宴も酣
はじめに
”終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる”
「グーグールル解散」の一報を受けて抱いた感情を形にするならば、
藤原基央が『HAPPY』で歌ったこの一節にも近いものがあるのかなと。
2021年4月18日、グーグールルは解散しました。
このnoteはそんな「グーグールル」というアイドルグループへ寄せる、
極めて個人的な想いと感情の置き場です。
僕個人としても「アーカイブする」という行為について非常に重きを置いているところもあるので、そういった側面もどこかで担えていたらなあと思います。
それではどうぞ。
解散ライブ「えんもたけなわ!」
「グーグールル 解散」の一報を聞いたときは、それはそれはとても驚きました。発表したのは2月末ころだったかな。と同時に、解散を発表したツイキャスの中でも3人は覚悟が決まった目というか、「次へ進むために終わらせる」という姿勢と思いを感じて、頼もしいな、とも思ったのを覚えています。解散ライブがWOMBで、タイトルが「えんもたけなわ!」なのもぐーるるらしいなと。物事って、始めるのも大変だけれども、「綺麗に終わらせる」ことって実はとっても難しいことだと思っていて、そこにちゃんと踏み込んでいくことは、とても格好いいなと思うんです。メンバーみんな、格好いいし尊敬できる人たちなんだよなあと。素敵なグループだなと改めて思います。
思えば、3人体制になった初回の下北沢MOSAICも見に行っていました。年末のあやのさん卒業から20日経ってないくらいだったかな。あやのさん、遡ればはち、コマチがそれぞれ担ってきた部分(歌唱パート的な意味でも)をいまは3人ですべて受け持っているところとか、フォーメーションの変更、あるいは振り付け自体の変更・修正だとかがヲタクから見てもわかるくらいには変化していたりしても、目の前のパフォーマンスに全力を尽くしていて、
しかもそれを飄々と、堂々と行っているのに感銘を受けたのを覚えてます。
3人でやっていかなきゃ、という部分からの気負いというか気合もあったのだろうとは思うけれど、顔つき(あるいは表情)が凛々しくなっていたなあと思い返されます。
ライブ当日の天候は清々しいまでの晴天で、何かとリリイベとかライブでは雨に降られがちだったものの、ここ一番では晴れを発揮するのはこのグループらしさがありました。あまりに雨にぶち当たるもんだから、誰か雨女なんじゃないか、みたいなのがあったのも懐かしい。
まあお天気のお話は置いておくとして。会場の渋谷WOMBは、ステージが高く音の鳴りも全身で感じられ、何よりも天井高くに大きなミラーボールがある、解散パー↑ティー↑にはピッタリの会場。
そんな会場でこれから解散するのか、という実感は正直全然湧いていなかったものの、開演に先立つアナウンスと、冒頭VTRが流れ始めた瞬間に「これでグーグールルを観るのは最後なんだな」と、これから始まるラストライブへの期待感と、一抹の寂しさが入り混じった感情になったのを覚えてます。
ライブ本編のセトリは以下のツイートを参照。全26曲。
#1 CRAZY BUT GENIUS
後期ぐーるるのアンセム(と個人的に思っている)CRAZY BUT GENIUS。
この曲は単体でnoteを書くくらいには好きな曲です。
曲としては2020年の4月のギュウ農で初披露で、解散まででリアルな客前で演るようになったのは、それこそ10回あったかなかったかくらいじゃなかろうかと思われます。「こんな時代が僕と 君を出会わせてくれた 君の笑顔をみせて 僕は歌うから」と歌われてしまったら、感情グワングワンに揺さぶられずにはいられないなと。曲としてはベースラインが特徴的だし、サビの歌詞もポップでキャッチーなテイストながらも、孤独の中での希望とか、「こんな時代」と歌いつつも歌を届けるその姿勢といった、単純な讃歌や応援歌ではなく、様々な感情を乗り越えた上での人生に伴奏する歌というかそういう部分が大好きな曲です。始まりを告げるに相応しい曲だったなと思います。
このままあと25曲同じように書くとボリュームえらいことになるので、以後は特に好きな曲・印象的だった曲に絞って書きます。振り付けの印象についても可能な限り書いていきます。
#5 GET DOWN
初期(〜6人)ぐーるるの代表曲と言って差し支えないかと。初披露はコマチお披露目でしたっけ。(僕はいませんでしたが)
