に、好きなNFT作品のファンアートを依頼して頂く
③依頼された楽曲を制作し、NFTして落札者(=依頼主)に送付
オークションにかけたNFTのイラストhttps://opensea.io/ja/assets/ethereum/0x495f947276749ce646f68ac8c248420045cb7b5e/33621267536527435630005850927100467846092672790914449346819215259858458640385
送付した、NFTのファンアートソングhttps://opensea.io/ja/assets/ethereum/0x495f947276749ce646f68ac8c248420045cb7b5e/33621267536527435630005850927100467846092672790914449346819215262057481895937
結果、オークションにかけたNFTのイラストは、Kagura Yosakoi GirlのKaguちゃんに落札いただいた。(https://twitter.com/KaguraNft)
郡山を拠点に、よさこいの活動を精力的に行っている方だ。
作曲依頼の熱量もすごく、話し合いを重ねていき今回のファンアートソングが完成した。
また、NFTにするにあたり、ジャケットに当たるイラストを描いたり、歌詞を入れたりと、作業をする中でより曲への思い入れが強くなった。
私にとって非常に大切な曲になったし、依頼主のKaguちゃんも喜んでくれた。
今回の試みは、大成功だと思っている。
音楽×NFTで、新しい出会いがある
また、今回NFTを通じた取り組みをしたため、普段では関わらないであろう方々、しかも、意識の高い方々と関わることができた。
依頼してくださったKaguちゃんは、よさこい活動を中心に非常に熱量があり、尊敬すべき点がたくさんある方だ。
また、DiscordやTwitterで、たくさんの方が応援をしてくれた。
さらに、今後制作した楽曲に踊りを付けていただいたり、Kaguちゃんとのスペースなど、新たな展開がある予定。
これも、NFTに触れるような方との関わりだからこそ、どんどん次の展開が生まれると思っている。
NFT自体がまだ広まってない中、NFTに触れている方はアンテナが高く活動的な方が多い。
そういった、人生の刺激になる方と音楽とNFTを通じて出会えたことも、音楽とNFTを絡ませた効果だと感じる。
最後に
今回の「大切な1曲の価値をNFTで体現する」を目的とした施策は、予想以上に得たものがあり、非常に貴重な経験になった。
今後も音楽×NFTについて考えつつ、楽曲制作をしていこう。
作曲依頼をいただいたKaguちゃん、神樂~kagura~の皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
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