田中長徳のカメラノートスペシャル 1 10月第一弾 日本労働公団のカメラ
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人生で1番最初に使ったカメラは小西六のパレットだった。これはベストポケットコダックの日本版のコピーである。前後して使ったのがこれも小西六のベビーパールだった。戦後になって父親が一生懸命働いた。自分のご褒美と言う意味で手に入れたのが1番最初のモデルのアサヒペンタックスだった。父親はもともとそんなに真面目なアマチュア写真家ではなかったから、そのペンタックスを持って私などは小学校の写真部に入ったので、担当の先生に嫌な顔顔をされたのである。