収束的妥当性と弁別的妥当性の求め方
現在私は作業療法の養成校の教鞭をとる傍ら,大学院で尺度開発を行っています.
院生のなかでも尺度開発に取り組む人が多いかと思われますが,なんのせ統計学や研究の知識がかなり求められますよね...
今や,尺度開発においては国際基準Consensus-based standards for the selection of health measurement instruments(COSMIN)が設けられ,
高度な研究の知識が必須となりました.
私は29歳のときから大学院に行き出したのですが,それまでは研究の知識がさっぱりでした.いまでも日々四苦八苦していますが(苦笑)
本サイトでは,尺度開発に取り組む同志やこれから研究をはじめる初学者を対象に,情報を提供したいと思います.
そこで,まずは記念すべき第1回目の記事です♪
今回のテーマは
COSMINで求められる仮説検証(収束的妥当性,弁別的妥当性)の求め方です.
収束的妥当性と弁別的妥当性を求める方法は種々ありますが,
平均分散抽出(Average Variance Extracted, AVE)
構成概念信頼性(Composite Reliability, CR)
の求め方についてお伝えできればと思います.
収束的妥当性と弁別的妥当性の基準:
収束的妥当性:AVE≧0.5,CR≧0.6(1,2).
弁別的妥当性:因子間相関よりもAVEの平方根が大きいこと(1).
さて,初学者の皆さんはこのAVEとCRの求め方をご存知でしょうか?
もし「はい」と答えた方は,この後の記事はスルーしてください -_-b
ただ,私もそうでしたが,なかなか教科書をみても載ってないんですよね・・・
以下,統計ソフトRを使用して,AVEとCRの求め方を算出してみました.
<サンプルデータ>
7個の質問に対して4件法で回答を得たとします.
以下のようにExcelにデータを入力し,ファイル名を「sample.xlsx」として保存.A列は「ID」,B-H列は「各質問ごとに対する回答」を示しています.
RもしくはRstudioを立ち上げ,Console画面に以下のように入力します.
なお,Console画面とは ↓画面のことです.
install.packages("readxl ")
library(readxl)
dat <- read_excel("sample.xlsx", col_names=c("ID", paste0("v", 1:7)))
1行目は,readxlパッケージ(3)のインストールをしています.
readxlパッケージはexcelをRに読み込む関数です.
2行目は,readxlパッケージを読み込んでいます.
3行目は,datに「sample.xlsx」のファイルデータを格納しています.
paste0の中身の"v"は項目数を示しており, 1から7あることを示しています.
続きが気になる方は,ワンコインで情報を提供します^ ^
なお,私もまだまだ統計学や研究法について勉強途中なので,詳細なご質問に対してはお答えできないことをご了承ください.また間違いがあるかも知れませんので,そのときはお知らせください.
ではでは,またきまぐれに記事をアップしますね〜
<AVEとCRの求め方の続き>
続けて,Console画面に以下のように入力します.
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?