76年 田中正造クリスチャンになる、笹尾鉄三郎の説教で
歴史上の思わぬ人物が思わぬ所に顔を出すことがある。
クリスチャン新聞1976年9月5日号に載った連載「聞き書き 笹尾鉄三郎小伝 天を想う生涯」第9回はまさにそうであろう。
この回は、笹尾と中田重治の出会いのことがメインであるのだが、著者の高田松太郎牧師の回想として、自分の赴任地である栃木県・宇都宮に、伝道のため笹尾に来てもらい、そこに田中正造が出席していて、そこでクリスチャンになってしまったことを書いている。
田中正造氏とはもちろん、足尾鉱毒事件で激しく闘っていた人である。
高田氏の回想によると、「田中正造はその晩の話にいたく感激してまもなく彼自身クリスチャンになりました。これは彼が後で言ったことですが、公害に苦しむ人のために十字架を負って戦っている自分にとってキリストの十字架の意味がよく分かったということですね」と語っている。
クリスチャン新聞編集部は当然、この回の題を「田中正造の回心」とつけている。
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