石破さんは、基本的人権と国際協調主義を死守せよ
<お断り この記事は多少、不正確な部分があります>
石破さんには基本的人権と国際協調主義だけは死守して欲しい。
スイスは国民皆兵で「永世中立」を維持しているくらいで、日本も現実的に「自衛」隊を保持していることは、私は理解できる。
自民が野党だった時、2012年、谷垣氏、石破氏らが取りまとめた改憲草案は、国際協調主義、基本的人権を定めた前文や諸条項は一切手を付けず大事にし、9条で、自衛隊の解釈改憲を重ねてきたことだけは解消を図ろうとしたのだと思う。
(それは、対米の日本の独立性担保を強めていく道筋とも私は理解する)
対して、安倍総裁時代の改憲案は、自衛隊ではなく「国軍」とし、全般に基本的人権の条項を削り、国民の義務だけを強化するもの。石破案と全く違う。
特に安倍案では、憲法に「緊急事態条項」(三権の「一時的」停止。それは首相が「判断」すれば永遠に永続できる仕組み)を盛り込んだ。谷垣・石破案ではそんな発想はなかった(むしろ石破さんは明確にそれを批判している。現憲法、現法体制で十分、どんな危機も対処できると)。
それを安倍政権の改憲案は、野党時代のそれを踏みにじり、「緊急事態条項」盛り込んだうえ、「基本的人権」は目障りとばかり、それらの条項を削り、「お上」たる自民が、国会・裁判所からの牽制も受けず、政権交代の「危機」もなく永遠に統治できる仕組みを担保するものであった。
いま、ネット上では、右傾向の人々からも「野党時代の改憲案に戻れ」との声が大きくなっているのは望ましいものを含んでいると私は思っている。
クリスチャンであることが知られ、総参戦出馬表明を、故郷の鎮守(神社)で行ったことがクリスチャンからは批判されているが、私は、現憲法の基本的人権、そして前文に高々と掲げられた(軍国主義ではなく)国際協調主義が、日本の誇り高い路線なのだ、ということを護ってくださるなら、クリスチャンとしても、石破さんを強力に支持したいと思っている。
また皆さんにもそう呼びかけるものである。
*野党時代の謙遜な自民党をもう少し続け、「だまし」ではなく堂々たる議論に基づく民主党政権からの政権交代をしてほしかった。時代は戻らない。しかし歴史の教訓に学びたい(写真は野党時代の自民執行部