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「パブリックな本棚」が本屋さんになる、そんな未来をつくりたい。

リブライズをリリースしたのが2012年だから、すでに10年以上も活動していることになる。

「すべての本棚を図書館に」という、冗談なのか本気なのかわからないコピーもよかったのだろう。おかげさまで今では3,000ヵ所を超えるところで、そこにある本棚が図書館になった。

これは「パブリックな本棚」の可能性を探求する活動でもあった。

読書というとても内面的な行為とは別に、「パブリックな本棚」には他者との交流を促進するという効果があった。まちライブラリー、みんなの図書館、きんじょの本棚など、すべてこれが起点となっている。

いずれもライブラリーという活動だが、書店においても同様のことが起きているように思える。シェア型書店と呼ばれるものがそれである。

神保町にあるPASSAGEやほんまるなどは本格的な書店として有名ではあるが、むしろ書店とは思えないようなところで本を売っているほうが楽しいのではないか、というのがリブライズからの提案である。

「すべての本棚を図書館に」ではなく「すべての本棚を本屋さんに」。

リブライズが使われている場所はさまざまだ。「カフェ」「居酒屋」「コワーキングスペース」「公園」「シェアハウス」「ショッピングモールの一角」などなど。「図書館」というくくりからしたらどれもその範疇には入らない。

しかしそこから予測できないおもしろさが生まれている。今度はそれを本屋さんというフォーマットで実現させたい。

「パブリックな本棚」に本屋さんという文脈をくっつける。これがリブライズからの新しい提案なのだけど、提案には動くサービスが必要ということでここしばらく取り組んでいたサービスの公開を宣言しようと思う。

誰もが持っている、人に見せたい「何か」。それを店の外であるネットから見ることができて、ドアを開けて店内に入れば本物に触れられる。そんな様子を思い描いて、名前は「Showcase.❤️」とした。

❤️部分はなくてもよいが、たまたま .love というドメインが取れたので入れてみたらとてもポジティブな印象になったのでそのままにしている。

今はまだ、どこにどんな店や棚があるかがわかるようになる、ということしか実現できていないけれど、それでも棚の内容をAIで解析するなど、手間を減らす仕組みが入れてある。

まだ説明書もほとんどないので、

  1. (まずは直接的に本を扱っている)「シェア型書店」

  2. (本棚が置いてあることが多い)「コワーキングスペース」

  3. (本が置いてあって外からたどり着ける)「パブリックまたはセミパブリックな場所」

の関係者の方に登録していただけるとうれしいです。(ご自身のスペースを登録し、その後、棚主のページを作る流れです) 特にぼくたちに断らなくても大丈夫です。ただ、現在は、場所の関係者であることを条件としています。オーナーまたは管理者として関わっていないスペースの登録はできません。

その後こちらに説明ページを作りました!

書店がなくなるのを嘆くのではなく、なくなるなら自分で作ればよいのである。世界の端っこから始まる本屋さん革命にぜひご参加ください。

こちら側で関わってくださる方もぜひ。Discordでコミュニケーションしていますので問い合わせをいただければ招待します。


後記: 少し前に書いたこの記事もよかったらご覧ください。

後記2: 関連する話題を読めるようマガジンをつくりました!こちらをフォローしていただけると情報が追いかけやすいと思います。


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