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今年読んだ本、積んだ本
今年購入して読んだ本と積んでる本を紹介します。
本記事はMisskeyサーバーである、「シュリンピア帝国」のアドベントカレンダー企画です。
part2が出来たということで急遽参加することにしました。
シュリンピア帝国への入国はこちら
part1
part2
読んだ本
君のクイズ
今は有名になった、QuizKnockなどがやっている競技クイズの話。
テレビのクイズ番組の最終問題で、主人公の対戦相手がまさかの0文字押しで正解。
果たしてこれはクイズだったのか?やらせだったのか?を謎解くクイズミステリー小説です。
めちゃくちゃ引き込まれる内容で一気読みしました。
競技クイズという題材は珍しいなと思ってたんですが、実際にクイズプレイヤーが助言などしてるということで「こういうやつQuizKnockの動画で伊沢さんとかやってたな、みたいなのが散りばめられていてQuizKnock動画勢としても楽しめました。
数理モデル思考で紐解くルールデザイン
「なぜ人は想定通りに動かないのか」をルールデザインという観点から解説した本です。
「野生のコブラ駆除のために報奨金を出したら逆にコブラが増えてしまった」「保育園の遅刻を減らそうと罰金を科したら逆に増えた」などの失敗してしまったルール、人間の思考のバグを利用したルールなど、「特定状況下で人を動かすにはどうすればよいか」を考えさせられました。
仕事であるあるな話がどのように発生しているか、など社会人に身近な話題もいっぱいあるので、ぜひ読んでほしい一冊です。
きょう、ゴリラをうえたよ
ゆる言語学ラジオの水野さん著、今井むつみ先生監修の本です。
「子供の言い間違いにはこんなものがある」というのも面白おかしく紹介している本ですが、「子供はなぜこのような間違いをしてしまうのか」を理解するきっかけになりました。
「子供って、こういう風に学んで言語を習得していくんだな」という点に関心を持ちました。こども、すごい。
かわいいイラストが載っていて、内容としてもとても読みやすいので、特にこれから育児をする方に読んでほしいと思います。
「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか
認知科学の有名な研究者である今井むつみ先生の新著です。(上記の『きょう、ゴリラをうえたよ』の監修の先生でもあります)
認知科学の分野から、「説明しても伝わらない」のはなぜ起きているのか、どのように対応すべきなのか、コミュニケーションとは何なのかを解説した本です。
今井むつみ先生の書き方は、流石認知科学を修めているだけあってわかりやすいです。
ガチガチな研究内容をそのまま書いているというわけではなく、専門用語などはわかりやすい言葉に置き換えてくれているので専門でない自分にとっても内容が入ってきやすかったです。
会社での回りとのコミュニケーションを円滑にするために読んだのですが、いろんなところに活きてくる内容だと思いました。
岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた
任天堂の前社長、「いわっち」こと岩田聡さんの話していた内容をまとめた本です。
任天堂のゲームを愛するものとして、またスマブラDX界隈に長くいるものとして、岩田さんはスゴデキ最強プログラマーのスーパー社長という認識だったんですが、関係者からも本当に愛されていた存在だったんだなと感じました。
伝説的になっていて事前に知っていた「MOTHER2」の話ももちろんあるんですが、深い名言の数々と、どのような心意気で仕事をしていたのかを知ることで、とてもいい社長だったんだなと今更ながら思います。ゲーム内の小ネタなども語られていてスーパー知見でした。
聖書とも呼べるほど名言だらけなので、ゲーマーやクリエイター以外の方でも手に取って読んでほしい一冊です。
涼宮ハルヒの劇場
ハルヒの新刊!!!!!?????マジ??????
