行ったNo.3-1【北京】ザハ・ハディド作品〜北京大興国際空港(北京大兴国际机场)
達成日: 2024年8月9日
場所: 北京市大興区/河北省廊坊市広陽区
評価: ★★★☆☆
2019年9月25日に建国70周年に合わせ開港した北京第2の国際空港はザハ・ハディド(中国語; 扎哈·哈迪德)の作品。上空から見るとまるでガミラス星にある要塞か何かのようです。これはシビれる!
もちろん、2022年の冬季北京五輪も視野に入れて開港されたのですが、2020年~2022年と言えば新型コロナによる行動制限の時期。私は開港翌年の2020年のGWに訪問する事を目論んでいたのですが、行けずに5年も経過した2024年になって漸くその実物を拝むに至りました。
市内から空港へ
北京市内から空港へは、北京地下鉄10号線草桥站から大兴机场线(Airport Express)に乗り換えて向かいます。この乗り換え、19号線への乗り換えも含め武蔵小杉の南武線から横須賀線への乗り換え以上の距離移動必要でした!別の駅だよね、これ(笑)。
机场线は京投轨道という北京中心部の地下鉄と別の企業が運営してます。調べると19号線も京投轨道が運営する路線で、北京の地下鉄は3社で運営している模様。ただ、乗車はここまでの地下鉄と同じQRコードで乗れます。
机场线は空港まで間一駅しか止まりません。地下から始まって、大兴新城駅まではすぐ、この駅を出てしばらくして地上を走り、最後地下です。35元(約700円)。
30分後、大兴机场駅到着。既にザハ感が漂っています。
制限エリア外
空港駅からはエスカレーターで出発ロビーの4階迄移動です。ホテルのピックアップもこちらの階の外の道沿いになります。
4階に上がってみると…すごっ!これが!これが見たかったザハです!
カッコええ!
話題となったパンダの仮眠カプセルがあると思われる1階に降りてみます。
おお、休息舱とな。多分これだ。図書館も図書館もあるのか。
左折すると、ありました!すごー、可愛くない(笑)
中はこんな感じみたいです。足の臭いとかしないのかな…ちょっと入ってみたい気は起きませんが…
図書館はこちらです。首都図書館大興機場分館とあります。
いい感じの椅子があり、寝ていても問題無いようです(笑)
上空からこの建物を見ることはできません。それを偲ばせるのは外側のこんな壁程度。
制限エリア外の飲食店は多くなく(最近、羽田・成田もそうなりましたよね)、4階の出発ロビーからエスカレーターで上がった5階相当のところにあります。
この空港から出発するのは明日なので、この日は夕食を空港のレストラン「老舎茶館」でとりました。ジャージャー麵は元々あまり好みませんが、北京の地元グルメなのでそれで。
なお、ここは一部北京市ではなく河北省廊坊市であるため、河北省や廊坊市の観光案内所もあり、またスタバのタンブラーも廊坊市のネーミングで売られている店舗もありました。
制限エリア内
翌日はフライトよりかなり早く来てチェックインし、制限エリア内を楽しみました。
もう、凄過ぎて、もはやどう撮って良いのかわかりません。
そして、マスコミでよく登場するこちらの場所、天井に国旗が掲揚されているところまでは知っていましたが、なんとその下には「祖国強大 民族復興」のスローガンが!さすが、さすが建国70周年記念事業。何故自国の建築家でなくザハ・ハディドを選んだのかは不明ですが…。そして、この白と黒い線のデザインに、前日行った銀河SOHOの危うさを感じずにはいられませんでした…
上空からの写真に見られるように、この空港には5つのWingがあります。私が入ったのは国内線出発ロビーで、そこではA~Dの4つのWingがあり、それぞれに中国を代表するテーマがありました。5つ目のEは国際出発ゲート。で、そちらは中国自体がテーマとなっている模様です。
Aゲートの先端です。こちらのテーマは絹。
これは蚕が食べる桑なのでしょうか…?
こちらのWingにも北京図書館の分館がありました。
長い廊下にヒトデ型の形状を感じながら歩きます。
こちらはBゲートの先端。テーマは田園。
水に見えるものはアクリル樹脂です。
夜ライトアップされるのかな?
長い通路を歩いているところを撮影するのが流行っているようで、パパが娘が歩く姿を後ろから動画で撮影してあげていたりました。抖音(TikTok)にでも上げるのかな?
こちらはCゲートの先端。テーマは陶器。
残念ながら改装で閉鎖中でしたが、本来壺等が大型の色とりどりの壺等が外の庭に飾ってあった様です。残念!
しかし、さすが陶磁器の国、空港内の売店の品揃えも抜かりがないです。
日本でこんなことあるでしょうか?
休憩用の椅子もザハ設計なのでしょうか?洒落ています。
こちらはDゲート、茶園がテーマです。今日こちらから乗りますが、茶園がテーマのゲートからなんて、私にピッタリ過ぎる!嬉しいな。
こちらは茶ノ木なのでしょうか…?ちょっと違う様な…良く解りません。
出発ゲート付近に行くとこちらも洒落たベンチが!
制限エリア内には本当に沢山のレストランがあり、北京ダックをだしている店すらあります。
しかし、私的には気軽でいい感じの店はD ゲートの中心部寄りに集まっていると感じました。下記の写真はその一部です。
で、私はと言うと一応北京のレストランと思って検索してみたら、北京味のレストランかどうかは知らないけど企業自体が北京だったのでCウイングにあるここにしてみた。
五色餃子は結局何味かよくわからなかったけど、薄い方の紫色のもののほうが酸味のある何かが入っていて美味しかった。緑は魚??あまり美味しくないと思ったけど、黒酢付けて食べたら急に◎
ご飯の方、豚と鴨で、何か香港風なんだけど、量が凄くて食べきれず、打包できるか聞いたらあっさり容器持って来てくれました。なんだよ、さすが中国、空港でも打包ありかい!
と、打包用の袋が大兴机场デザインじゃん!
空港内に空港自体のお土産物店はあったのですが、高くて手が出ませんでした。これが最高の無料のお土産!打包はこれに入れず、エコバッグにこれは大事に持ち帰ります(笑)
てなわけで、この後Dゲートに戻り、上海に向けて出発したのでした。
5年経ってまだ大丈夫そうだけど、白い壁とザハならではの複雑な構造、無駄な空間と巨大さでお手入れが行き届くがが不安です。また、田舎にあるので、成田空港の様に都会的な要素がどんどん抜けてしまって、田舎っぽい雰囲気になってしまわないかという危惧が今の時点で感じられ、運営をがんばっていただく必要があるかと。第2の銀河SOHOにならないことを祈ります。
次回来た時は国際線出発でAゲートのテーマを見たいものです。