200906_課題仮説の設定に向けて
今週の仕事ぶりを振り返ると、課題仮説の設定が不十分だったと認識している。もう少し分かりやすく書くと、問題解決のプロセスであるWHERE→WHY→HOWの中の”WHY”が不十分だったということだ。
現状分析から特定した要改善箇所は、課題ではなく現象に過ぎない。人間で例えれば症状であり、その症状が発生した要因がわからないと具体的な対策は打てない。もちろん、その症状における一般的な処方は存在するかもしれないが、対象者特有の要因があるなら完治は難しい。
現在携わっているプロジェクトにおいて経営に対する報告用にドラフトをつくったが、”WHY”が不十分がゆえに対策が現象の裏返しになってしまった。経営は自然科学ではないので、”WHY”で深掘りした要因を仮説の形で示さざるを得ない部分もあり、要因とその対策において皆の見解が一致する、言い換えると”正解”になることは殆どない。
それゆえ現在、自分が置かれているような立場の者からすると、提案・報告には勇気がいる部分もある。一方で、だからこそ経営成果につながる行動へ導く役割を担う者として、一番やりがいがあることの一つと言えるのかもしれない。
できるだけ”正解”に近い仮説を導くことは、当然だが自分ひとりでは難しい。明日からの業務では、考えられる仮説を洗い出し検証する、特に重点を置いた仮説に対する対策を検討する、というプロセスをミーティングに組み込み、具体的な提案に繋がるよう準備していきたい。