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ペットロスからの第一歩③

9月某日

渋谷のスクランブル交差点
友人と別れ、私は一人で信号待ちをしていました


携帯を取り出し
受け取ったメールから目に飛び込んできた

1枚の写真



驚きと既視感

そして

視界が滲んでいく中

信号が変わり人の波に紛れながら
私は混乱と幸福感に包まれていました




H様とのやりとりから数日後のことでした。

私に届いたメールには1枚の写真と共に

こう記されていました

====

友達とドライブに行きました。

直前まで行き先が決まらず
友達が行きたいと言って連れてきてくれました。


数年前に一度Tと一緒に来たお店です。

海が見えて
白い柵のある高台のテラスです。


前に来た時の記憶が自分には全くなくて

Tは何が楽しかったのかなと思いながら
景色を眺めています。


このタイミングすごいですよね。

====


私はアニマルコミュニケーションで3つのご質問を承っています。


今回のH様からのご質問の中に

【ママと一緒に行った場所でもう一度行きたい場所はどこかな? 
Tが一番楽しかった所にママはもう一度行ってみたいと思ってるから】

とありました。


その時のTちゃんの返答は

「そうだなぁ、海の見える高い場所の公園?とっても風が気持ちよくて、晴れてて綺麗だったの。
ママがそこに行った時には、私も隣にいるからと伝えて。」


私はコミュニケーションの際、映像・イメージや匂い、
痛みや、その子が感じている不快感などを受け取ることができます。


Tちゃんから私へ送られたイメージは

春か初夏のシーズンで、快晴の清々しい天気の中、
かなり高い場所にある公園?見晴らし台のようなところで
白い柵の前でHさんに抱っこされているTちゃんの姿でした。

すごく気持ちの良い穏やかな風に揺られて嬉しそうにしていました。



実際にH様から送られてきた写真


私はこの写真の景色そのままの映像をTちゃんから頂いていました。

海はごくわずかに見えるだけで、ほとんどは山の緑の生い茂った景色と、白い柵でした。

突然出てきたイメージは鮮明で、私までも晴れ渡った空と心地よい風を感じられるような景色でした。




私は
全てを理解するまでに結構な時間がかかった気がします。
あまりの驚きと感動で
いまだにふわふわとしていて、理解しきってはいないような気さえしています。




後日H様からは

=====

この場所に行ったのは5年前でした。

とある理由で、その時はとても落ち込んでいて、家に引きこもっている私を、
今回ここに連れて行ってくれた友達が、半ば強引に連れ出してくれた場所なのです。

そんな時のことですから、この場所から海が見えたことも覚えていませんでしたし、ましてや柵のことなど、全く記憶にありませんでした。

(中略)

そんな時のことをTがなぜ一番楽しかったと思っているのか?

あんなにひどい状態だったにもかかわらず、一緒に行ったことを覚えてくれて、
それを一番楽しかったと言ってくれるTにはどれだけ感謝してもしきれません。

そんなTが健気で切なくなります。

昨日は目の前にいきなりこの景色が現れて
涙が止まりませんでした。

きっとTも隣にいてくれたと思います。
あまりにたくさんの涙を流したので洗い流せた感じがしました。


全てがつながっているなと
そんな気持ちになった1日でした。


=====

H様ご本人も来たことすら覚えていなかったこの場所

行き先の決まっていなかったドライブ

お友達に
Tちゃんが【ココに行こう!】って導いてくれたとしか思えません。



私は実際のセッションの際も
この景色のイメージを受け取ったあたりから

Tちゃんの深い愛を強く感じて涙が止まらなかったのですが
楽しかった場所の話なのに、何故なんだろうという思いもありました。



==

ママの一番辛かった時代、この場所に一緒に来た時だけは
ママも私もとても気持ちよかったよね?

止まない雨と嵐のような苦しい日々の中にも
こんなに素敵な景色を一緒に見たこと、思い出して!

また一緒に来れて良かったね、ママ・・

==

Tちゃんの声が聞こえた気がしました



少しづつでいい

悲しみを 手放すこと は我が子の幸せにもつながる
それは 忘れる ことではなくて

肉体は無くなっても
魂は確かに存在し
いつでも寄り添っていて
愛の循環は今もこれからも続いていく


おふたりの愛の物語はこれからも続いていく

そんな光輝いたビジョンがいま、私の中に映し出されています



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