るのちーの高音域、杏ちゃんの「汗だくのフェイス」の部分がめちゃんこ好きです。ザ・ダンスナンバーというか、一昔前のディスコナンバー的な印象もあるこの曲ですが、僕もバチ上がります。この曲がかかるとあるヲタクの方の方もつい見てしまうんですけど、その方がこの曲で高まっている光景も
含めて愛おしい曲だなあと思っています。
また、振り付けはナンシーさん。ナンシーさんの振り付けは、曲としてのイメージが一枚絵でバッと伝わるような感覚があって、結構歌詞に忠実な部分と、メンバーの個性に委ねている部分があるのかなと感じる部分があります。サタデーナイトフィーバー的な匂いを一方的に感じたりもしました。(あくまで主観ですが)
#6 My Lucky Star
2019年のライブで一番回数を聞いていたんじゃないかと思います(体感)。
イントロから殺しにかかってる感。このシングルはミ・セ・テ!とこの曲で構成されてますが、ミ・セ・テ!が表ならMy Lucky Starが裏、ミ・セ・テ!が白ならMy Lucky Starが黒、ミ・セ・テ!が可憐ならMy Lucky Starが艶、みたいな印象があります。
「My Lucky Star Shines on me さあ照らして」なんですよね…
この曲はちょっと高めのステージの箱で観るのが好きです。見上げたいんですよねなんか。振りでは星を散らす部分と、星の軌跡を描く部分がお気に入りです。あの書き方に意味が込められていたのかは気になるところです。
#7 Spike your heads
3人時代の象徴と言っても過言ではない曲ではないでしょうか。超好き。
Spike your heads→スパイだ!とナンシーさんブログにもありました。
https://ameblo.jp/nancy-jpn/entry-12669381399.html
この3人時代はパワーパフガールズ的な色合いとキャラクターなので、
コミカルかつエネルギッシュな曲や振りや音がとにかく似合うなあと。
銃を持って上手側に迫っていく間奏部分での、るのちーの表情の作り方がめちゃんこ好きです。曲の系譜としてはM.M.D.に次ぐようなベースゴリゴリ×意味よりも語感的な要素を感じていて、5曲セトリ組むなら1曲は入れたいうちの1つです。
#11 Survive
僕はken akamatsu曲過激派なのですが、深海というイメージは音像からも振り付けからも感じていた部分だったので、ナンシーさんブログで答え合わせをしたような気持ちです。まあ「into the sea」って言っているのもあるけども。脳内の映像は、深海に降りていく画角で揺らめく海藻的なものを中心に捉えた後、クラゲが重力に逆らうかのように海中を舞っていて、終盤イワシの大群だったり激しい海流に巻き込まれてその生命を終え、次の食物連鎖の礎になる…みたいなものが浮かんできます。
「×0をして」って歌詞が好きです。2019年後半になってからはあまり披露されることが少なくなっていた曲のうちの1つだったので、かかったときは(やるとはわかっていても)心のなかでガッツポーズしましたね…
#12 Mermaid
通算で2回しか披露されていない超レア曲ですが、個人的TOP3に入るくらい好きかもしれないです。えんもたけなわ!の1:00:40頃です。何度でも見ましょう。不穏さ漂うメロディーと、刻まれているビートの心地よさとの違和感が「マーメイド」というモチーフに重なる感覚で、既存曲ならbronzeに近い感覚があります。bronzeの歌詞にも「セイレーン」が出てくるのもあって、
とても見入ってしまうんですよね。
確認したらbronzeもMermaidも田中紘治曲でした。ぐーるる曲の中では特徴的というか極北感はありますが、ぐーるるにとってこれが最後に作られた曲というのもまた、グーグールルの幅・懐の深さを感じます。
#16 Lyrical
田中さん曲だ!宇田さんの間奏のピアノと、ナンシーさんのコンテンポラリーダンスのような振り付けにいつもやられます。
冒頭で「かわいい〇〇!!!」って(心のなかで)叫ぶのが好きです。週刊少年ジャンプの読み切りでめちゃんこ刺さったラブコメ、みたいな読後感がある曲だなあと。アウトロの意外なまでの短さもそう感じさせます。
#16〜#18は、雨→別れの裏ストーリー3部作だと勝手に思っていて、その1部作目としても最高の配置だなあと思います。
#17 Rain Rain
僕の中でのベスト・オブ・ベスト楽曲です。ken akamatsu曲です。この曲への思いはこのnoteにすべて込めています。
