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これからのアートに求められるものの一つは「過程」かもしれない

これからのアートに求められるものの一つは「過程」かもしれない

 AIアートが普及し、誰でも一定以上のイラストを生成できるようになった。そんな中、アートに求められるのは何だろうか?
 私はその一つが「過程」だと思う。なぜなら「過程」の方が、クオリティという「結果」よりも差を生むと思うからだ。

「結果」と「過程」

 クオリティという「結果」が一定以上の水準を容易に生成できる中、「結果」で差別化するにはさらに高水準を目指さなければならない。50点を60点に上げるより80点を90点に上げるのが難しいように、高水準の中で回りに差をつけるのはハードルが高い。
 一方「過程」はどうだろうか。同じAIアートの呪文でも、ただ適当に唱えたのと、明確な意図をもって唱えた呪文では「過程」が違う。その「過程」を見せることで、クオリティは同じ「結果」でもアートを見る側の感じ方は変わってくると思うし、その差は「結果」よりも出しやすいと思う。

「過程」が評価された事例

 先日、わふくジェネというNFTプロジェクトの二次創作コンペで、特別賞を受賞した。わふくジェネはとても魅力的なプロジェクトなので、非常に光栄で嬉しかった。
 受賞した応募作品は、作品の背景を添え、思いのたけをぶつけたものだ。作品を制作しようと思った理由、原作の魅力、歌詞の意図などの「過程」を応募のツイートに詰め込んだ。

 上記の応募に対し、審査員のyokodoriさんに、下記コメントをいただいた。そのコメントを読み、まさに「過程」を評価して頂いたと感じている。
「短い時間に込められた、音楽を楽しむ気持ちやソロさんへのリスペクト、に限らず、WAFUKU GENへの強い愛情を感じとれて嬉しい気持ちになりました。」

 私だけではなく、他にも並々ならぬ思いで作品を制作された方が多くいらっしゃると思う。しかしこの「過程」は、発信しないと中々伝わらない。だからこそ、アート作品という「結果」にその「過程」の発信を付け加えることで、アート作品がより引き立つと共に、他の作品に差をつけることができるのではないかと思う。
 もちろん「過程」以外にも「流行」や「新規性」など様々な要素が求められると思うが、「過程」は現段階では比較的差別化しやすい要素かなと感じた。

最後に

 私自身は「結果」も意識しつつ「過程」の配信に注力します。先日第一子が誕生しバタバタですが、家庭を優先しつつマイペースに活動を継続していきますので、今後ともよろしくお願いします。

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