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未来作ろうじゃないか:AKB48『ここからだ』公演感想(12/27)

はじめに

2025年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。本稿はAKB48の約9年ぶりの新公演となる、『ここからだ』公演の感想を記したものになります。新年の1本目はこちらと決めていました。

わたしとAKBの関わりは2023年に『ただいま恋愛中』公演を直接見たことがまさしく「始まり」で、その場で見事に17期に射抜かれてしまい、以後は17,18,19期を中心に観測しているという状況です。推しメンは平田侑希さんなのですが、八木愛月さんも伊藤百花さんも気になるな…という人間です。

↑いわゆる「沼落ちnote」

なお、わたしは1993年生まれで世代でいうと渡辺麻友さんが同い年です。まさしく中高時代がAKB全盛期というか、世の中を席巻していた時代に青春を過ごしていたので、AKBそれ自体は知っていたけれども当時は刺さらなかった、かつアイドルオタク人生をももクロから始めた人なので、この世界線を学生時代の自分からは想像もしていませんでした。けれども、縁だったりいまのAKBが持つ引力というか、そういったもののお陰で今があるので、こうして今回新劇場での新公演で浴びたもの、味わった感情だとかも含め書き残しておくことが自分にできる誠意というか、そういった意味合いで半分は書いています。(もう半分は自分が見返すときに感情を思い出せるようにする為です)

乃木坂から康プロデュースアイドルを応援するようになったわたしにとっては、乃木坂やそれ以降の功罪も含めて体験してきたところだと、新公演に曲が書き下ろされるのかすら半信半疑(いや、75くらい疑)だったわけですが、AKB公式ツイッターによるカウントダウン動画で「僕は書きましたから、16曲全部」と言ってて「これはマジであるかもしれん」となったのが11月の末でした。関係者全員が死力を尽くしてこの公演の開催に向け動いている様子はまさしくプロジェクトXなわけですが、正直むちゃくちゃワクワクしていました。「期待できる」って素晴らしいことなんですよね本当に。

なお、12月8日の初日にはもちろん応募したもののシンプルに落選。倍率どのくらいだったのだろう。FFの某氏がぶち当ててたのさすがでした。
ただ、どうしても自分の目で生で見るまでは関連情報含めぜんぶ遮断しておきたかったので、ダイジェストや数曲上がった動画も見ずに修行(?)した結果、運良く休めた12月27日の公演に申込み無事当選。当日を迎えるまでに体調を崩さないことだけを念頭に置いて過ごしていました。

※ひゆかの新劇場レポート切り抜きは好きすぎて何回も観てた。ふつうに1月19日に撮りたいまであります

開演まで

いつものようにドンキのビルを登っていくとゲーセンのフロアでチケット確認をしていて、当選者しか登れない仕様になっていたのもこれまでと運用が変わっていた気がする。
そして登りきったらまず感じるのは新しくて華やか、そしていい匂いがする!!!(これは文字で伝わらなさすぎるがマジできれいな匂い)ひゆか劇場レポートのお陰で構造が把握できているのはありがたすぎました。

そして新劇場でも継続のピンポン球チャレンジ。1回の挑戦で3セット分(1セットは3球で500円)まで投げられる。ノーマルのチェキ大の写真を参加賞としてもらえるけれど、これまで挑戦しながら「成功する人ほんとにおるんか…?」という難しさだったし、1500円で9球という価格設定が絶妙なので「商売うまいですね…(?)」と思っていたのが本音でした。

↓結果

入った瞬間スローモーションになったし、用紙記入してるときに興奮で手が震えた(マジ)。いとももありがとう。撮った際の会話だとかは時系列に従ってあとの方にまた書きます。

入場の待ち、列ごとにビンゴで入場順を決めるのもこれまでと変わらずだったのが良かった。紙のチケットが出力されなくなってしまったのは寂しいけれど、利便性は高い。なんでZaikoなんだ…?という部分はあるがまあそれはそれとして。このときの整理番号は07番なので、いちばん奥のモニター横に列形成。LEDの熱をちょっと感じる場所だった。わりとこのビンゴ入場システムは好きで、ちょうど秋葉原に向かう道中で呪術廻戦の29,30巻を読んでいたから、秤金次みたいな気持ちで構えてました。そうしていたらまさかの1巡目入場。座席はたぶん18番、バミリでいうと1番の正面。上述のピンポン球チャレンジもあったから、ちょっと確変がすぎる。新公演を浴びるにあたりこれ以上ない場所で観られる幸せを噛み締めながら、永遠にも感じる開演までの約20分を待っていました。

本編

OP:VTR
ステージ奥が全面LEDとなった新劇場。OP映像は秋葉原を歩む倉野尾さんが「AKB48 Theater」と書かれた本を開き、初回公演から順番に過去の公演の映像を流していく構成。旧劇場が建設中のときの映像から、各チームの円陣、17thまで時が流れてから、本を閉じ新劇場に向かって歩む倉野尾さんが「ここからだ」と宣言し扉を開ける、というもの。正直もうここで泣いています。Overture前のイントロ?はなんというか今っぽいオーオーオーも入ったりしながら、いままでのOvertureに接続。これから公演が始まる…!というワクワク感を最高潮にしてくれる。ありがとうございます。