ライブアクトとしてのこの曲は、6→5→4→3のうち、5と4の間の時期に微妙に振りが変わっていたような記憶があります。
ステージ内でフォーメーション的には対称を多く使う印象があり、ラストの杏ちゃんがもう一方の空間を抱きしめる部分がいっちゃん好きです。情景で言えば、ザーッと降った雨で道路はねずみ色なんだけども、雲の隙間から日が差し始めた明け方、という映像が浮かんできます。歌詞の中の「君」と「僕」の関係は恋なのかという部分もありますが、個人的にそのあたりは
曖昧に捉えていて、どちらかというと「過去」と現在・未来の自分との対峙であったり、別れと旅立ちの歌という印象です。
グーグールルの曲は海とか波とか雨とかとつくづく相性がいいなあと。
思い入れがひときわ強い曲でしたが、この日は泣くとかではなくむしろ通して全部観てやろうという気持ちだったので、見届けられてよかったなあと思います。昔ツイキャスでやっていたRain Rainの振り付けレッスン動画があったと思うんですけど、振り付けのルーツとか意味合いとかを知りたいヲタクとか需要は結構多いと思うので、不定期でも良いのでまたやってくれれば嬉しいです。この曲についてだけでもナンシーさんと話してみたいですね…
#18 GOOD LUCK
こちらは作詞kiara yuiさん、作曲はkiara yui/ken akamatsu両氏のPickedコンビ。アウトロで鳴る波音までも好きです。バラード調で、振り付けもバレエのように頭の先からつま先まで、しなやかかつ音に合ったダンスだなあと思っていました。M.M.D.みたいなわちゃわちゃ元気!みたいな曲もできるし、
こっちのしっとり系というか情感込めたミディアム系の曲もできるというグーグールルの幅を感じる曲でした。向き合って互いに次の相手にマイクを差し出して歌う部分が最高に好きです。
ストレートな「別れ」を描く歌はグーグールルにしては珍しい、と思ったものの、まとう空気感はPickedにやはり近いものがあるなとも思いました。
#21 Caution!!
「グーグールルの代表曲といえば?」と聞かれたら迷わず挙げるのがこの曲です僕にとっては。イントロから「何かが始まりそうな感じ」がプンプンしてワクワクするし、歌詞も振りもキャッチーで覚えやすいし、君を探して走り続けたくなるんですよね…可愛い曲なんですよ本当に…
このライブで僕が一番泣いたのはこの曲のときでした。最初のセットポジションから「こんにちは!グーグールルですっ!!」で始まる前口上とともにシルエットが浮かび上がるのは、戦隊ヒーローの決めポーズ感あってとても良いです。原点にして王道というか、間違いない一曲です。
MVもまたいいんですよ…
#25 Picked
ほとんど説明はいらないかなと。グーグールルのアンセムだと僕は思っています。MVを観ましょう。この日は大サビ前のYou & Meで指を突き上げるところで、これまでライブしてきた会場、土地での様々な思い出が走馬灯的に重なって見えて、本当に最後なんだなあと眼前に突きつけてくるような凄みがありました。
人数の変化はありながらも、曲の強度は3人になってもむしろ増すばかりでした。6人・5人時代の強く悲しくも儚いPickedもあれば、4人・3人時代の悲しくも優しいPickedもあって、色々な景色を見せてくれたこの曲と、歌い上げてきたメンバー皆にありがとうと伝えたくなりました。
#26 妹の恋人
いつからか、大型の節目のライブでは妹の恋人で締めることが恒例となっていましたが、今回も同様に、グーグールルのライブアクトとしてのトリはやはりこの曲でした。
僕自身は最初はこの曲に特に思い入れはない方だったんですけど、徐々に良さがわかって好きになっていったタイプの曲でした。「世の中舐めてたくせに」の部分が大好きです。
グーグールルとしてのラスト1曲を湿っぽくさせずに明るく締めるのが、
グーグールルらしいなと思ったし、格好良さすら感じていました。
ライブ全体として、解散ライブと銘打ってはいるものの、MCは3回のみ、
うち1回目→2回目までは15曲連続というやり切りっぷり。
既存曲含めた全てが3人での歌割りになる分、個人への歌唱面での負担は大きかったとは思うのですが、レッスン等を経て力をつけていた3人は特に不安な部分を感じさせない堂々としたアクトだったなあと思います。
解散とともにはちも卒業という形になったり、通史で見るといろいろなことが起きたけれども、トータルとして格好良い終わらせ方だなと素直に感じました。ほんとにいいライブでした。
