【世界の農業課題をテクノロジーで解消する!】~ビジネスモデル考察Vol.40~
■背景
・途上国の貧困層の農家を救いたい
⇒日本の農業ノウハウや技術、衛星データを利活用する事であらゆる農家を課題を解決出来るのではないか
・農業は今まで農家の経験則で行われていた
⇒データ化することでより効率的に農業をする事が出来るのではないか
■ターゲット
農家
■ビジネス詳細
・農家向けの農業支援プラットフォームを提供
・地上データと衛星データの両面から農場を可視化し、農地ごとに最適な農業を実現するソフトウェアを開発
・日々の作業内容を端末に打ち込んでもらうことでデータを蓄積し、より精度の高いサポートを実現
⇒適切な農薬量などをお知らせ
■利用者のメリデメ
▷メリット
・土壌に合った最適な農法を教えてもらえる
⇒効率的な農業が実現可能
▷デメリット
・ネットワーク環境が必要
・日々デバイスに入力が必要
⇒比較的シンプルで使いやすいものにはなっている
■事業者メリデメ
▷メリット
・東南アジアなどの途上国をターゲットにしているため、市場が大きい
▷デメリット
・途上国の貧困層をメインのターゲットとしているため収益化が難しい
⇒利用料をたくさん取ると利用をしてもらえなくなる
■今後の展開・課題
・プロダクトの参入農家を増やす
・国内でプロダクトを完成させる
・サービスを途上国で提供する
・途上国の貧困層にネットワーク環境を整える必要がある
・あくまで最適な農法の提供であり、大規模な自然災害などが発生した場合には対応できない
⇒良い品質にはなるが、確実に収穫が出来るとは限らない
■考察
・農業のIT化は少し前から本格的に行われているが、基本的には農業の自動化をサポートするものである
⇒農地に対するアプローチは今まで見た事がなく、面白いアイデアである
・途上国の貧困地帯にどれ程ネットワーク環境が整っているかは疑問である
・市場は大きいが貧困層がターゲットとなっているために、プロダクトが完成しても収益化の部分で苦戦するのではないかと考えられる
・衛星の画像を使った農地分析という発想が面白い
⇒これを応用して衛星の画像を動植物の生態分析など他のことに使うことも出来そうである
■企業
Sagri(SAgri株式会社)
▽参照:mufg digital accelerator
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