学校の様子を子供に聞くコツや、療育のながれ
こんにちは。予定を詰めすぎる、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。
2006/11/16「子供と話すこつ」
昨日、3年生の担任と特別支援教育巡回員の先生と3人でちょっと話し合い。長男ナオは学校でかなり良い状態とのこと。
昔は床に寝っ転がったりロッカーに入ったり廊下に出たりと、ウロウロしていたけれどいまは着席して先生の話もだいぶ聞けている様子。まだ練り消しを一生懸命練っていたり、算数のノートに素晴らしい絵を描き上げてきたりはしているけれど、特に目立つほどの不適応は見られないそうです。
精神面でもとてもいいそうで、先生曰く「軸が一本通った感じ。地に足がついて"ゆらぎ"が無い」とのこと。おお、素晴らしい。
先生と共通しているのが「3年生だからこのくらいできて当然! ではなく、その子その子のスピードで前よりできていれば成長したと誉めてあげたい」という点。甘やかしとはまた違って、子供のタイプを細かくよく見てくれていると分かった。
ナオだけでなく、私とも今回の担任は相性がいいと思うな。共通言語で話せるひとだって本当に思う。
学校がナオにとって安心できる場所になっていて、ナオ自身も困っていない、周囲のことも困らせていない、そういうポイントまでこれたので、昨日の話し合いでナオへの介入は一区切りすることにした。
あとは漢字や文章など「書く」ことを少しずつフォローして行ければ大丈夫かな。躍起にならず、お互いできる範囲で。
空手や絵画教室など、いまハマっていることも増えてきているし、いいところを伸ばす機会は積極的に作ってやりたい。
ところで、今回もらったアドバイスで特に「使える!」と思ったことがひとつ。
子供に「学校どうだった?」「楽しかった?」と聞いても、うちの場合「忘れた」とか「普通」と、つれない態度。
こういう場合は「今日の図工では何を作ったの?」「給食のカレーをおかわりした?」と、ピンポイントで質問をすると、だんだん学校の様子を話すようになるって。
つまり「返事がしにくい問いかけだから答えにくかった」ってことよね。答えやすい質問を投げることによって、だんだん「伝える」という力が育っていくんだって。
なるほどねー。というか、考えてみたら基本的なことだった。
我が家はそれに気づいていませんでした~。
2006/11/22「療育の流れ」
療育の流れについてのメモ。
1)発達障害の相談ができる機関で相談をする
2)相談所で各種検査と診断の計画を練る
3)小児神経学の専門医がいる病院の予約を取る
4)予約までの期間、相談所で各種検査を行う
5)検査結果を添えて病院を受診する
6)診断名がついたら相談所で療育プログラムを練る
※療育はスタートが早ければ早いほど良い部分を伸ばせる
◎他にできること
・障害者手帳をもらえるならもらう
※園や学校に補助金が出る可能性がある
・相談所で名医を紹介してもらう
※医学的な治療(脳波測定や薬物療法等)は医師でなければできない
・子供を家族の中心に置いて、向き合って全面的に受け入れること(重要)
2006/11/25「六本木ヒルズ」
先日、長男ナオを連れて六本木へ。
ナオの絵画教室の先生、フレッドの個展を見るために。
どうせ都会に出るなら周れるところを全部周ろうと思い、次のコースで歩くことに決めた。
1)赤坂下車
2)徒歩で氷川神社へ
3)レジデンシャルホテルの見学
4)六本木でランチ
5)ヒルズで別の展覧会を見る
6)フレッドへの差し入れを買う
7)フレッドの個展へ
◎いきなり迷子
赤坂の駅から氷川神社までの行き方が分からなくて迷子に。
ナオの方が地図が読めるので彼にナビを頼む。
親の面目丸つぶれ。
◎氷川神社のイチョウ
昔、この界隈をウロウロしていて偶然見つけた神社。
樹齢400年の大イチョウ(天然記念物)があって素晴らしい。
再度訪問したわけだけれど、やはり素晴らしかった。
