外で子供と遊んだり、時間が実在するか考えていた頃
こんにちは。手足がなかなか温まらない、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。#054
2007/10/12「外で過ごす」
ここのところ大規模修繕で当団地は全体をビニールシートでラッピングされた状態。
猫が出て行く心配は無いのだけれど、洗濯は干せないし何より換気ができないのが辛い!
気圧の変化で体調悪化気味の子どもたち、冬物の布団を出したら咳・咳・咳……。猫の毛にホコリにダニに、換気のできない部屋に。うー。
こうなったら、可能な限り外で過ごそう(←根本的な解決ではない)。
と思い、週末はココをオンブして沼辺の公園へ。免許が無いとバスと電車と徒歩で行ける距離しか移動できないのです。
長男ナオ(小4)は、いま釣りブームの真っ只中なので竿を持って釣り場へ。釣り仲間のおじちゃんたちが良くしてくれる。
ナオの持ってきたエサは浮いてしまうタイプでフナが釣れなかったワ。残念。
でも子どもたちも私も大満喫。大きな白鳥がワッシワッシと音をたてて飛んでました。これから週末は子ども三人連れて通おうかな~。咳も無いし、うるさい~! と叫ぶ回数も減るし。
シートを敷いて弁当を食べて水面を眺めて、シアワセだー。
そういえばココは最近、トイレトレーニングを自発的にはじめ、3回に1回くらい成功しています。すごいー。
2007/10/13「子供と遊ぶ、眺めて待つ」
今日は三人連れて近所の公園へ。
長男・次男が小さい頃は自分の体力に自信が無いこともあり、夫のいない日に子連れで公園に行くのが難しかった。でも上の子たちは大きくなったし、赤ちゃんと遊ぶ楽しみも分かってきたみたい。私も「あ~。子どもと一緒に遊ぶってこんなに楽しいことなんだなぁ」と三人目にしてようやく気づいたり。
らせん状の滑り台を3人で滑ったり、ココひとりで平気で腹で滑ったり、ぶらんこから落ちたりと泥だらけで遊んだ。楽しかった~。
午後は泊まり明けの夫に子守りをバトンタッチして「発達障害の子どもとやりとりを楽しむ」という講演会を聞きに行く。講師は香川大学の坂井聡先生。いままでで一番面白く分かりやすい講演で、たくさんの笑いの中にハッと気づかされる瞬間が多々あり、いつか私もこんな風に分かりやすい講演をできるようになりたいなと思った。
子どもたちの困り感を実感できる良い例をいくつか知ったので自分の中にストックしておこうと思う。
障害があろうと無かろうと、すべてにおいてコミュニケーションは重要だなー。
自分がおごり高ぶっていないか。「相手に分かりやすく伝えること」ばかりに集中していないか。分かっているつもりで相手のいいたいことを汲み取れていない場面が無いか。
この視点を維持していきたい。
あともうひとつ、基本的なことを再確認。ボタンの一番上を留めることができなくて、自分の子どもが困っていたらどうする? 何も意識せずに留めてあげる?
私はたぶんいつもそうしてきたと思う。そういうとき、ボタンの一番上だけ先に留めてあげて「あとは全部、できるよね? やってごらん」と言えれば、子どもの達成感・成功体験につながるんだろうなーってこと。
ココを見ていると先回りしてあれこれ言ったり、あれこれ手を焼くよりも、いつまでーもずっと眺めて待つことの方がどれだけ子どもにとって大切かが分かる。(なかなかできないけど)
2007/10/14「ココ初めての水族館」
今日は夫がお休みだったので、学校と保育園をお休みして大洗まで遊びに行った。
ココにとって初めての海! 初めての水族館!
「初めて」に対してとても慎重な三男なので、海を見ても眉間にしわを寄せて指を指すだけ。水槽も怖くて近寄れない。
でも、時間が経って慣れてくればもう大丈夫。
館内を走り回り、夫と追いかけっこをして興奮しまくり嘔吐。おい!
上の二人もイルカショーを満喫して、終始ご機嫌だった。
普段に比べ比較的怒る回数の少ない1日でした。
ナオはペンギンの生態についてのパネルをじっくり読み込んでいるし、リョウは水槽の中のオブジェ(作り物の珊瑚とか)を「すげー、すげー」と撮影しまくり。みんな違うって面白いよね~。
私は昔、野生のイルカと泳いだりしていたので、当時はショップにあるイルカグッズにわくわくしたけれど、いまは落ち着いたもの。自分も変わったんだろうな。しかし、やはり海はいいな~。
2007/10/15「赤ちゃん用ボタンおもちゃ」
指先の感覚が敏感なココのために、長男・次男がフェルトに縫い付けてくれたボタンたち。
赤と白のボタンを押したときには「ピンポン」と言ってやり、中央の大きいものを押したら「ブー」という遊びを喜ぶ。でも、どのボタンにどんな意味付けをしたか私が覚えられず苦戦中。
2007/10/16「時間は実在するか」
いま読んでる本。すーんごく面白い。フィリの仕事をしていても思うんだけど、「大切なのは今、ここ」とよく言うけれど、何かが腑に落ちなくてしっくりこない。それが真理だと思いつつも、ピンと来ない。今この瞬間も1秒後には過去になる。「今、ここ」ってどこ? 過去は現在の自分が想起するもの。未来は現在の自分が予期するもの。ということは過去も未来も実在はしないということ?
などなど、この変な感じはなんだろう。それを色々な角度から検証している興味深い本。
なるほど、私のいま感じるこの変な感じは不思議絵を見ているときの不思議感のようでもあるし、ジレンマという言葉でも言い表せるのかもしれないなぁ、と納得したり。
興味の無いひとにはまったく興味の無い内容だと思うけど!
■当時をふりかえって補足 2021.10.22
公園は子どもたちのエネルギーを解放できて良い。
ガミガミの日々より、のびのびの日々が良い。