2020年の曲聴き活動　総括

2020年、言わずもがな、色々あった1年でしたがいよいよ終わろうとしています。
今年もたくさんの素晴らしい音楽と出会えました。サブスク時代万歳…！
色々な観点から、今年の私自身の"曲聴き活動"をまとめてみました。記事を読んでくださった皆さんが2020年を素早く振り返られるのか、この期に及んで新しい音楽に出会えるのか、何らかの役に立つことを願っています。

※ この記事の対象は、2020年に「私が見つけた」曲となるため、2019年以前にリリースされたものも含みます

2020年　私が選ぶベスト曲

1位: paris match - Saturday

2019年に出会ってどハマりしたMimeさんについてツイッターでパブサしていたところ、似たアーティストとしてparis matchの名前を発見。

すぐさま代表作品である本曲を拝聴。
①イントロのスキャットのあまりのキャッチーさ
②A-B-サビでしっかり盛り上げる伝統的なJ-POPとしての完成度の高さ
③賑やかなオケと相反するゆるやかで限りなく美しいメロディー
好みの感じが全て詰まっていてぶっ飛んじゃいました。
しばらく土曜の朝やドライブでの必聴ナンバーになりそうです。

同じアルバム収録の「Deep Inside」もイントロから月9の主題歌みたいで最高なのでオススメです。

【次点】
2位: Mime - Upside Down（次項で触れます）
3位: ずっと真夜中でいいのに。 - お勉強しといてよ（じっくりアンサンブルを聴かせるABメロと大爆発のサビ、分かりやすい良さだけどやっぱり好きなんですよねえ、オタクソング。）

2020年　一番聴いた曲

1位: Mime - Upside Down

昨年出会ったシティ・ソウルバンドですが、今年は移籍やメンバー変更など体制で色々あった模様。ただ創作能力は衰えておらず夏の三部作として3ヶ月連続リリースされたうちの最後の1曲です。
楽器数は少ないながら、最近のシティポップを特徴付けるファンクやAORに通ずるコード進行がド迫力で鳴っていて、ネオソウルよりも幾分派手な仕上がりになっています。これを’20年代のネオ・ネオソウルと呼びたい。

【次点】
2位: MORISAKI WIN - Wonderland（森崎ウィン氏のデビュー曲にして、すでに和製ジャミロクワイの異名が聞こえつつある衝撃作。フィロのス出身宮野弦士氏の新天地か？）

3位: アンジュルム - 46億年LOVE（結局はLOVEです）

2020年　一番イカれてた曲

1位: Jacob Collier - In My Bones

Jacob Collierとは近所のカフェで「Time Alone With You」が流れていてぶっ飛んだのが出会いでしたが、収録アルバム「Djesse Vol. 3」を一通り聴いて最もイカれてたのがこの曲でした。
曲前半のキメを詰め込んだ感じも好きなのですが、後半の第二主題が入ってきて重厚なコーラスが破綻寸前ギリギリのところを美しく攻めていくところが毎回鳥肌立ちます。

【次点】
2位: 竹内アンナ - I My Me Myself（メロの構成こそABサビの王道J-POPですが、オケの展開...特に2番サビ以降が痺れました）

3位: 赤い公園 - yumeutsutsu（ギターリフがイカれた音出てます。サビ前後での転調もいいですね）

2020年　私が選ぶベストアルバム

1位: Awesome City Club - Grow apart

このバンドも主宰が抜けたり移籍があったり、色々あったようですが力作がリリースされて安心しました。
男女ツインボーカルを存分に活かした曲作りになっていて、私の知っていた過去の曲はサビでユニゾンになったり、主役脇役に分かれていたのですが、今回は両ボーカルが主旋律として美しくハモっているものが多くとても良かったです。

【次点】
2位: 竹内アンナ - MATOUSIC（次項で触れます）
3位: RYUTist - ファルセット（"我々"が好みの作家が揃いも揃ってアイドルをプロデュースしてしまった問題作です。今や楽曲派アイドルのトップランナーですね）

2020年　一番聴いたアーティスト

竹内アンナ

コメント不要でしょう。今年は1stフルアルバム「MATOUSIC」やKinki Kidsへの曲提供など、マルチに充実した1年を送られた模様。

【次点】
2位: Juice=Juice（今年はハロプロにどっぷりいった年という印象も強いです。宮本佳林さんの卒コンもライビュに足を運びました）

3位: フィロソフィーのダンス（作家陣の離脱は残念の限り……今年はテレビにラジオに、ブレイクの土壌を作る年だったか。頑張って欲しい！）

2020年　ベスト・新しく出会ったアーティスト

1位: HONNE

イギリスのエレクトロミュージックデュオ（Wikipediaより）。アルバムによってジャンルの趣向が異なっているのですが、今年出会って衝撃を受けたのはネオソウルに寄せた「Love Me / Love Me Not」。ねっとりしたグルーヴ感がすごいんです。ボーカルもいい感じにねっとりしていて、本当に濃厚な音楽です。ねっとり以外何とも言い表しがたいので、聴いてもらったらわかりますと思いますが...

【次点】
2位: RYUTist（前述しましたが、最新アルバムが良すぎです）
3位: POLLYANNA（渋谷系を真正面からリバイバルさせている期待のバンドです。2021年も好き勝手やってくれ！）

2020年　ベスト・新しく出会った概念

ジャパニーズR&B

出会ったというか、提唱したいというか…
私の敬愛する平井堅が'00年代にやっていたR&Bのような、J-Popと'90年代R&Bを融合させた音楽が本当に好きなんです。
今年リリースされたeillさんの新アルバム収録曲「Into your dream」で、その音楽性がリバイバルされていて興奮しました。

編曲は最近幅広く楽曲提供しているKan Sano氏。彼の音楽性はブラックミュージックに根差していますが、作品にはひと昔前のJ-Popの影響が色濃く残っていて、いい塩梅に「ジャパニーズR&B」になっているんですね。

願望も含めて、来年2021年は「ジャパニーズR&B」がリバイバルする年になると予想します。'10年代後半に'80年代シティポップがリバイバルした流れで、土壌は整っていると思うので。

長文になりましたが、以上です。
上に挙げたアーティストが無事新年を迎えて、精力的に活動してくれることを祈って、
また、私と皆さんが、来年もたくさんの素晴らしい音楽に出会えることを祈って、
年末の挨拶とさせていただきます。

今年もお世話になりました。来年も何卒よろしくお願いいたします。