閉鎖病棟に入院した話⑤

2020年 6月2日(火)

5日目 体温:36.6℃ 服薬:朝食後 夕食後 頓服 眠前

かなり寝た。7:10ごろまで二度寝を繰り返していたので相当眠かったのだと思う。

朝食は煮物(?)の肉団子とお米を食べた。
私のこれまでの経験や見聞きした中でのTHE病院食、といったイメージの物であった。

食事を済ませ、勉強をしようとしたら一つ年下のゆうたくんが
「一緒に歩こう」と話しかけてきた。
一緒に歩く、とはいってももちろん外には出れないため、病棟内のコの字型の通路をひたすら歩いた。

彼への第一印象は、単刀直入にガリガリのメガネ君、であった。
けれど会話は大体できるし、何より知識がついている子だと話してわかるタイプの子だったので、私からしたら普通の年の変わらない男の子であった。

歩きながら、私が当時好きだったバンドの話、高校の話、これまた共通の趣味であったエヴァンゲリオンの話をして盛り上がった。

前日に、朝に回診があると聞いていたので、想像のつかない回診イベントに少しドキドキしていたのだが、
医者が4人一緒に歩いて、各部屋を回り「調子はどうですか?」などと聞いて回る程度のものだった。
よく医療系ドラマの大学病院での回診のシーンに比べれば、なんてことのないお医者さんのお散歩、くらいのものである。

今日は念願の入浴日だった。さっぱりしてとても気持ちがよかった。
この火曜日の日記に気持ちよかった、金曜日の入浴が待ち遠しい、と書いてあるので、よほど有意義な時間だったのだろう。

入浴後に担当医と話をした。
終末には任意入院に切り替わるらしい。保護入院と任意入院の明確な差は分からないが、OTに行けるようになったり、一人で病院の敷地内を歩けるようになるので、大きな前進である。

昼食前に朝一緒に歩いたゆうたくんと、澤さんというおじいさんとオセロをした。
私は割とオセロでは勝つほうなのだが、この時もゆうたくんに圧勝した。
この頭の使い方を入院してから初めてしたので、なんだか気持ちがよかった。

昼食を済ませ、少しお昼寝をして一階まで散歩へ。
もちろん看護師と同伴なのだが、今日の人はとてもいい人だった。
この一日一回の散歩のパートナー(失礼)によって心持はかなり変わる。

午後はほぼ寝ていて、この日の日記は終了していた。

2023.12.18 chihiro

年末も近づき仕事が忙しくなってきた。
オフの日にいかに一人でくつろぐことができるか、私の命題である。
明日は常備菜でも作ろうかなぁ。

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