三男ココが犬になった話と群馬サイコーの話
こんにちは。チケットだけ取ってLIVEに行くのを忘れた、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。
2006/8/19「ココは犬になりました」
家族揃って買物へ出掛けた。
しばらくすると、??? 嫌な予感。
見てみると三男ココが大量のう○ち!
急いでトイレでオムツを替えたが、ベビー服を少し汚してしまう。
着替えを持っていなかったので、仕方無くそのまま着せて、次の目的地へ。
長男・次男が集めたカブト&クワガタ(合計9匹)がケースに入りきらなくなったため、ペット館で色々と物色。
1階には可愛い犬の洋服がいっぱい!
犬の服って可愛いなぁ……。ココが着られなくも無いサイズだよな~。このLL サイズなんていけちゃうんじゃないかな。いくらすんのかな。……680円!? 安!
ちょっと遊んじゃおうかしら。
というわけで、犬の服(しかも女の子用)を購入。
「いますぐ着せるのでタグは取ってください」
レジで怪しまれることもなく、トイレでお着替えをさせる。
スカートのついた犬用の服を着たココ(寝てます)。
抱っこしている分には犬用とは気づかれず、意外と大丈夫でした。ただし、お腹側はオムツ丸見え。
犬用だからね。基本的に下半身は尻尾の関係でオープンなんだね。あと、手の位置。
人間に比べて随分前方についてます。
なかなか勉強になりました。
さて、どうするかな、この犬の服。
2006/8/20「群馬サイコー!」
学童のお友達が群馬の実家に帰るというので、我が家も一緒に帰省することに。←かなり図々しい。
群馬の家は山道をぐるぐる行った先にある。
自然いっぱいで牛がモーと鳴いたり田んぼの蛙がゲコと鳴くような正しい田舎でした。
庭先のテニスコートでテニスを楽しみ、こんなに生き生きしたナオの表情を見るのは久しぶり。
午後には畑で野菜を収穫。
「狩り」とか「もぎ」が大好きな我が家はそれだけでもう満足です。
2人がかりでも大根が抜けない、次男リョウ。
その後、長男ナオが意地で抜きました!
図々しいついでに親戚に混ざってお墓参りもしてきました。
ろうそくの火が消えないように提灯を持って帰るのも、風情があってなかなかのもの。
夜ご飯は自分たちで取った野菜を中心に。
こういう生活が本当の豊かさだと思うんだよな~。
ありがたい!
翌日には近くにある温泉に寄り、三男ココは生まれて初めての温泉体験。
お風呂が好きな子なので、ご機嫌で過ごしました。
その後は日本のナイアガラと言われる吹割の滝を見学に。
「ちょっと歩くけど、パパさんの足は大丈夫?」
と、聞かれ遊歩道なら平気と思いきや、本気の山道でびっくり。
2か月前にじん帯を断裂したパパが、7キロの赤ちゃんを抱いてサンダルで山道を歩く姿はまるで罰ゲームのようでした。
でもスケールの大きな滝に感動!
じっとしていられない我が子が滝のすぐそばまで行けちゃうので怖かったけれど、生まれて初めて見る滝でいい経験になりました。
お水、冷た~い。
すっかりお世話になりっぱなしでしたが、群馬の1泊旅行はサイコーでした。また行きたいな。
2006/8/21「読み聞かせ」
リョウがココに絵本の読み聞かせ中。これじゃ絵が見えないよね。
2006/8/30「ボルネオ」
10月、私の母はボルネオに行くそうです。
ジャングルでテングザルを見るんだって。
朝食しかついていないツアーだから、昼と夜はジャングルで自分で獲ってくるのかな。
いつまでも元気。いいことです。
2006/8/31「平凡な日々」
我が家は9時ごろに一家全員揃って同じ部屋で寝る(エアコン使用時のみ)。
二段ベッドの上に長男ナオ。下に私と三男ココ。
畳の上に布団を敷いてパパと次男リョウ。あと猫。
ぎゅうぎゅうです。
ココに読み聞かせをする次男の声が聞こえる。
猫が今夜の寝場所を探してる。
そんな中、パパの声。
「ナオ、そっちに俺のタオルケット無い? 青いクマちゃんのやつ」
青いクマちゃん。平和だ。
2006/9/2「ハンドで1点」
長男ナオ(小3)はハンドボールチームに入ってる。
今日は市内の体育館で合同練習。
朝から「辞めたい。行きたくない」と不機嫌。
「僕は好きでハンドに通ってるんじゃない。前から辞めたいと言っているのにパパやママがその話を先延ばししているだけだ」と、達者な口が理由を述べる。
たしかに嫌なことを無理に続けることも無いかもしれない。
でも、もう少ししたら「楽しさ」を見つけられるかもしれないじゃない!?
「急に辞めるのでは周りに迷惑がかかるから、今日の練習には行きなさい。それから続けるか辞めるかの結論を出しましょう」
そういう条件で半ば引きずってハンドの練習へ。
連れて行ったパパから、昼ごろメールが。
いまのところナオは何もやってない。
試合にも出たくないと言ってる。
最後までもたないかもしれない。
長男の注意力は一度逸れちゃうとなかなか戻らない。
そのうち限界が来てウロウロしだす。どこかに上ったり床に寝っ転がったりと、悪さがはじまらないといいなぁ、とやきもき……。
しばらくして再びパパからメール。
なんか、試合に出るみたい!
出てるよ、試合に!!!
おお~! 渋々かもしれないけど参加したんだ。
良かった。試合終了後にまたメール。
頑張ってやってたよ! 点も取ったし。
途中で交代したんだけど、その後もちゃんと椅子に座って試合見てる。
何かでスイッチが入ったかな?
この1点でハンドの「楽しさ」に気づいてくれたかな。
だといいな。
帰り道、ハンドを続けるかどうか聞いたところ「続ける」と答えたとのこと。長男の自信にもつながるといいな。
つづく
次回は「三男ココの預け先探しと、ガミガミの毎日」についてアップします。
■当時をふりかえって補足 2021.9.24
群馬はいま思い出しても本当に本当に楽しかった。
子供たちは「うるさい!」と言われることもなく、自然の中でエネルギーを発散できて生き生きしてた。
写真では分かりにくいが、ココが川の水を冷たいと感じたとき、長男・次男がその様子を覗き込んで見ていた。こういう瞬間が、子供たちにとってとても大事で貴重だと私は思う。
また子供を見守る大人の目がたくさんあることも重要だと思った。
子供の笑い声や泣き声で苦情がくるような環境、お母さんひとりで何もかも全部やらなきゃいけない状況、そんなの余裕がなくなって当然。
ハンド辞めたい問題は、いま考えると「急に辞めると周りにも迷惑」という説明は違ったなとも思う。あと集中力の限界でウロウロするのも、単純に「悪さ」とは言えないとも思う。自分の視野に狭さや、考えの浅さにも気づく今日この頃。