英語学習003 名詞の前につくtheとa/an
これまでお話ししてきた名詞というやつの前に、theとかa、anなんてついてるの見たことあるかな?
例えば the woman とか、a rock とか。
これらtheやa、anは名詞の前につくことでそのものの数量を示すと同時に、それだけしかないのか、他にもあるのかという意味までも表現します。
これを、定冠詞(Definite Articles)、不定冠詞(Indefinite Articles)という日本人でも容易に理解できない日本語で教え込もうとするから、一人、そしてまた一人と英語学習から挫折していくんだよね。
ここではなるべく意味不明な日本語は使わないように説明していくね。
まずtheだけど、これは一つのものを表す単数名詞の前にも、二つ以上のものを表す複数名詞の前にも付くことができます。
つまり、the woman もあれば、the women の場合もあると。
一方で、aの場合は一つのものを表す単数名詞の前にのみつきます。
つまり、a woman はOKだけど、a women はダメね。
ここまでOKかな。
ちなみに an はいつ使うのかだって?それは a じゃ言いにくい時に代わりに an を使うんだよ。
例えば、 a apple ってどう?言える? 「あ、アッポー」って言えなくもないけど言いにくいよね。そういう場合は an apple の方が「アンナッポー」っていう感じで言いやすいでしょ?
つまり名詞が母音で始まる場合は a じゃなくて an を使うんだ。
じゃあ名詞の先頭の文字が a e i o u の時だけanにすればいいのかって?
基本的にはそうだけど、文字というよりも音で考えるから例えば hour という名詞も a hour じゃなくて、an hour になるんだよ。
単語の綴りはhで始まってるけど、発音はaで始まるからさ。
ちょっとトリッキーだけどそう難しくはないよね。
ちなみに hour は「時間」という意味で、an hour で「1時間」という意味。
それじゃあ、the と a の違いは?
って言った場合、単に一人の女性に会ったという意味になるんだけど、
って言うと、話してる人(話し手)も聞いてる人(聞き手)も同じ顔が浮かび上がる女性と会った、と言ってるんだ。
日本語にすると、前者が「私は一人の女性に会った」だけど、後者は「私はその女性に会った」になるね。
例えば、
だと、単に一つのりんごでそれ以上の意味はないけど
だと、昨日財布の中にあった全財産を使って駅前のスーパーで買った後、誰にも見つからないように冷蔵庫の奥に隠しておいたりんご
ぐらいの想いがこもるかな。ちょっと大げさだけど。
つまりは「それだけしかないのか、他にもあるのか」ですね。これは大西泰斗先生が書籍の中でそう表現されていて、うまいなと思った。
もちろんそれら原則だけでは、特に我々英語を母国語としない日本人には区別できないようなものもあるんだけど、原則この考え方でOKだよ。
つまり、「それだけしかない」という感覚って民族によって異なってるところもあるし、究極としてはこれ決め事だから。そういうことにするとする、みたいな。
ちなみに sky は in the sky であって in a sky っていう表現はないんだ。「空」は一つにつながってるからね。ロマンチックでしょ?
in the world とかもその類いかな。だから戦争なんてしちゃいけないのよ。
まとめ
ちなみにrockの意味は「岩」で、英英辞典で調べると
stoneの大きいやつだね。
ところでlargeってどういう意味だ?となったらすぐ調べる。
平均サイズ以上である、と。
では最後に締めの一問。
theが正解。
「彼女は向かいに座っている女性を見て息をのんだ。」みたいな日本語訳になるかな。
glance at は「見る」は見るでも「チラッと見る」ぐらいの意味で、こういうのこそ英英辞典で調べる意味が大きいから是非英英辞典、使っていこうね。
quickly or briefly 感をしっかり感じて。
それではまた。