【妖怪ウォッチ】今更解説する妖怪ウォッチ全人類オススメ感想記事【感想】
今更妖怪ウォッチを遊びました。(Switch版)
ググったら発売日は2013年、シリーズ最盛期2015年らしいので絶妙に世代ではない。とは言え、ことレベル5に関してはイナズマダン戦直撃世代だし、二ノ国、レイトン、ファンタジーライフは遊びまくってたのでその辺のイメージはある。
妖怪ウォッチに関してはジバニャンしか知らないレベルで遊び始めました。
結論めちゃんこ楽しめたので書き綴る。
【作品の概要】
主人公はある日、ひょんなことから不思議な腕時計“妖怪ウォッチ”を手に入れる。それから始まるちょっと奇妙な日常の話。
舞台はさくらニュータウン、夏休み。無限にも思える有限の余暇の中、時に戦い、時にお手伝い、時に探検しながら妖怪たちと友達になっていく。日常の大小様々なトラブルは実は妖怪の仕業であり、それらを解決に導く中で交友を重ねる。
ゲームジャンル自体はRPG、戦闘中にアイテムとして、妖怪ごとに好みの異なる食べ物を与え仲間にする。仲間にした妖怪で悪い妖怪を懲らしめたり新たな仲間を見つけたり。あるいは、妖怪の“とりつく”力で人々の悩み事を解決したりと奔走する。
【好きだったとこ】
・面白さ=遊びやすさ
めーっちゃ遊びやすい。これはUIとかの部分じゃなくてゲーム全体の話。
物語の縦軸が存在せず、章仕立てとなっているが大きなつながりは存在しない。学校の七不思議を探りに行ったり、学友のなくしものを一緒に探したり、博物館を見学に行ってみたり。基本的にエピソードのエッセンスは「夏休みのある1日」。なのでシナリオを追うだけだったら一章は1時間とかからないし、逆にクエストや街の探検や妖怪探しを目的としたら結構な時間がかかる。一話完結の章仕立てだから短く遊ぶのも長く楽しむのもいずれも高い満足感でプレイすることができる。多分この時間的制約に柔軟な遊び方を認可しているゲーム設定は子ども向けならでは。仮に1日1時間しかゲームが遊べないキッズでもこのゲーム、存分に楽しむことができると思う。
特に顕著なのは毎日の要素、1日1回、レアアイテムの入手やまれに強力な妖怪が友達になってくれる「妖怪ガシャ」を回すことができる。こういうののおかげで続きは明日遊ぼうという気になれるし、毎日遊ぶたびにまずは妖怪ガシャを回して運試しをしてから街の探検に出かける、なんてルーチンを作ることができる。
そしてこの妖怪ガシャ、偉いのが朝6時更新。偉すぎる0時更新だったらキッズ夜更かししちゃうもんね。これハマってるガキだったら早起きしちゃうよ。朝6時に。夏休みの宿題やったら妖怪ガシャ回していいよってオレ娘に言っちゃうよ。その辺の保護者目線での調整も素敵だなと。
そして狡猾なガキはいつだってハックしようとする。が、そこもお見通し。本体時間をいじると強力な妖怪にしばかれる(そしてそいつも超頑張ったら倒せる)。ちゃんとお仕置きもしてくるし倒せる仕様になってるのもゲームだからこその厳しさだけじゃないお楽しみを併せ持つバランス。最高。
あとは細かいところでは横断歩道で信号無視をし続けるとなまはげにしばかれたり、あるいは信号を守るとご褒美があったり。虫取りに魚釣りに、大量のクエストに。
その他にも、ゲーム時間ではなくリアル時間で20日連続ゲーム内のオブジェを磨くとレアアイテムがもらえたり、伝説ポケモンのような今日敵は1日一回だけ戦えたり(=仲間にしたかったら毎日挑戦)と。
「黒幕を倒すという」縦軸よりも「何をしてもいい夏休み」という自由な横の広がりに秀でており、プレイヤーごとのペースで伸び伸び遊べる。そしてその遊びやすさこそが妖怪ウォッチの面白さに直結しているなと感じた。
