【綺麗にするだけじゃない!?肌の健康を管理する美顔器】~ビジネスモデル考察Vol.43~
■背景
肌のデータが欲しいが、収集するためには協力者が必要となる
⇒美顔器にセンサーをつける事で、利用者にメリットを付けつつデータの収集を可能にする
■ターゲット
美容に興味がある人
■ビジネス詳細
・美容とヘルステック領域におけるセンサー開発
・可視光通信を利用してスマホとデータの送受信する技術の開発
⇒wifiやBluetoothなどと違いデータの送受信時に電波が干渉しない
・スマホに装着して皮膚のデータを取得する美顔器を約2万円で販売
・医療機関へ収集したデータの販売
■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・日常的に肌のデータを取得することにより、肌のコンディションを知る事が出来る
⇒適切なケアが出来る
・即座に肌の状態をスマホの画面で確認できる
▷デメリット
・高価な専用の機器が必要
⇒同じ価格で高性能な機器があると思われる
■事業者メリデメ
▷メリット
・今までほとんどデータ化されてこなかった一般人の肌データを大量に取得できる
⇒データ解析により美容の研究に役立つ可能性がある
・スマホとの可視光通信について特許を取得しているため他社に真似されない
▷デメリット
・美顔器が大勢に利用してもらえないとデータの解析が出来ない
⇒この美顔器にどれ程需要があるのかは不明瞭である
■今後の展開・課題
・美顔器の利用者を増やしていく
⇒収集するデータ量を増やす
・血糖値や脈拍などの測定も可能にしていく
⇒どちらも一般人は測定する必要がない
⇒脈拍測定の機能に関しては常時測定をしてくれるスマートウォッチの方が優秀である
・スマホに装着することなく、肌のデータを取得してWiFiなどでデータ通信を行う美顔器が出てくる可能性がある
⇒寧ろその方が人気が出るのではないか
■考察
・ビジネスの思想としては自分が考えた全自動歯磨きマウスピースと同じである
⇒利用者に継続的に利用してもらいつつデータの収集を行う
・スマホとの可視光通信は面白い技術である
⇒利点としてwifiやBluetoothと違って電波の干渉がしない事を挙げているが、日常的に干渉を気にすることはないのでこれが利点となるのかは疑問である
・技術先行型の開発であり、商品の特性とマッチしていない
⇒別に美顔器をスマホで操作したいとは思わない
⇒寧ろ本気で美顔器を欲している人はスマホとの連携よりも質を重視するのではないかと考えられる
・本気で肌のデータ収集を目的としているのではあれば、デバイスの販売価格を下げるべきである
⇒デバイス販売は赤字でもデータ販売で収益が出来れば問題ないと考えられる
■企業
NOFL Smart(株式会社 J・STORIA)
▽参照:FUNDINNO
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