映像に関してはできるだけ長く後世に残しておいてほしいなと思います。
思い出深いライブ、イベント、遠征など
僕個人の思い出語りゾーンになってはしまうのですが、記録としてこちらも書いていきます。
-僕にとっての初グーグールル
僕自身はお披露目ギュウ農とか、メンバー決定配信とか本当の初期の初期の部分は観たことがなくて、本格的にグーグールルに通い始めたのは後述のリリイベでした。
ただ厳密な初回は、2018年5月頃に新宿SCIENCEで行われた対バンで、このときはコマチ加入前でした。あやのさんとはるちろしか知らない状態、かつヲタクの知り合いゼロの時期だったので、1回ずつ挨拶してそそくさと帰った記憶があります。ライブ自体はまだクロタンと合同で行っていた時期だったかなと。あやのさんが立ち上げたグループにはるちろもいる!というのが個人的にインパクトが大きかったので、「新しい道で頑張るんだなあ」と思ったのを覚えています。
-Caution!!新宿タワレコリリイベ
2018年10月23日でした確か。諸事情あってずっとヲタクしてなかったのですが、この日が復帰戦でした結果として。
メンバーも増えていて(コマチ加入後)、衣装も曲もパワーアップしていたのがヒシヒシと感じられました。この日は何故か無線マイクの調子が悪くて、ただでさえ小さな特設ステージに6人が、有線マイクでパフォーマンスするという、リリイベなのにかなり高難度な状況でのパフォーマンスだったんですけど、それでもそんな状況を楽しみながらライブをやっているあの子達の姿がとても眩しかったのが記憶に焼き付いています。
「沢山の人が入った!!」と喜ぶあやのさん、終演後泣きながら田中さんとグータッチするあやのさん。愛でしたね。
-沖縄遠征
気づいたら宿と航空券を抑えていたでおなじみの沖縄。ぐるぐるずの方々との面識もほとんどない状態でも飛び込んだあやコマダイビング。たまごポークサンドとブルーシールアイス。ルートビアとあの砂浜。旧outputでのARUKU披露の興奮。2日目のCyber boxで急遽追加された第2部と砂浜特典会。遠征は、遠征先での食とかオフ会とか、ヲタク同士で泊まったときの夜通し語らう感じとかが楽しいのはもちろんなんですけど、先々で行うライブアクトがそれと同等かそれ以上に印象に残っているんですよね。
コマチが足の小指をしこたまぶつけて2日目は椅子だったこととか、るのちーの声が枯れかけていたのも記憶に残っています。
ここからワンマンまでるのちーは声出し禁止期間だったものの、ワンマンで堂々たるパフォーマンスをしていたのを見て、この子はほんと頼もしいなと思いましたね。
-1stアニバーサリーライブ
6人ライブの集大成ともいうべきアクト。映像が買えるはずなので(記事末に参照)、興味のある方はぜひ。
ひみつのぐーるるちゃん(ワンマン直前ドキュメント)でも語られていたように、回路だとか一部の初披露曲は前日に歌割りが決まる(!)ような状況だったみたいです。アルバム発売と同時期くらいでしたかねたしか。花束を受け取ったあとの30秒撮影タイムで泣いてしまうあやのさんと、終演後にるのちーと楽屋で抱き合うあやのさん、愛でしかなかったです。
-新宿マルイメンでのリリイベ
何かと雨に降られた新宿マルイメンでのリリイベですが、代表格はこれですね。
ぐるぐるチューンズ、回路、ミ・セ・テ!でも恒例のイベント会場でした。ギャル風の衣装とか、浴衣で縁日風の特典会だとか、毎回趣向を凝らして僕たちを楽しませてくれている部分がとても優しくてぐーるるらしくて、いいイベントだったなあと思います。20枚特典のぐるぐるバットをやった方がいたのも懐かしい。
-サワソニ(山・海)
僕自身は初回のサワソニ(柏の方)は行ってないものの、おおばキャンプ村(都内なのに麓に降りないと電波が届かない土地)と片瀬海岸の方は参加できました。おおばキャンプ村は、山奥の村で行われている祭りみたいな感覚なんですが、あの自然の中で鳴るARUKUのトライバルな感じとか本当に最高だったんですよね…
西浜海岸は、海ステージで大サビとともにヲタクが海に飛び込むところとか、貝殻のボートでSAWAさんと同時に流れていくヲタクとか、海の家ステージで壊れるんじゃないかというくらいの勝負セトリで固めてきたこととか、1つ1つの思い出が色濃いです。杏ちゃん凱旋という意味でもメモリアルなライブだったなと思います。
-ギュウ農フェス
