彼が姿を消した理由②
①からの続き
ソラネコさんからは
今は幸せかな?
嫌だったこと忘れて楽しく過ごしてくれてるかな?
助けてやれなくて本当にゴメン
自分たちと出会ってくれて本当にありがとう ということを伝えたくて
とのことでした。
ただ、私はしばらくの間セッションに踏み切ることを迷っていました。
彼の当時の思いを振り返り、想像すると
自分の意思で帰らなかったのはほぼ間違いないことでした。
なので、見つけてあげれなくて・・という謝罪の気持ちは
彼にとっては負担になる気がしたり
あくまで私の想像の範囲ですが
飼い主さんの所に戻るのは絶対に嫌だけど、お世話になった分
その強い意思を飼い主さんが知ることになったら申し訳ない
とても優しい彼はそんな気持ちもあって戻らなかったのでは、
とも思ったりしました。
今改めて私と話すことを果たして彼は望むだろうか・・・
という部分での迷いがありました。
でも、これらも私の想像であって
実際話してみないとわからないですし
もし亡くなっていたとしたら、今は天国で幸せに暮らしているはずで
自分の脱走のことがあってから
ソラネコさんの譲渡条件にも影響できたのは彼にとっても嬉しいことのはずだと思え
今回は「ごめんね」よりも「ありがとう」の気持ちを伝えてあげればいいのだ、と
私はやはりアニマルコミュニケーションの能力を使うべきなんだと判断しました。
=====
去年、いなくなった時に話しに来たキョウコだけどわかるかな?
「うん、わかるよ。あの時はごめんなさい。」
大丈夫だよ。今はどうしてるの?
「うん、僕は肉体を脱ぎ捨てて今はとっても自由にしてる」
ーーー
私はこの時点で号泣していました。
その点でも亡くなったのは確かだと感じました。
こうなってしまうと、私はあまり考えて進めていけなくなり
感情のままに質問をし始めていました。
最初から最後まで
ずっと泣き通しのセッションが始まりました。
ーーー
あのあと、帰らなかったのはどうしてかな?
「うん、やっぱり戻ったら色々と迷惑をかけるし
僕はこのまま時が過ぎ去って、みんなが忘れてくれることを願ったんだ。」
みんな、あなたのこと忘れてなんかないよ!
「・・そうかぁ。本当に申し訳なかったと思ってるよ。」
あなたが居なくなったことでソラネコから譲り渡す審査も厳しくされて
救われた子もたくさん居るって聞いてるよ。
「そうかぁ、僕もお役に立てたなら良かった。」
ソラネコのカズさんとわーこさんから、あなたへのメッセージをお伝えするね。
いろんなことがあって苦しい思いをさせちゃったかもしれないけど、ソラネコせたなに出会ってくれてありがとうね
→うん、僕の方こそ沢山助けてもらって、本当に感謝しているよ。
怪我だって治してもらったし、お家も見つけてくれたし。
それなのに裏切るような形になってしまってごめんなさい。
でも、僕は幸せだったよ。
今は幸せかな?
できれば、次にまたコッチにくることがあったら、もう一度会いたいよ
→うん、さっきも話したけど今はとっても自由に過ごしているよ。
だからもう心配しないでください。
一緒に保護した⚪︎⚪︎は、今も僕とわーこの家で一緒に暮らしてるよ
→それは良かった。そこに居る子たちはみんな幸せだと思うよ。
僕だって本当に感謝でいっぱいだし、これからも僕の仲間達をどうか助けてあげてください。僕が言うのも申し訳ないけど。
君のおかげで救えた命も沢山あるよ!ほんとにありがとう
→そう言ってもらえて良かったです。
僕は自分の意思で帰らなかったわけだけど
普通はずっとの家で幸せに暮らせた方がいいんだよね。
でも僕は自分の選択に後悔はしてないんだ。
逃げ出したかった思いは衝動的なわけではなくて、ずっとあったから。
でもやっぱりお世話になった全ての人に対して申し訳なさがずっとあったよ。
でも我慢して生きるよりも、死んだとしても自分の意思で動きたかったんだ。
だから、とっても迷惑かけたことには本当に謝りたいけれど後悔はないんだ。
私もこれだけ時間が経ったから、あなたの当時の想いがなんとなく想像できて
帰ってしまったら、飼い主さんに対しても申し訳ない気持ち・・
戻りたくはないけど、その申し訳なさをずっと感じながら生きるのが嫌だったのかな?って。
→うん、まさにそうだね。
僕は「恩を仇でかえす」一生そのことを考えて、引きずりながら生きるのは嫌だったから。
あの家も全部が嫌だったわけじゃないよ。
でもね、僕の居場所ではなかった。
生き物を飼うって、人間には必要な人とそうでない人が居るって僕は感じたよ。
私もすごく勉強になりました。
本当はあなたとお話しすることを断ろうと思ってたんだ。
自分の想像だけで(それを説明して)終わらすこともできたんだけど・・
やっぱり私は、この話せる能力があるのに
あなたに確かめないわけにはいかないって思ったから。
→ありがとう。僕もこの気持ち、謝りたかったことを伝えられて良かったです。
もう、誰も後悔してほしくないんだ。
これは、僕の猫生、最後に選んだ道だったんだって
ちゃんと伝えたかったから。
今日話せて良かったです。次生まれる時は幸せなお家の子になってね。
→うん、そうだといいよね。
僕はそれ(次の転生)を、楽な選択を
次はしようかなって、今は思えるよ。
最後に、ソラネコのお二人とボランティアで探してくれたみなさんにメッセージをお願いします。
→本当に去年は大変な思いをさせてしまったこと・・
でも諦めずに探してくれた優しさに感謝しています。
僕は今、いろんなことを俯瞰して見ているよ。
人間っていう色々な種類の人たちに僕ら動物は何を与えられるんだろう、って考えたり勉強したりして
一番適切な状態で僕らは生まれているんだ。
そして、その意味が成されたら僕らは使命を終えてここに帰る(還る)んだよね。
だから、全て人間のせいじゃないし
僕らの意思ってものが反映されている現実なんだって理解してほしい。
僕はソラネコの人たちに何を与えられたかな。
でもね、本当に後悔のない良い猫生だったと、僕は胸を張って言えるんだ。
だから、みんな前を向いてしっかりと
それぞれに起きてる出来事の意味を味わって下さい。
それが僕からのメッセージです。
すごくしっかりとしたメッセージをありがとう。
あなたの使命を一言で言ったらなんだったんだろう?
→うーん、大層なことは言えないよ・・・
でも「教訓」ってものを僕は与える使命だったかな。
その「教訓」がなんだったかを考えるのが人間の役目だね。
→うん、そうだと思うよ。
今日は話せて本当に良かったです。
→うん、勇気を持って来てくれてありがとう。
じゃあ、ゆっくり休んでくださいね。
→うん、そうするよ。またね。さよなら・・・
=====
ご報告の後、
ソラネコさんからは沢山の感謝のお言葉をいただきました。
そして
いま自由にしてて、そして僕らのことも責めずにいてくれて本当に有り難いです。
この子が命をかけて伝えてくれたメッセージをしっかり受け止めます。
譲渡条件を強化し
ヒアリングシートと面談で見極めてしっかり幸せに繋ぎます。
彼は今後もたくさんの仲間を
【本当に幸せになれる里親さんに繋ぐ】
新たなきっかけとなってくれたのでした。
彼の命懸けのメッセージの全て を
私もやっと受け取ることができた
そんな2024年の幕開けでした
おわり
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