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クリスコラム82 【r>gの法則】

【r>g】という考え方。

この不等式が表す経済の本質とは、

投資によって得られる富は、労働によって
得られる富を常に上回るということです。

不等式が表すアルファベットは、

r: return(資本収益率)
例えば、利回り等による利益、配当など。

g: growth(経済成長率)
例えば、給与所得などです。
これらの頭文字です。

この2つが絶対的に「r>g」の関係となる
ということについて語られています。

18世紀頃まで遡り、資本収益と経済成長
(労働収入)のデータを紐解いています。

その中で、
資本収益率である
「r」が平均的に約5%であるのに対し、

経済成長率である「g」は
平均的に約1〜2%という結果だと示されています。

そのため、どれだけ働いて給与の上昇をを試み
たとしても、株式等による資産運用のリターン
には敵わないということです。

よって、
投資等行う富裕層はひたすら富裕層であり
働くだけの労働層はひたすら労働層という
「所得格差」が生まれてしまうのです。

さらに、富裕層は代々相続等により
大きな富を後世にも継承しています。

そのため、富裕層は元本となる資本も多いため、
投資に回せるお金も多く、これがさらなる富に
発展するというわけです。
一方で、労働のみの場合、収入と支出は一定、
そうでなくとも収入からの手残りはわずか。

そのため、投資等の資本に回すことができず
働くだけで資本収益率は高まらない。

しかし、世の中を見てみると現実的に
富裕層として資本の保有から生まれる
収益だけで生活している人はほんの一握りであり、
多くの人が「労働者層」として日々労働に従事します。

では、「r>g」を実感するために富裕層側に
回るためにはどうすればいいのでしょう。

労働だけでは不十分ということは
お分かりになったと思います。

そのため、資本収益率を高めるにはどうしても
「投資」が必要になってきます。

しかし、労働者層は十分な資本が得られない。
ここについては「工夫」次第で多少なりとも
捻出することは可能です。

この工夫は2つに分けられると思います。

1つ目は、十分な資本を得るための「努力」
です。

精神論って感じですが、
どうしてもこれは避けられないです。

ただ、環境を変えれば確実に変わります。
例えば、朝早く起きて営業スキルを磨くための
読書をすること。
なんとなく顔を出していた飲み会を断り、
早く家に帰って勉強をするなど。
環境や行動を変えることで、結果それが昇格
や賃金の上昇など資本収益率アップに繋がる
はずです。

まずはしっかり働くことから始める。
しかし、その働き方を工夫することが大事。
習慣を変える必要性。

2つ目は「節約」や「生活費の見直し」など
日々の消費を1つ1つ見直していくことです。

「増やせないなら減らさない」です。
どうやっても給料をすぐに上げることは
できません。
しかし、その給料を減らさないことであれば
いくらだって工夫できます。

例えば、多くのビジネスマンに読まれている
「日本経済新聞」ですが、無料で読む
ことができます。

知を増やすことに注力する必要性。

そういった細かな取り組みが最終的には
身を結び今投資ができなくても最終的には
投資に当てる資金を作ることができる。

今の時代
我々が生かされている時代は
『投資』が絶対に必要不可欠であり
それをしない限り確実に将来は不幸になる。

今が良いからではない
【r>g】という考え方をしっかり理解する必要があります。

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