最近クリアしたゲームの感想#5『ルイージマンション3』
※ ゲーム本編のネタバレが若干あります。
お久しぶりです。
前回の記事からかなりの期間が空いてしまったんですが、またゲームをクリアしたので感想を書いていきたいと思います。
今回レビューするのは『ルイージマンション3』。
いきなりシリーズ3作目かよって感じではあるが、筆者はルイージマンションの1作目に関しては過去にプレイ済である。
ルイージマンションの1作目が2001年にゲームキューブのローンチタイトル(ゲーム機と同時発売されたソフト)として発売されて、当時小学生だった私は、謎解きやアクションに苦労しながらも、何とか自力でクリアしたことと、ファミ通の攻略本がまるで役に立たなかったことをよく覚えている。
それから約20年の年月が経ち、ルイージマンションシリーズも3作目が発売され、ゲームの機種もSwitchとなり、私も立派なおっさんになった。
2作目に関しては機種が3DSということもあって、遊ぶことは無かったのだが、この度、奥さんの実家に3のソフトがあるということで、わざわざお義母さんに頼んで郵送してもらい自宅でプレイした。持つべきものはオタクに理解のあるお義母さんである。
さて、思い出話はそこそこに、本題を書いていこうと思う。それでは概要からどうぞ。
ゲームの概要
『ルイージマンション3』。ジャンルはアクションアドベンチャー、2019年に任天堂から発売された。
皆様ご存じマリオの双子の弟、ルイージが主役のスピンオフ作品で、「オバキューム」と呼ばれるオバケを吸い込める掃除機を武器に、オバケ退治をしながら薄暗い建物内を探索していく、少しホラーテイストのアクションゲームだ。
舞台となるのは豪華なホテル。ルイージはマリオやピーチ姫、キノピオたちと共にそこへ招待されたのだが、それは前作のボスであるキングテレサの罠だった。絵画の中に閉じ込められてしまった彼らを助け出すため、再びオヤ・マー博士と協力し、オバケホテルの内部を冒険する、というストーリーだ。
ホテル探索が超楽しい
ゲームの舞台となるホテル『ラストリゾート』は、地上14階+地下2階のフロアからなる巨大建築物で、客室を始めレストランにショッピングフロア、スポーツジムに植物園、コロシアム、砂漠、海など、階層ごとに全く違う様相を見せてくれる。(砂漠とか海って何?)
ホテル内には家具や美術品、放置された道具や箱など、超大量のオブジェクトが配置されていて、そのほとんど全ての物に、触れれば何かしらの反応が返ってくるギミックが用意されている。
探索の最中、箱やツボを破壊すれば、中からお金や宝石に回復アイテム、小動物にオバケなど、色々なものが出てくるし、掃除機で水道の蛇口やバルブを吸えば水が出る等々、様々なギミックでとにかくプレイヤーを飽きさせない工夫がなされている。なので、キングテレサの所有する物件であるこのホテルは、どれだけ設備や備品を破壊しようが、金品を略奪しようが全く問題無いので、思う存分暴れよう。
中でも、お金や宝石に関しては探せば探すほどジャラジャラと大量に飛び出してくるので、視覚的も楽しいし、貧乏性な自分は自然と部屋の中をくまなく調べようという探索意欲が湧いてきて、亡者の如く建物中の金品を探し回った。(お金や宝石は集めるほどエンディング評価が良くなるので多ければ多いほど良い)
(部屋を荒らしてひたすら金を集めろ!)