デビューライブがギュウ農フェスだったこともあり、ギュウゾウさんとの関係値含めて思い出深いライブ群でした。私が観ていたのは2019年5月のものが最初ですが、時系列で貼っていきます。
お披露目ギュウ農
2019年5月ギュウ農
これはカメラの視点含めてライブ映像としてトップクラスに好きな動画です。熱量が伝わると思います。
このときは、前夜祭イベントでメインステージ争奪戦を実施した結果惜しくも獲れずに野外ステージだったのですが、それがむしろあの子達に火をつけたというか、オーディエンスを巻き込む勢いがビシバシ伝わってきました。
2019年6月宇都宮ギュウ農
宇都宮は2ステージ。餃子も美味しかった。
2019年10月ギュウ農
初の、念願のメインステージでのアクト。感慨深さもひとしおでした。
2020年配信ギュウ農春
CRAZY BUT GENIUS初披露。そしてコマチが出演する最後のギュウ農でした。
2020年配信ギュウ農夏
夏はリアル開催できたものの、声出し等はNGでした。今と変わらず。チケットの関係で2階席からオペラグラス片手にライブを観ていたんですが、オペラグラス越しでも熱気がビシバシ伝わってくるというか、「皆に届ける!」というのを体現しているグループだなと改めて思います。
2021年春のギュウ農フェス
ラストギュウ農です。
-ぐるぐるSHOW ME!ツアー
シングル「ミ・セ・テ!」を引っさげての東名阪ツアー。代官山Unitから始まり、心斎橋FANJ、HOLIDAY NEXT NAGOYAで締めくくるライブツアーでした。いやー、ツアーって本当にいいものですね… ツアーなので大まかなセトリの骨子は共通していたと思うのですが、その中でもその土地によって曲順を少しいじったり、MCで触れたり、ステージ特性による煽り方を柔軟に変えるなど、戦いながらレベルアップしていく感覚がありました。大阪遠征のときはツタヤ戎橋でリリイベをした記憶がありますが、フロアを存分に使ってSOMEBODY ELSEを演ったり、たこ焼き通信という謎のくだりがあったり。
(2019年11月の動画です)
あと、名古屋パッセ屋上でのリリイベでのあやのさんが可愛すぎて3割増しで眩しかったです。
(イマオカさんありがとうございます)
ツアーファイナルの名古屋では久々らしかったShout!も披露されるなど、その時点での持ち曲をフルで出し切る姿勢は相変わらずで、代官山Unitの回然り、田中さんには珍しく褒められた!とメンバーが言っていたのも聞いていたので、自分たちにとっても、お客さんにとっても、非常に意義も満足感もあった素晴らしいツアーだったんじゃないかなと思います。
-福岡遠征
2020年初頭でしたね、WOMBみたいなステージが高い箱で、ステージバックが鏡になっているおしゃれな会場だった記憶があります。
1日目の2本目は打って変わってというか、非常に小規模の箱で、あの規模でにちょがけもミシェルも見れたの実は貴重だったのではという。
特に2本目の方では福岡にちなんだ方言にまつわるMCをしていた記憶があるのですが、楽しすぎて喋りすぎて田中さんに「ぐーるるちゃん!!巻きで!!」って言われてたのがとても良かったです。遠征を本当に楽しんでいるんだなあと感じた一幕でした。
また個人的にはYUIの故郷という部分でもテンション上がっていて、路上ライブをした地下道の場所とか、ゆかりのラーメン屋とかを巡ったりも。
メンバーが思い出を振り返る配信などでの中でも、福岡で食べたモツ鍋は必ずと言っていいほど話題に上がっていたなと。
今思うとグーグールルにとっての最後の遠征となったこの福岡遠征でした。
ぐーるるのライブは、ライブハウス然とした箱(MARZとか新宿LOFTとか)でも存分に力を発揮するのはご存知だと思うのですが、バチバチに音が良く、ステージが見やすく、パー↑ティー↑を彩れる箱でこそ魅力が十二分に発揮されるなあと、この福岡遠征の1本目の箱で感じました。故に、解散ライブがWOMBだったのはこれ以上ない選択だったなと思います。
-コマチ卒業
2月4日(確か)での脱退(卒業)発表、からの第1回緊急事態宣言等で4月ころに卒業配信
7月頃に卒業ライブの配信がありました。
卒業配信の方は、コマチを真ん中にして、お姉さん組(あやのさん・はるちろ)と同学年組(杏ちゃんるのちー)でそれぞれ加入時のお互いの印象などを語るパートがあったり、全員でのトークがあったりという内容。
いい意味で我の強いコマチだけど、愛されているんだなと心底感じた配信でした。