M1:ここからだ
鐘の音で始まりを告げる公演名を冠した楽曲。衣装も白の長い丈で、なんというか儀式のそれ。乃木坂とかだったら「きっかけ」あたりで使われていそうな。歴史も期待も全部背負ってこれからの未来を歩んでいくんだ、という決意をビシバシに感じる。「荘厳」

M2:恋愛カンニング
イントロで勝ちを確信するタイプの湧き曲、かつ初見振りコピが捗るのでサイコー。振り付けがキャッチーって武器ですからね。衣装も黄色ベースで爽やか・エネルギッシュ、ピンク・白・黄色・グレーでいろんなパターンのアーガイル柄、形もメンバーごとに違うの愛しかないな…。恋に正解はないんだけどカンニングしたい気持ちもわかる。あと通学路・自転車・ポニーテールで康三種の神器が1つ目のパラグラフで揃っている。「ため息がそよ風になって 君の束ねた髪揺らさないかな」のキモさが好き。

M3:ロマンティック男爵
ギターソロだけでなく全編通してギターが暴れまわってて戦闘力の高い楽曲。手足を伸ばしたり跳ねる振りが多くて元気いっぱい。サビ終わりのソフトクリーム巻くみたいな指差しが超可愛い。この曲で秋山由奈ちゃんだとかいとももに何度も指さされてもうすでに浴びていいレス量のゲージが3回くらいカンストしている。

M4:劇場へ ようこそ!
「ここからだ」と同様に自己の歴史を踏まえて「劇場」という文脈を放てるのがAKBの強さだと思う。「憧れの東京ドームへ」と歌詞に載せているのも、2024のAKBを象徴している。いつだってここがホームで、原点で、という矜持。

MC1
・16期(日本にいる)が全員揃った公演とのこと
・ゆいゆいのMCが結構そのまま話す感じ、こうだったなとなった
・デコ出しゆいゆいレアで助かる
・えりぃ姐さん…!
・いともも毎回なぞかけしてるの????

M5:Lollipop
メンツも衣装も曲もかわいすぎんか????????魔法少女?????そしてみんなほっっっそい…。曲にちょっとだけけいおんみを感じたり。将来この映像を観た子が「この衣装着たい!この曲やりたい!」ってなるポテンシャルが秘められている楽曲だと思う。

M6:風の待ち伏せ
この公演でいちばん好きな衣装かもしれない。メンツが青春すぎる。契機のことを風で喩えるところ好き。秋山由奈ちゃん、ステップから何から溌溂としていて素晴らしいっすね…

M7:クリスマスリング
大人系楽曲。奥行きのあるメンバーで演られている。公演っぽい。おりんさんがスイッチ入ってて入り込んだ眼だったのが印象的だった。

M8:2月のMermaid
八木愛月さんソロ曲を今回はれみたんがパフォーマンスしていたけど、爽やかできらめく感じがめちゃくちゃマッチしている。マーメイド自体どこか夏の印象を受けるけれど、「季節なんか関係ない、わがままマーメイド」というテーマは秀逸だなと思う。

M9:振り向きざまのキッス
いとももの舞台度胸えげつないな…と見とれながら震えてました。恋したくなる楽曲。

MC2
・通勤電車のみんなの顔が怖い(ゆいりー)
→怖い顔しているうちの一人です…
・Weverseでプレゼント機能を活用しネタバレ防止にしているみーおん

M10:夜中過ぎのアウトロー
不良っぽいコンセプト。ただいま恋愛中でいうところの「ダルイカンジ」か、と納得した。あとやっぱりそららの表情の作り方好きやと確信。

M11:奇跡が消えても
ディスコナンバー。恋愛レボリューション的なフレーズもありつつ、メンバーがめちゃくちゃ楽しそうなところを見るだけで満たされる。

M12:シクラメンが咲く頃
シクラメンは12月8日の誕生花らしい。康…!歌詞世界においてタイムスケールの長い楽曲だからこそ、過去・現在・未来においても「香り」や色で記憶を思い出すとともに、一瞬と永遠を同居させるかなりよくできた楽曲だと思う。

MC3
・納豆を酢で食べるゆいゆい不思議
・そららがタクシーを呼べないのおもろ心配になる

M13:まだ見たことのない景色へ
曲前MCはまさに決意表明。日向坂のロッククライミングみたいな情景描写が続く。公演のエンディングに相応しい。後ろのLEDにメンバーひとりひとりが手を当てる振りをすると手形が残るのが結構好き演出。しかし歌詞を後ろに出すのも思い切っているけれど、一つ一つ丁寧に作られていて大変良い。日産スタジアムとかで観たパチンコ演出みたいな字幕あれなんだったんやマジで。

M14:緞帳を上げてくれ!
金崎真士作曲、かつ鞘師里保振付と聞いてわたしのための楽曲!?とすら思った。アツすぎる。この公演でいちばん好きな曲です。ファイティングポーズが似合うんだよなAKBは。