さらに言えば、主人公であるルイージはかなりのビビりであり、可哀想なことに建物内には彼を驚かせるギミックが死ぬほど多く仕掛けられている。それらのオブジェクトを調べる度に、芸人さながらのオーバーリアクションをしてくれるので、それを見るも楽しみの一つである。
進化したアクション
先述の通り、筆者は過去に1作目をプレイしているので、そこからどのようにゲームが進化しているのか、それが遊ぶ上で個人的な注目ポイントの一つだったのだが、今作は期待を大きく上回る出来だった。
1作目でルイージが使えるアクションと言えば、「掃除機で色々なものを吸う」、「懐中電灯の光をオバケに当てて驚かせる」、「火・水・氷のエレメントを使って属性に応じたアクションを行う」くらいで、今思えば割とシンプルなシステムだった。
しかし今回のルイージマンション3、オバキュームも新型になり、大幅にアクションが増え、遊びの幅が大きく広がっている。上記の属性エレメントシステムは廃止されていたが、下記のようなアクションが追加された。
・懐中電灯の電力を溜めてから強い光を放つ「ストロボ」
・絵画に描かれたお金や宝石、隠された宝箱などを具現化する「ダークライト」
・オバケを吸い込んでいる最中、床に叩きつけて大ダメージを与える爽快な攻撃方法「スラム」
・紐の付いたキューバンを放ち、吸い込んで引っ張ることで家具や扉などを破壊する「キューバンショット」
・背負っているオバキュームの本体から勢いよく空気を噴射し、ルイージを中心に衝撃波を放つ「バースト」
・専用のコンセントがある場所でのみ使用可能だが、超強力な吸引力で巨大なオブジェクトから壁まで何でも吸い込む「ハイパーバキューム」
などなど、これらの多彩な新機能があることで、戦略の多様性、謎解きの幅が広がり、先ほどの探索の面白さにも繋がってくる。例えば、怪しい隙間がある場所で「ここでダークライトを使ってみよう」とか、「このオバケは盾を構えているからバーストを使って吹き飛ばしてみよう」など、ここでこうすればこうなるんじゃないか?と色々考えながらプレイするのが実に楽しい。
(ここのオバケは物理攻撃も効くらしい)
このゲームはホテルの各階を探索し、そのフロアを根城にしているボスオバケを倒し、次の階へと進んでいくという流れになっているが、当然ながらボスの行動パターンや攻略法は全て異なる為、上記のアクションを上手く使いこなすのが重要だ。ボスを観察して自分の予想した攻略法がガッチリハマると、最高に気分が良い。何も考えずパワーでゴリ押しするゲームも悪くないが、試行錯誤しながら攻略していくのがゲームの醍醐味ではないかと思う。
愛らしく頼もしい相棒
ルイージには頼れる仲間が存在する。オバキュームや色々な道具を開発してくれるオヤ・マー博士の他に、オバ犬や、グーイージが居る。
オバ犬は前作のルイージマンション2から登場しているオバケの犬で、ルイージのペット。悪戯好きでよく主人のルイージを驚かせるが、色々と冒険の助けになってくれる。そしてとても可愛い。
グーイージは博士の発明品で、ジェル状のルイージそっくりな生命体。ボタン一つでいつでも呼び出すことができ、どちらか一方を操作することになる。グーイージは吸い込みやライトなど、ルイージと全く同じ行動が可能なばかりか、金網やパイプを通り抜けることができる、探索には欠かせない存在だ。
ただし体力は少なく、炎や水に触れると一瞬で溶けてしまうが、何度でも呼び出せるので、罠がありそうな場所を先に進んで貰ったり、ボス戦でルイージを安全地帯に置いて代わりに戦って貰ったりできるのだ。健気過ぎて泣ける・・・。
総括
久しぶりに触れたルイージマンションシリーズだったが、正統進化と言える完成度の高い作品で、私は非常に楽しむことができた。
歯ごたえのある謎解きと、備品を破壊したりオバケをまとめて吸い込んで床に叩きつける爽快なアクションのバランスが丁度良かった。
フロアごとのステージクリア制ということで、夜の数時間しか遊べないような社会人にとってもプレイの区切りが付けやすく、遊びやすかったのも良かったと思う。興味を持ったなら是非遊んでみて頂きたい。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
また次の感想でお会いしましょう。それでは。
筆者的ゲーム評価
ゲームの面白さ:☆☆☆☆☆
ストーリーの面白さ:☆☆☆
謎解きの難しさ:☆☆☆☆
オバキュームの吸引力:☆☆☆☆☆