鎌倉とは私の憧れのかたまり その1
早熟だった私は、小学生の頃から鎌倉、湘南に憧れを抱いていた。
埼玉生まれ、千葉育ち。
根っからのミーハー。
何となく納得していただけるだろう。
鎌倉、湘南方面のるるぶ、hanako、tokyowalkerなど鎌倉特集があれば買い漁り、熟読して、ランチに行きたいお店、夜ご飯はここなどと妄想していた。
まだ神社仏閣にあまり興味がなかったので、主に調べていたのは飲食店。
そして、念願叶って母と初めて鎌倉に足を踏み入れたのは、中学生の時。
真っ先に向かったのは、言わずと知れた小町通り。
ああ、雑誌で見たところだー。
と子供らしい感想を持ちつつ、お目当ては
『露西亞亭』
ボルシチとピロシキとロシアンティーの3品のみ。
カウンターのみ。
遠い記憶なので改めて調べたら7席しかなかったそうだ。
もう、雑誌で見たボルシチもピロシキもロシアンティーもとにかくおしゃれで美味しそう。
黒すぐりのジャムって何?オシャレすぎない?
ああ、もう絶対食べたい!!と日々夢見ていたのだ。
小さな小さな可愛いお店なので、確かにものすごい長蛇の列。
母に呆れられながら、絶対に食べる!と1時間以上は待っただろうか。
外観も内装もとっても可愛くて、待ちに待ったボルシチ(人生初)ピロシキ(人生初)ロシアンティー(いちごジャムでやったことはある)は、40年近く前になるので詳細な味は覚えていないのが残念だが、まぁとにかくとんでもなく美味しかった。
願いは叶った!
溢れ出る多幸感に包まれた(はず)。
美味しいものならいくらでも待つのは今でも引き継がれているが、年々辛くはなってきた。
あの情熱若さが懐かしい。
さぁ次のお店はまた次回。