卒業ライブは残念ながらあやのさんが欠席だったものの、ステージ上に概念(?)を連れてくるというぐーるるらしい出演のさせ方で印象的でした。(同じ出演のさせ方はのちのAYN1部でのるのちーでも実施されます)
ブランクがありつつもきっちりと20数曲をやりきるコマチもさすがでしたし、餞のライブであってもいつもどおりのパー↑ティー↑で終えるところはとても信頼できるなと改めて思いました。
-あーやん卒業(AYN)
この日がついに来たのか、という感覚でした。長かったものの一瞬で終わった一日というか。
あやのさんのアイドル卒業に際してのメッセージはあやのさんに手紙で託したのでここで事細かには書きませんが、出演してくれた演者さんだったり主催、スタッフの皆さん、会場の方、など、2020年で一番愛に満ちていた空間でした。
「グーグールル」とは何だったのか
Wikipedia的な表現をするならば、「元BELLRING少女ハートの柳沢あやのを中心に結成されたAqbiRec所属のグループアイドルで、2021年4月18日をもって解散」となりますが、ライブアイドルシーンにおけるグーグールルの立ち位置や歩みについて触れている言説はあまり見かけなかったので、ここで一度言語化しておこうかと思います。
なお、後継グループでは「グーグールルの楽曲を引き継ぐ」とあったので、グループそのものの足跡だったりにフォーカスして書いていければなと。
-セルフビルドな側面と「毎日パー↑ティー↑」というコンセプト
結成当時はAqbiRecではThere There Theres、旧体制MIGMA SHELTERを擁しており、3グループ目であるグーグールルに対して、ディレクターの田中さんとしては半ばメンバー自身に具体的な活動や企画、方向性等を委ねる方針があったかと思います。もちろん活動や1人1人に対してちゃんと観ていたという前提がありますが。(いつかの田中さん配信で聞いた記憶があります)
こうした成り立ちもあってか、コンセプチュアルなグループが多いイメージのAqbiRec内に、別の磁場が産まれたようなバランスが生じ、独自の立ち位置を確保したように思います。
ミシェルでもゼアゼアでも、メンバー内から湧き出るもの、アイデアなどはあったとは思うのですが、それがより純な形で発露する機会と体験が多かったグループでもあるのかなと。
時節に因んだリリイベの内容であったり、オフ会の実施項目の発案であったり、衣装へのこだわりであったり、一人一人のコミットメントが高い印象がありました。
コンセプトもまた「毎日パー↑ティー↑」という、一見字面からだとシンプルかつアゲな印象が強いですが、その裏には「パー↑ティー↑」故の清濁併せ持った感情をも内包する、ある意味「show must go on」の精神と言いますか、信念を感じるコンセプトだったなあと思います。
-前世を持った6人
選考で意図していたわけではなかったものの、結果として全員がそれ以前のアイドル経験を持っている子達で結成されたという点も特徴的だったなあと思います。
1周年ワンマンライブのパンフレットでのインタビューで、あやのさんが発言していた内容をちょっと長めに引用します。あれだったらすみません。
結果的に、みんなアイドル活動をやってきた子たちだから、何か悔しいっていう気持ちとか今までの活動に未練があったりとか…全員そうだと思う。分かんないけど。(笑)
でもきっと全員何かしらの思いがあると思うんです。もっとやり切りたい!とかそういう気持ちが絶対ある子たちだから、そのもやもやした気持ちをちゃんとグーグールルで全部晴らして、入って良かった!ってみんなが思えるグループにしたいんです。
グーグールル1周年記念ワンマンライブパンフレットP9~10
柳沢あやのさんの発言より
グーグールルが解散となった今、この言葉を振り返ってみると感慨深いものがあります。もちろん良かったことばかりではなく、グーグールルの活動の中でも葛藤や悔しさなどもあったとは思うのですが、そうしたものもひっくるめて、「えんもたけなわ!」で締めくくれる強かさこそ、彼女らが成長してきた何よりの証なのかなと思いました。
メンバー1人1人へ
柳沢あやのさん
ぐーるるを作ってくれてありがとう。そして出戻りヲタクの私を優しく迎え入れてくれてありがとう。あやのさんにはただ感謝しかないです。えんもたけなわで姿が見れたのがとても嬉しかったですし、杏ちゃんと抱き合ってるあの動画、大変素晴らしかったです。あやのさんのペースでね!
