酵素ってなに?
酵素は、私たちの体の中での化学反応を促進するためのタンパク質の総称です。
しかし、一般的に「酵素」と聞くと栄養素の一つのように捉えられがちですが、実際には特定の栄養素ではありません。私たちの体が37℃前後という比較的低い温度でさまざまな化学反応を行うのは、この酵素の働きが背景にあります。
驚くべきことに、体の中で機能する酵素の種類は3000種類以上とも言われており、これらの酵素はアミノ酸から合成されます。人間にとって必要なアミノ酸は20種類あり、その中でも特に食事で摂取する必要がある「必須アミノ酸」は9種類です。
近年、健康ブームとともに「酵素サプリ」という商品も注目を浴びることが多いですが、実際にはその効果は確立されておらず、必ずしも意味があるとは言えません。体の中の酵素は基本的に、私たちの体内で合成されます。
加えて、酵素と酵母や発酵食品は異なるものですが、これらを一緒くたに考えてしまう人も少なくありません。酵素の役割や特性を理解し、より適切な知識を身につけることが重要です。