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補助教員その後と、ペアレントトレーニングとの出会い

こんにちは。雨の日はくるくる天然パーマ、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。

2005/12/5「補助教員その後」

朝、教頭先生から電話があった。
11/16に市の教育委員会の担当者がナオの様子を見に来た。
その日は比較的落ち着いた様子であった。
予算自体が全然無い。今年は補助教員の派遣が難しい。
余裕のある先生を、お助け先生として週2~4時間程度入ってもらい対応したいと思っている。
とのこと。
予算が無いことは承知しているので、仕方が無いかなと思う。
学校側もできる限りのことはしてくれたと捉える。
先日のフォーラムにもあったように、だんだん整備されてくるものと期待するので、今回はこれで良いと思った。
放置されているのではなく、ナオに関して何かしようという姿勢が形として現れることが重要なのだ。

2005/12/5「ペアレント・トレーニングと出会う」

先日のフォーラムでペアレント・トレーニングの本を買った。

■ペアレント・トレーニングとは
親が自分の子供に対する最良の治療者になれるという考えに基づき、親を対象に子供の養育技術を獲得させるトレーニング

ADHDに限らず、数々の行動上の問題をもつ子供に対して行われ、主養育者としての親の養育技術を向上させることで、子供の適応行動を増やしていくというもの。下記、本の中での気づきをメモ。

◎診断
レッテル貼りではなく、現状を十分に把握すること。カーナビで言えば目的地へたどり着くための情報収集にあたる。

◎治療の目的
「親や学校にとって扱いやすい子供にすること」ではなく、「本人にとってのマイナスを減らし、かつプラスを増やす」というスタンス。

◎治療の選択肢
「本人が自分の行動をコントロールしやすい」よう、薬を用いることが必要になる場合もあるし、「適応行動を積み重ねることで、不適応行動を減らしていく」ために行動療法を併用することもある。

1)注意機能や衝動制御の障害といった「生物学的次元への治療」
2)葛藤、不安、自己評価の問題といった「心理的次元への治療」
3)生活場面での不適応行動の軽減と適応行動の増加といった「行動的次元への治療」

を、組み合わせて進める。
1)に相当するのは「薬物療法」で有効であることが多いが、重要なのは2)と3)だ。

2005/12/6「虐待と発達障害について」

母が娘を18年“軟禁”義務教育受けさせず…
11月、福岡県警博多署に保護された市内の少女(18)が、生まれてからほとんど外出を許されず、義務教育も受けないまま育てられたことがわかった。
母親は、少女を就学させなかったことについて、「物を壊したり、排せつがうまくできないなど発育の遅れがあり、外に出すのが恥ずかしかった。他人の迷惑になるとも思っていた」と説明した。
このような事件を見ると、この子は発達障害があったのではと思う。
ひとことでネグレスト(育児放棄)と言って片付けられない事情があったのでは、と。
もし母親に発達障害の知識があれば、もし気軽に相談できる機関があれば、もし支援を受けられる体制があれば……。
しつけのつもりで体罰を。
しつけのつもりで食事を与えなかった。
しつけのつもりで家の中へ入れなかった。
これらのうち一部はきっと、本当に子供に振り回され手を焼いて追い詰められて、やむを得ずこのような状態にある家庭も存在すると思うのだ。
自分だってギリギリのところで、踏みとどまっていると思うから。

つづく

次回は、ペアレントトレーニングをやる前の、大変な状況をまとめた日記をアップしていきます。比較したかったんだね、やる前とやった後の変化を。(ペアレントトレーニングを始める前、いかに手を焼いていたか

■当時をふりかえって補足 2021.9.9
その後、ペアレントトレーニングの本はボロボロになるまで使った。そのくらい役立ったということ。いま子育てに悩んでいるひとは、まずペアレントトレーニングの本を手にとることから始めてみて欲しい。もちろん発達障害のない子供たちにとっても、役立つ内容。ママを救う1冊。


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