これからもよろしくね。
(ex.)藤宮コマチさん
第1印象はあやのさんに対抗(?)する我が強めの子だなあというものだったけど、そういった部分はあってもそれ以外にもメンバーやヲタクのことをよく見ているなあという部分とか、なりたい像やイメージへの探究心が強い子なんだなという部分とか、人を引きつける魅力がある子なんだなと今になってはよくわかります。ミシェルからぐーるるに来てくれてありがとう。
八屋ほのかさん
直接お話したことは1度しかなかったけれど、数々のライブやリリイベ、遠征などで見ても、皆に対して優しくて、思いやりのある子なんだなと感じることが多かったです。
沖縄で少し早めの飛行機で帰る僕に声をかけてくれたこととか、写真撮影のときに皆が移りやすい場所に動いてくれたりとか。
そして華のあるパフォーマンス。セイレーンははちちゃんのパートだなと。お元気でね、ありがとう。
遠藤遥さん
初めてライブを観たのが渋谷WOMBだったので、こうした節目を同じ会場で迎えていたのはとても感慨深かったです。
MCで「ぐーるるは27歳の私にとって第2の青春でした」って言ってたけど、僕にとってもまさしくそうだったし、環境が大きく変わっても常に成長し続けていた姿は、同年代、というか同い年としてとても勇気づけられていました。続けるって凄いことなんだよね、本当。グーグールル、お疲れさまでした。そして新グループもファイト!
朝比奈るのさん
色んな面を見せてくれた人だなあと思います。キャラクターもそうだけど、実直な部分とか歌唱力とか、人間的魅力の幅が広い人だなあと。「Rain Rainのヲタク!!」って言われるやつ好きです。笑
コマチ卒業後からは、物理的に歌割りが多くなったこともあるとは思うけれど、その分るのちーの歌声を聴く機会が増えて、その歌唱力と表現力に気づけたのはとても嬉しかったです。いつかのアコースティックイベとかが印象的でした。
るのちーは名実ともにエースなので、気負いすぎることなく新グループでも魅せていってください!
瀬戸杏奈さん
グーグールルのリーダーをあやのさんから継承するという、おそらく結構プレッシャーがあったであろう役割も、杏ちゃんらしく見事にやり遂げていたなと思います。優しさの奥に闘志を秘めている人だと僕は勝手に感じているので、時折光るその目も魅力的でした。優しさいっぱいの杏ちゃん。しなやかなダンスも、伸びやかな歌声も、新グループでも見れるのを楽しみにしています!
まとめ!
新グループ募集の告知が4/26に発表されましたが、「楽曲を引き継ぐ」と書かれていたところが本当に嬉しかったです。
マキタスポーツ曰く「アイドルは”終わり”を愛でる芸術だ」とのことですが、そうしたいつか終わりが来る営為の中でも、歌や作品は後世に残っていくものなので、グーグールルの曲でも音源未発表や未流通のものはできるだけ世に出してほしいし、願わくば新グループにおいてでも、多くの作品が世に出てくれれば嬉しいなと思っています。
改めて、素敵なグループだったなと思っていますし、ヲタクとしてそこに立ち会えたことはとても幸運でした。
そしてこの先の新グループに対しても、期待感しかないです。夏を楽しみに、このクソしんどい世の中を生き抜いてやろうと思います。
巻末:動画リンクまとめ
<MV>
Caution!!
Picked
回路
ミ・セ・テ!
<ライブ動画>
お披露目ギュウ農
20190506ギュウ農野外
20201005ギュウ農フェスメインステージ
1stアニバーサリー・ShowMeツアー
2020年
-配信ギュウ農春
-コマチ卒業
-配信ギュウ農夏
2021年
-ギュウ農フェス
-えんもたけなわ!