タラパティの BEAST 2 精神科医の悩みの種
ネットフリックスにあるインド映画の『BEAST』英字幕部分を翻訳してみました。素人の意訳ですがご参考までに。
基本的に映像を見ながらというのが前提。
話者の名前はネタバレ防止のため、最初は「見たまま」。その後正体が判明した時点で「男」→「キーリ」のように変化。
ネタバレの影響がない場合は最初から役名で記載。
台詞以外の字幕部分は「字幕」「歌詞」と記載。
話者が不明の場合は「音」等と記載。
【 】は場所・場面・状況等の説明。
( )筆者による注釈。
<>筆者による状況説明。
タイムコードは残り時間を指す。
見出しは筆者の趣味です。
精神科医の悩みの種
クリニックの問題児
11ヶ月後 2:20:10
看板:ニューライフクリニック
ドクター:今朝は目覚めてすぐ何をしましたか?
ヴィーラ:朝起きて、歯を磨いて
シャワーを浴びて、朝食を食べて……
それから準備してそして……
ベッドに戻りました。
その後……
ドクター:続きは私が話そう。
君はうちのクリニックに電話して
予約を取ろうとした。
受付がそれを拒否した。
だから君は予約を取らないまま直接私の元にやってきた。
そして今また何度も繰り返した同じ話を
まるでこれが初めてのように語りだすんだ。
私はそんな話一度も聞いたことがないという顔をして傾聴すべきだよな!
どういう事かね、君。
どうやってこんな事を11ヶ月も続けられるんだ?
言ったよな、
あの女の子の死に君は無関係だと。
ムトゥ?
ムトゥ:はい、先生。
ドクター:チャイターニャ・ラーオ先生の所の私の予約は取ったかね?
ムトゥ:明日の晩7時半で予約を取ってありますよ。
ドクター:OK。
(ヴィーラに)チャイターニャ・ラーオ先生はね
この街では名高い精神科医なんだ。
ヴィーラ:先生、僕を追い払おうとしてます?
僕にその先生の所に行けと?
ドクター:違うよ。行くのは私だ。
ラーオ先生は御年配の紳士なんだ。
彼に君をどうこうする事はできんだろう。
ヴィーラ:じゃあ何故、先生? 大丈夫ですか?
どこか具合でも?
ドクター:全然大丈夫じゃない。
君が私の所に来るだろ。
すると今度は私が患者になってラーオ先生の所に行くわけだ。
これが実際、問題でね。
面白い事ではあるんだが。
君は私に一回の診察で2000ルピー払うだろ。
ラーオ先生の請求は一回3000ルピーなんだよ。
ヴィーラ:おや。
ドクター:つまり私は君と面会するたびに
1000ルピーずつ損してるんだ。
ヴィーラ:それは
すみません、先生。
よくわかりました、先生。
僕はあの悲劇的な事故とは何の関わりもない。
僕はもうすっかりよくなりました。
これでおいとまします。
ではまた明日。
ドクター:なんだって?
明日もまた来るつもりなのかね?
駄目だ。
私の医者が君と
このクリニックで会ってはいかんというのだよ。
私の未来は君の執着を軽くすることにかかっている。
そのためなら何でもする覚悟がある。
結婚式に呼ばれてるんだ。
君も一緒に来たまえ。
ヴィーラ:何故僕が同行を?
ドクター:北インド式の結婚式なんだ。
綺麗な女性達が君を待ってるよ。
北インド式結婚式
【豪華な結婚式場】 2:17:50
ドクター:見てごらん。
言わなかったかな?
美人揃いじゃないか?
向こうを見て。
彼女、美しくないか?
緑のドレスの彼女を見ろよ。
ほら、その子だ!
プロポーションも抜群。
違うかい?
やあ(緑のドレスの女性に)
緑のドレス:こんにちは、おじさま。御機嫌いかが?
ドクター:元気だよ。
お父さんはどうしてる?
緑ドレス:元気よ。
ドクター:お母さんは?
緑ドレス:元気そのものよ。
ドクター:それは良かった。
緑ドレス:じゃあね。
ヴィーラ:ご親戚ですか?
ドクター:彼女の電話番号を知りたい?
手に入れてやろう。
ヴィーラ:恥ずかしくないんですか?
ドクター:もちろん恥ずかしいが
君から受ける拷問に比べたらなんてことない。
ヴィーラ:中に入っても?
謎の美女:ちょっとすみません。
一分だけ、いいですか?
(友達に)ほら、その目で見なさいよ。
この人と一緒ならいい感じに見えない?
これが釣り合いっていうものよ。
(ヴィーラに)ありがとう。
(友達に)でも私の婚約者って私より背が低いのよ。
私にキスするならテーブルの上に立つ必要があるってわけ。 (ヴィーラに)失礼ですがお名前は?
ヴィーラ:ヴィーラ
謎の美女:素敵なお名前ね。
(友達に)ちょっと想像してみてよ、こんな風に紹介するの。
”これが私の花婿のヴィーラです”
どうよ、これ。
オシャレでしょ?
それはともかく
あの男ったら会話の仕方すら知らないの。
メールがこうよ、
”スイートパイちゃん、ゴハン食べた?”
何なのよ、そのヘンな呼び名
"スイートパイ、甘露ちゃん、キューティパイ?”
迷惑だっつの!
ドクター:(小声で)彼女は君の気を引いてるようだ。
私が手助けしてやるから見てなさい。
すみません(彼女に)
ちょっと頼みをきいて頂けませんか?
私は新郎新婦に贈り物を渡すため
ステージに上がらなきゃいけないんですが
この子(ヴィーラ)は一人にすると迷子になってしまいそうで。
マダム、ちょっとのあいだこの子と一緒にいて
面倒をみてやってくれませんか?
謎の美女:ちょっと!
ドクター:すぐに戻ります。
謎の美女:(ヴィーラを上から下まで眺めたあと)ボク、大丈夫?
恐かったら私と手をつないでもいいのよ。
ヴィーラ:手をつなぐ代わりに腰に回してもいい?
先生、プレゼントなんか持ってもいなかったくせに!
あの人マジでとことんやるんだな。
君には何の事か分からないよね。
俺が迷子になるタイプに見える?
君がその美しさで俺を惑わそうとしてる間
俺は気もそぞろだったんだ。
早くどこかへ行ってくれ。
じゃないとキスしてしまいそうだ。
ドクター:奥さん。
奥さん:はい?
ドクター:食べ物をこぼしてますよ。
早く口に入れて。
奥さん:バーカ!
ドクター:ファイヤーパーン(インドの燃える特製スイーツ)はある?
ウェイター:ございません。
ドクター:ちょっと。
ちょっと。
いいから振り返って向こうを見てごらん。
さあ、ほら。
<さっきまで話していた謎の美女を中心にダンスが始まる>
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