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ちょっと気になったデザイン 2024年1月

こんにちは、ちょっと株式会社の久保田です。

2024年が始まりました!
今年もnoteの記事アップを頑張っていこうと意気込んでいます!
溜まり続けるネタを言語化してアウトプットすることは知識蓄積には効果的なので、頑張って記事アップしていきたいと思います。

今月も気になったデザインをピックアップしてみます。



『穂垂亭』Webサイト


『穂垂亭』Webサイト

以前、観光系Webサイトのリサーチをしている際にブックマークしていたサイトです。最近SNSで紹介されているのを見かけて、改めてじっくり見直しながら唸っていました。

ものすごく繊細なデザインです。
文字サイズやカラーリング、スペーシング、そしてインタラクション。全ての要素が絶妙に絡み合わさることで醸し出される空気感。
この温泉宿の魅力がWebデザインで伝わってきます。

こだわっていると感じたポイントが、至る所にある「墨溜まり」っぽい処理。
テキストリンクに添えてある矢印、メニューアイコン、フレームの角などなど、すごく小さく墨溜まりっぽい処理を使っています。
その小さな処理が全体のトーンナリティを支えている気がしました。

じっくり観察すると細かいところに様々なアイデアが詰まっていることが分かりました。かなり参考になるサイトデザインでした。
似たようなテイストのサイトはたくさんありますが、このサイトは別格と言っても過言ではないかも・・・くらい心に残っています。

時間を忘れて眺めてられる美しいデザイン。
機会があれば宿泊してみたい。そう思わせてくれる雰囲気あるデザインでした。


『JRAアプリ』の馬柱


注)競馬ファンにしか伝わらないやつです。

去年の秋競馬開催のタイミングで、満を持してJRA公式アプリがリリースされました。
競馬場内でも大々的にアピールされていましたし、かなり大掛かりな予算が注ぎ込まれた・・・って噂も聞いてました。
ファンからの評価はイマイチ・・・だと見聞きしますが、これまでのシステムとの連携などには法的な問題などなど時間を掛けてクリアにしていくんじゃないかなって期待できるアプリです。

アプリ内のUIデザインで「お!これは!!」って感動したのが出馬表の馬柱表示。
凄まじい情報量が細かく詰まった馬柱を、ここまでスマートに見せてくれるのかって感動しました。
これまでもモバイル端末でも見やすく工夫されているWeb版の馬柱を見てきましたが、このアプリの馬柱は抜群に見やすい!

左右にスワイプした際に左端に表示されるナビゲーション(?)が素晴らしい!
左端には枠番や馬名、騎手名、斤量、馬体重、そして単勝オッズまで表示されています。これめちゃくちゃ見やすい!!
拡大縮小はピンチ操作でも可能ですが、フローティングさせているボタンでも可能。拡縮リセットも気が利いています。

画像では伝わりにくいと思いますが、文字サイズやカラーリングも見事ですし、新聞でしか見れなかった細かな情報が削られることなく掲載されています。
デジタルならではのリンクも貼られているし、これはデジタル馬柱の決定版だと言っても過言ではないかも?

この感動を多く人に伝えたい!
でもこれは競馬ファンにしか伝わらないやつ・・・。ホントこれすごいと思ったんだよなー


日本酒『理系兄弟 極 しぼりたて』のラベル


『理系兄弟 極 しぼりたて』

SNSで流れてきたバナー広告で見掛けて、そのロゴデザインに一目惚れ、グッと心を掴まれたタイポグラフィでした。

お酒に詳しくない人でもお酒を楽しめるWebサービス「クランド」で販売されているオリジナル日本酒です。
お酒ウェルカムなのでこのサービスは嬉しい。もっと早くに知りたかった。

日本酒と言えば力強い毛筆体でド〜ンって商品名が書かれてるラベルが一般的。
ここ近年はセオリーに背いたスタイリッシュなラベルデザインも増えてきていていますが、日本酒&焼酎のメインターゲット層を考えるとレガシーなデザインの方がウケがいいんだと思います。

しかし、この『理系兄弟』以外でもクランドで取り扱っているお酒のラベルはどれも個性的で、一覧ページを流し見てるだけでも楽しい。
デザインを最大活用して若年層や女性層にアプローチしています。検索条件に「色」が入っているあたり面白い。

『理系兄弟』のロゴデザイン、特に説明しません。
その商品名通り、理数系を彷彿させる記号をうまく文字に取り込んでいて、見ていて楽しくなるデザインです。たぶん作っていて楽しかったんだろうなぁ。
そして姉妹品(じゃないかも?)に『文系姉妹』ってのもあるのも面白いです!

数量限定商品で申し込み期間は終了しています。(一足遅かった・・・)
再販されることに期待しつつ、このデザインでグッズとか作ってくれないかなぁ


映画『哀れなるものたち』のタイトルロゴ


今月絶対ピックアップしておきたかったもの、いやピックアップすべきものを最後に。
公開中の話題作『哀れなるものたち』のタイポグラフィです。

ヨルゴス・ランティモス監督の作品はどれもグラフィックが尖っているんですが、今回もかなり鋭いデザインになっています。
そんな中でも今作はタイポグラフィが独特で、強烈なビジュアルとも相まって、もう異次元レベルの存在感を醸し出しています。

基本的には手書き文字だけども、どこか幾何学っぽいデザインにも見える。
作品のテーマを意識しているのか筆致には幼さも感じられますね。
邦題タイトルなのでオリジナル英語版がベースになることは間違いありません。

画像のように比較すると、長体っぽく縦長に見せているところは共通ポイントなんですが、そこまで似ているとは言い難い。
オリジナル版のテイストを踏まえつつ、新しくデザインを起こしています。
気になったので他の言語版のタイトルロゴも調べてみました。

日本語版タイトルは手間を掛けて作り込んでいるように見えました。
勝手な想像ですが、日本語版はオリジナルデザインと勝負している印象すらあります。
(決して優劣をつけている意図はありません&日本人視点での贔屓目は否定しません)
丁寧に作り込まれているロゴであることは間違いありません。

タイトルロゴから離れますが、作品自体も素晴らしかったです!
その独特な世界観やセンセーショナルな描写が注目されていますが、どのシーンを切り取ってもデザインされているような「アート作品」って印象が強いです。
語り始めると長くなるので我慢しますが、オスカーの1部門は確定したと思います。

・・・

以上、2024年最初のエントリーでした。
今年は自分の趣味や守備範囲以外にも視野を広げて、もっとキャッチアップできるよう頑張ろうって意気込んでいます!

それでは。

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