・さくらニュータウンいい街すぎ
いい街すぎる。物語の舞台となるさくらニュータウンの作り込みがすごい。主人公の住む家や通う小学校のある住宅街、裏山と神社、坂道の多い入り組んだ地形に昔からある駄菓子屋や銭湯のある地区。高級住宅や大きな公園(遊具少なめ)のあるそよかぜヒルズ。商店街、海辺の公園。など
なんかもうグリグリ走り回ってるだけで楽しい。そしてその随所にクエストや場所限定の妖怪がいたり虫取りなんかの収集要素があるから無限に遊べる。
また、仲間(友達)になってもらうために妖怪にあげる食べ物もこの街で買い揃える。下町には駄菓子屋、駅前にはバーガー屋、住宅街にはパン屋、商店街には肉屋、八百屋、街中華なんてのもある。ショッピングも楽しい。
めっちゃ住みたいし、新しいエリアが解放される流れもまた良い。お父さんの困りごとを妖怪たちと協力して解決してくれたご褒美で、ずっと欲しかった自転車を買ってくれる。これで遠くに住む友達の家にも遊びに行けるぞ、と。良すぎる。
・バトルや友達(=仲間)集めも楽しい。
バトルは基本オートで殴ってくれるが必殺技のタイミングや取り憑かれてしまた仲間妖怪を“おはらい”してあげるなど意外と忙しい。そのため、ゲームが苦手な人でも勝手に殴ってくれる妖怪達に任せつつ、ゲージが貯まったら必殺を、という大味なプレイでも充分戦闘のスリルを味わえるし拘りたい人はおはらいの順番や仲間の構成などいくらでも拘れる。
また友達になった仲間妖怪もレベルアップで強力な妖怪に進化したり、妖怪同士をがっちゃんこすることで異なる妖怪にしたりとポケ○ンやド○ラクエモンスターズのいいとこ取りで楽しいに決まってる。
こう言ったバトル面でも、ゲーム性の横軸の広さで話したようなライトからヘビーまで幅広く遊べる工夫が凝らされている。
【人を選ぶ要素】
・それはそうだけど、こどむ向け。
これは別に短所ではないし、ゲームのターゲットの話。ただ子ども向けすぎてつまらなかった。と思ってしまう人もいるだろうという注意。
とはいえ自分はむしろ童心に帰って遊べたし、繰り返し言う「遊びやすさ」のおかげで仕事の忙しい日でも充分楽しんでプレイできた。忙しくてゲームする時間ねぇよ、って人ほど実は楽しんで遊べるかも。ゲームが1日1時間だった頃を思い出せ。
・移植ゆえの操作性
元は3DSタイトルなのでタッチ操作に依存していた部分も多い。移植でスティック操作に変わって不便位なっている部分もしばしばだった。が、まあ許容範囲。
・日野シナリオ
縦軸が薄い妖怪ウォッチだから許せる範囲だったというか、奇跡的にマッチしたというかそんな感じ。唐突な終盤の展開なんかは突っ込みたくもなるけども、日常の小さな妖怪がらみの事件の積み重ねとして受け入れられる範疇ではあった。他のゲームみたいに日野シナリオで全てが台無しってわけじゃないけどアレルギーの人いるだろうから…
【感じたこと】
いや〜面白かった。正直舐めてた。想像以上に楽しめたしこれが流行るのも納得。妖怪メダルとかも欲しくなっちゃうよ。あれまだブックオフに売ってるんですかね?
今なんかニンテンドーオンラインで50%オフだったので年末年始暇な人は買ってみるといい。多分遊びきれる。
「日常の隙間を楽しみで埋める」ってな感じで、程よい距離感で付き合いながら生活に楽しみをひと添えする。そんなゲームでした。
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