と手を取ったんですが、内容が20年の時を超えた内容でエモエモのエモでした。
ネタバレを避けるため深くは言えませんが、当時からハルヒを知ってたオタクたちなら見たことのあるイラストが差し込まれており、驚天動地、拍手喝采、長門は俺の嫁でした。
前巻、『直感』が4年前。
久々の新刊で、かつハルヒハルヒした内容だったので当時新刊を待って読んでいた、あの頃の昔に戻ったような感覚と栄養素を得られました。
既にオタク文化的には古典の領域になってるかもしれませんが、ハルヒで育った身としては新刊が出ることがありがたい限りです。本当にありがとう。
ヘブンバーンズレッド公式4コマ ヘブバン劇場1
漫画も本なので読んだものとして紹介します。
ヘブンバーンズレッドは、ライトフライヤースタジオとKeyが贈るドラマチックRPGです。
原案・メインシナリオ・音楽プロデュースをAir、CLANNAD、リトルバスターズ、AngelBeats!などを手がけた麻枝准さんが担当され、50人を超えるキャラクターデザインはすべて、アトリエシリーズや、マギアレコード魔法少女まどかマギカ外伝などを手がけたゆーげんさんが担当されています。
またやなぎなぎさん、そしてXAIさんと鈴木このみさんによるShe is Legendの40曲を超える劇中歌も本作の魅力となっています。(定型文)
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スマホとSteamでできるゲームなんですが、ストーリーがこれでもかと言うほど泣かせにくる内容で、体験しながら映画を見させられているような感覚になるタイトルです。
4コマでは漫画特有のキャラ付けになってるのでとても平和ギャグ漫画になってるので和やかで好きですね。
ヘブバンをやったことのない方は、まずはゲームをやってみてほしいなと思います。
真・女神転生V Vengence 公式パーフェクトガイド
真VV攻略本です。こちらも本ではあるので強引に紹介。
メガテン新作として今年発売された真・女神転生V Vengenceですが、無印Vの時からかなりの新悪魔が追加されています。
合体事故でしか手に入らない、いわゆる事故産悪魔が増えたことで、合体事故を故意に発動させる必要が出てきたため、公式公表の事故発生確率を確認するために買いました。
完全にボス情報を載せるのではなく、裏ボスなどは名前と姿を「???」と伏せて掲載するなどネタバレ考慮もされつつも、ステータスなどはちゃんと載っていたので、最近の攻略本感がありました。
「この先はきみたちの目で確かめてくれ!」の投げやりな感じでなく、データも載せてくれるのがありがたいです。
ゲーム発売から割と早い段階で攻略本がでているのと、メガテンのゲーム自体が何周もすることを意図して作られているため、「クリアはしたけどまだこの敵には出会ってない」というプレイヤー向けの配慮なのでしょう。ゲーマーとしても嬉しいですね。
NieR Reincanation公式資料集 -『檻』と祈りの物語-
ニーアシリーズのスマホゲーム、ニーアリィンカネがサービス終了となり、公式資料集が発売されました。
ニーアシリーズと言えばオートマタがめちゃくちゃ売れていろんなところで一気に目にするようになったんですが、元はといえば別タイトルのドラッグオンドラグーン(DOD)のエンディングから繋がっている話でもあります。
そのシリーズの(現時点での)全部を包括した年表が掲載されているなど、ニーアシリーズにとって重要資料になりました。
スマホゲームのタイトルでしたが、ちゃんとニーアシリーズとして世界が過去作と繋がっておりオートマタ後の世界を観ることができます。
開発陣がアルゴー(ヒゲモジャのおじさん)が好きすぎて実装したいものの、ガチャにすると誰もお金を落とさないのでふんどし水着とかサンタにして配布されてました。
もうプレイできないので思い出を、と買ったんですが、キャラや武器、装備、オトモにも個別のストーリーがあり、それらも全て書いているため文章量がエグいくらい多いです。300ページぐらいはぎっしり文章が書いてあって、数年でこんなにも溜まるのかと思わず笑いました。
漢字源
漢字辞典です。
ゆる言語学ラジオの、
「堤防が決壊する」は何故「決」という字を使うのか
という「うんちくエウレーカクイズ」を見て、漢字についてすぐ調べられるようにしておこうと思ったので買いました。
なお、この辞書にある「動物名・植物名索引」がめちゃくちゃ優秀です。
動物と植物だけリスト分けされて、引きやすくなってます。神。
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なお、辞書は通読しているわけではなく、一部読んですぐ引き出せるように置いています。
自身の仕事にも関わってくることなのですが、Google検索やAIの発達によっていろんなことをネット上で探せることは増えましたが、情報の取捨選択がとても難しい時代になってきていると思います。
「ある程度の信頼できる情報を提供する媒体」の存在は今の世界に必要なのかなと常日頃より感じているので、紙の辞書は持っておくといいですね。