M15:そんなに好きだったら
緞帳もそうだけど、このゾーンはふつうにシングルで切られてても不思議ではない。字幕がプリの落書きみたいなのは何なんだと思いつつ、演出陣の考えた学生・青春とするとニッコリできる。手書き右肩上がりエモフォントじゃないからそれだけで十分。

M16:Hungry love
ゲームとかアニメで言うところのエンドロールで流れている。もう終わってしまうん…?という状態をお腹ペコペコと勝手に解釈している。「またすぐ会えるよね」と歌ってくれることは当たり前じゃあないんだなと思う。最後2人ずつ向き合うやつで、ゆいゆいとゆいりーの表情がほんとに終わらんでくれと思った。

M17:なんてったってアイドル
公演メンバー以外も合流し、平田さんもいた。たすかります。楽曲自体の力は往年の名曲だからというのはあるけど、ゆいりーセンターで演られることに強い意味がある。あと倉野尾さんの留めはねはっきりしたダンスとか、自分を正解にしていく力のある八木愛月さんとか、佐藤綺星さんのホスピタリティというか、華というか、そういったものが詰まっている。

村山彩希さん卒業発表

「そして、今日はここで私から皆さんにお伝えしたいことがあります」

この入りでもう何が起きるかというのはよくわかっているんだけど、その決定的な言葉が出るまでは認識を拒絶していたし、村山彩希さんが劇場で果たしてきた功績だとか、メンバーに与えた影響だとかの大きさは歴の短い自分でさえも重々感じているからこそ、ゆいりーを推してきたオタクも、メンバーの内事前に知らされていなかった人たちの気持ちに想いを馳せながらも、眼の前で発される言葉を逃さぬよう、皆の表情を見ながら聞いていました。

ゆいゆいが「いやです…」って言ったのが全てだと思うんですよ。それにこの流れでのお見送りはむずすぎる、となっていたところ、みーおんさんがきちんと言葉を紡ぐ時間をくれたの本当にありがとうでした。メンバーみんなが改めて受け止める時間を作ってくれたと思います。

倉野尾さんは事前に聞いていた(YouTubeにて)と後に知るわけですけど、旧劇場の最終公演の姿を観て心の何処かで覚悟していた、とか、オリジナル公演を一緒にやれたことが嬉しかったこと、さっほーが気丈に話しているところとか、佐藤綺星さんが号泣しているところとか、あまりにも感情が大きすぎて。

実際の卒業時期は6月(自身の誕生日)頃とのことで、期間的にはだいぶ先、ではあるものの、にしてもゆいりーがいなくなってしまうという事実の受け止めきれなさと、6月以降はゆいりー無しでAKBの劇場を、ステージを、グループを作っていかなければならないということの想像がまだしにくいというのが実感しているところだし、緞帳を観たときに「これを東京ドームで見たいよな」なんて思ったばかりだったから余計に。
大いなる、乗り越えるべき壁というのがまた一つ生まれたし、ここにぶち当たっていくのが皆さんという話で。戦いの連続な世界だな、、、と思いました。

終演後

お見送りも終わってロビーに出たら、四肢脱力して座り込んでしまっている人がいたり、壁にもたれかかっている人がいたり、思い思いの感情の受け止め方でなんとかそこに立っていた、という状態の人が数人いて、そうですよね…となっていた。この状態の中きょうチェキ撮るの…?と思ったけども。

チェキのシステムは終演5分後くらいからロビーの扉前あたりで整番と用紙半券とともに受付、その後順々に入場し待機ゾーン(劇場左1/3くらい、柱をラインにして区切りの衝立があった)へ。呼ばれて進んでいくとそこにいとももがいてバグる。前シングルの握手会取ってたけど予定が入って行けなかったので、これがマジの初めましてになるなんて。
ポーズ何にしますか?と聞かれたのでりんごポーズで、と。
撮影後2〜3ラリーくらい会話できたけど、「たくさん見えてましたよ〜!」とか「どうして来てくれたんですか?(←たぶんペンラも何も持ってなかったので)」とかに応答してたらお時間だった。メンバーでさえ受け止めるのにも時間を要するだろうに、きちんと応対してくれて本当にプロだな…と思いましたですね…

おわりに

公演そのものはエンターテインメントとAKBの覚悟が詰まった素晴らしいものでしたし、未来に向かって進む気合というか、大いなる流れの第一歩というか、そんな感覚がありました。本当に良い公演だと思います。その上で、これから叶えたい夢への道のりはまだまだ長く険しい、とも感じる出来事もあり(ゆいりーさん卒業のインパクトはそれくらいデカい)、それでも、この今のAKBには「賭けてみたい」と思えるな、と確信した1日でした。

2025のAKB、アツいです。また劇場にゆきます。

おまけ

動画とか貼っておくコーナーです

↑ロビーで流れてる紹介Vの一部だけどこれみんなめちゃくちゃ可愛いんすよ…

20期!?となったしこさきが12歳(12LINE)なのくらくらしてくる。大賀さん可愛いすね。。。なお1月19日は20期生の写真会も取りました。何卒。

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