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就活と自分-朝井リョウ「何者」

以下は読書感想文のフリをした私の就活と、自分の性格の悩みです。

・観察者ぶって、ありのままかっこわるい生身の自分で勝負できないこと
・夢を追うフリを理由に、就活がうまくいかない保険をかけていること
・留学経験やバイト経験をまるで鎧のようにかぶっていて自分自身の意見がないこと
・自分が考えていることを自分の日記の枠をでて、こうやってnoteやTwitterの裏垢に公開してどこかの誰かに認めてもらおうとしていること

これはそんな私を戒める為の小説なのではないかと思った。自分のことがかわいくて、自分のことが嫌にならないように目を背け続けていた事実を突きつけてくる小説。読みながら自分のSNSの投稿何回も遡っちゃった。

小説って語り手があたかも正しい人のように思って読んでしまう。だから主人公のこと、観察眼があって考えていること似ていて私みたいだなって思いながら途中までは安心して読んでた。だけど彼自身のことがよく分からなくて、少しずつ違和感を感じていって最後バーンとどんでんがえし。今まで主人公と私が馬鹿にしてた人から自分のカッコ悪さを突きつけられていくのが読みながら辛くて恥ずかしくなった。

主人公は最後自らのカッコ悪さを受け入れられたから大丈夫だってなって終わるけど、受け入れられたら大丈夫なの???わたしも主人公もプライドめっちゃ高くて失敗したくないから挑戦しないみたいな人間だし、なかなかそれって分かってても変えられなくて、カッコ悪いまま勝負するなんてことできないのよ

ひたすらカッコつけてばっかなSNSに自分のカッコ悪さを正直に覗かせていけたら第一歩になるのかな
コータローみたいに正直に、瑞月さんみたいに強くいられたらいいのにな

ピーマンが苦手みたいなだけで、就活が苦手なだけなのに、その人丸ごとダメみたいになる、あれ、なんなんだろうな

満足できる企業にはまだひとつも内定でてない私はこの一節に救われたのだけど、なんで就活が苦手かって本当斜に構えちゃうからなのね

かつて斜に構えることで有名だった私の大好きな芸人さんは今まっすぐになっててかっこよくて、でも彼は今やなんだかんだ成功して彼自身が大物になってるんだよなって思っちゃったりしてまだやっぱり斜に構えちゃうの本当にやめな、わたし

とりあえず肯定ノートをつくることから始めようかな、好きなことに没頭したら、たしかに人と比べず自分のこと認められるかもしれないなって思ってきたな

ナナメを認めるだけじゃなくて、私のナナメは殺さなきゃいけない

大人の顔色を伺わないで、好きなことを好きって言える環境で育つことって大切なんだなーと思ったり。。

中2のころこんな日記ばっか書いてたなと思い出して、10年近く経っても私なんも変わってないのねとむずむずした気持ちになってる。おわり。

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