イチョウの木と神社に「お陰様で家族も増え、みんな元気で幸せにやっています」と感謝の心を込めて手を合わせてきました。
◎レジデンシャルホテルは健在
元防衛庁跡(現在の東京ミッドタウン)の裏手にあるホテル。
ホテルといっても各部屋にオーナーがいて賃貸に出しているマンションのようなもの。20代前半にここに住んでいました。いま思えば六本木から徒歩5分、東京タワーの見える「トカイ」だったのですが、当時は週6日昼も夜も働いて、家には寝に帰るだけでした。もったいない! ちなみにこの場所でユニットバス込み6畳、家賃6万円と破格値でした。建物内には普通のお仕事じゃないひとたちがたくさん住んでいたようで、夜中に悲鳴が聞こえたりと、敷地内が最も治安の悪い場所だったと思われます。
◎六本木でランチ
ナオの希望でうまい焼肉を食べました。小食コンビなのでうまい焼肉でもそれなりの費用内に抑えられます。
パパと母には「ハンバーガーを半分こして食べた」と言っておきました。
◎「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展
https://www.mori.art.museum/contents/billviola/
ヒルズの53階で開催中の展覧会。
面白かった~。すべて映像による展示なんだけど、超スローモーション再生によって人々の「気」が目に見えるような、不思議なものばかりでした。
例えば、大きなスクリーンに4人の男女の写真が映し出されているのかと思うと、ずっと見ていると超スローモーションで微妙に動いてる。素の表情から男女はだんだん感極まっていくんだけれど、そのはじまりが見える。感極まっていく瞬間が見える。
二人の女性が話しているところに、一人の女性が割り込んで入ってくる。片方の女性を無視してひたすら話す。無視された女性はなんとなく険悪なムードを漂わせる。そこでようやく紹介されて輪に溶け込んでいく。その目の動きや雰囲気、嫌な感じ、いい感じ。それが見える。
もっとじっくり見たかったけど、ナオの集中力が持たず早々に退散。残念!
◎ヒルズで迷子
六本木ヒルズへ行くのは2回目なんだけど迷う迷う。
半泣きでフレッドへの差し入れを買って逃げるように出る。
ナオはひたすら水を見ていました。噴水とか大好きなんで。
◎ようやくフレッドの個展へ
フレッドは20代後半のフランス人。奥さんは日本人で50代半ばの年の差カップルです。超お似合い。
隣り街のハウススタジオ&レストランのオーナーなんだけれど、土曜日は絵画教室もやっています。
天気がいいと森を散策したり焚き火をやったりと絵を描かない日もある。そこがいい。「こうでなければなりません」というのが全然無いの。ナオはフレッドと気が合うみたいで、フレッドの絵もひとつひとつ興味深く見ていました。
帰りはけやき通りのイルミネーションと東京タワーがすごく綺麗だったんだけれど、ナオはイルミネーションに全く興味が無いようで、噴水をずっと見てました。
水が上がって行くところがなんとも言えず素晴らしいんだそうです。
最後の最後にまたヒルズの中で迷って、どうにか日比谷線を見つけて命からがら帰宅したのでありました。
つづく
次回は「家庭内にチャイムを導入した話」をアップします。
■当時をふりかえって補足 2021.9.29
噴水に心惹かれる長男。
水を見ると駆け寄ってしまうので、小川に落ちる、沼にハマるなども過去にありました。たまたま前世が視えるひとに話を聞く機会があって、水難の相でもあるのかと思ったら「あら~、ナオ君は水がカタチとなって目に見える星じゃないところから来たので、とっても珍しくて心惹かれるみたいですよ」とのこと。そうか、違う星から来たからか。ん? そうなの?
漢字が書けないことは「ナオ君にとって漢字は記号と同じで意味が無いから覚える必要が無いようですよ」とのことで、必要ないならじゃぁいいかって思いましたとさ。