なお、電子辞書は情報をすぐ引くことに特化していると言えますが、紙の辞書はデータを探る際に目の端に入る情報などからも新たな発見があるため、辞書は紙で持っておきたい派です。
積んだ本
買ったけど積読している本たちです。
一生読めなさそうなのもありますが、本は買って積むことでいつか手に取って読む可能性が高まります。気になった本は買って積みましょう。
ビジュアル・シンカーの脳
視覚思考者(ビジュアルシンカー)について書かれた本です。
物事を考えるとき、言語主体で考える人が多いような印象がありますが、視覚で見たものを捉えて考える人に関する話です。
自分はガチガチの言語思考者なので、視覚思考者がどういう考えを持っているのか、というのが気になって買いました。
これもめちゃくちゃ面白そうなんですが、積んでます。
ハッカーと画家
ここでいう「ハッカー」は、プログラマが他の優れたプログラマを指す言葉で、ハッキングをする人のことではないです。
作者はポール・グレアム、Yahoo Storeのソフトウェアを作ったプログラマです。
大成功ベンチャー創業者でハッカー(つよつよプログラマの意)の著者の話ということもあって、いち開発者として興味を持って買いました。
並外れた技術を持ったプログラマって、強烈なこだわりを持っているところとかが画家に通ずるところあるよね、みたいなとこから画家がきてる……とかそういう話なんでしょう(まだ読んでないので何一つわからない)。
内容パラパラとめくってると、後半は特に技術的な話がでているので技術者向けの話と思われます。(読んでないのでわかりません)
算数文章題が解けない子どもたち
今井むつみ先生の子供の教育に関する本です。
例えば「250gのお菓子が30%増量しました。お菓子は何gですか」という問題で、具体的な思考ができない子どもたちは、どのようなプロセスでつまずいているのか、を主題としています。
誤答の理屈としてどのようにアプローチしてあげないといけないのか、を考えるきっかけになるので、教育者としては読むべき内容と思い購入しました。
プログラマのための文字コード技術入門
技術書としては古めの本ですが、職業柄古いシステムや文字コードとも戦うことがよくあるので、参考文献として買いました。
専門用語が飛び交うガッチガチの技術本なので、本当にプログラマ向けですね。
2016年の週刊文春
「文春砲」みたいな単語もある通り、デカいスクープを取ってくる週刊文春ですが、ジャーナリストたちの目線で書かれた本です。
あまり関わることのない分野ですが、酒鬼薔薇事件などでなかなかにすごい取材の仕方をしている…と聞いたので興味を持って買いました。
Invention and Innovation
世界的権威の語るテクノロジーの歴史と未来ということで、歴史を振り返って未来を考えようという本です。
新刊で話題になっていたので買いました。
AIなどいろんな先端技術が話題になっている昨今ですが、様々な技術を見てきた権威から見て過去から何が得られるのか気になるところですね。
世界一流エンジニアの思考法
自身もエンジニアなので、米マイクロソフトに努めるような強いエンジニアがどんな思考をしているのか気になって買いました。
帯に書いてある「怠惰であれ!早く失敗せよ」は三流エンジニアの自分でもまさにそうだと思います。
こういう他のエンジニアがどう考えているか、どういう思考で作業をしているかみたいなのって、社内の人間に聞くだけでは限界があるので読書とかで積極的に取り入れていかないといけないと思ってます。
「死」とは何か
イェール大学の超人気講義の翻訳版です。
大人になって、大学の講義って「今の理解度であの授業もう一度受けたいな」と思うことがあるんですが、こんな内容の授業が大学にあったら履修確定ですね。
ただ、700ページ超の激重本なので、なかなか手を出せないでいます。
大学の講義内容を一度に摂取する、と考えると普通にしんどいので、年単位で読む必要あるかなとも思ってます。
ただめっちゃ気になるタイトルではあるので、来年読みたいなと思います。
なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか
ちょうど社内で若手を育てています。
ジェネレーションギャップなどもあるかもしれないんですが、時代の流れもあって世代間の価値観の違いがかなり色濃く出てるなーというのは普段から実感しており、日々しんどい思いをしています。
自分自身の行動として、どう動いていくべきか来年以降考えようと思って数日前に買いました。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
競技クイズの問題でもよく見る「プロ倫」です。
少し読みましたが、なんと全く頭に入ってきません。
気合を入れて読む必要があるのと、そもそも前提知識もある程度必要になってきそうです。読破には時間の余裕がないと難しそうです。
まとめ
今年はちょうど読んだ本10冊、積んだ本10冊でした。(ゲーム攻略本とか漫画、辞書も読んだカウントに無理矢理ねじ込み、新しく本を買ったりでちょうどバランスよくなりました)
仕事に関係ある本を買うことが多いんですが、積んでる本もあるので少しずつ消化していきたいのと、また新しい面白そうな本についても発掘していきたいです。