留学の先にあるもの
たまたまテレビをつけたときに
気になる話題だったので
がっつり見てしまったときの話。
NHK Eテレの「ロッチと子羊」。
ロッチのおふたりと山口大学 小川仁志教授による哲学をヒントにしたお悩み相談番組です。
お金の悩みについての場面で、
留学費用に関するエピソードが登場。
それに関連して、小川先生はコロナで留学にいけなかった学生たちを例にあげます。
留学に行けない、行くのがむずかしいとき
「留学の先にあるもの」について
考えるのがひとつの方法だと話していました。
例えば、留学の目的が
「グローバル思考を養う」だった場合。
小川先生の大学では、
・オンラインで海外の授業を受ける
・外国文化を学ぶイベントを開催する
など、留学とは違うけれど同じ目的を達成できることについて考えたそうです。
なるほど、と思いました。
わたしは2020年に1年間の留学へ出発し、
コロナの影響もあって1か月で帰国しました。
オンライン留学ですっかり元気をなくしていましたが、「勉強をする」というざっくりとした目的は達成していたのかもしれない。
でも、目的はそれだけだろうか。わたしは留学の先に何を見ていたんだろう。わたしのオンライン留学の先には、何があるんだろう。
「先にあるもの」と「目的」は、必ずしもイコールではないかもしれません。
海外生活はあまり送れなかったけれど、貴重な経験になりました!と言ってしまうと、帰国直後の自分と変わらないことになってしまいます。
これでよかったことにしておこう、という甘えがありました。かわいそうだと思われるのがいやだとも感じていました。
これはよくなかったけれど、それでいいや。と思える日は来るのでしょうか。
小川先生による留学の例について、お話はそこまで長かったわけではないのですが、「留学の先にあるもの」という新たな視点のヒントを得られた気がしています。