製菓学校が楽しかった話
私の最終学歴は製菓学校。
高校時代の自分が聞いたらびっくりというか多分固まるだろうというくらい、製菓学校に通う気などさらさらなかった。
細かい理由はここでは省いておくが、コロナ時代予定されていた留学に行けなくなって、手持ち無沙汰で入った学校。
学校は一年制で平日15:20〜18:30という短時間。
6:30〜14:00までカフェのバイトをして生活費を稼ぎながら通っていた。
これが大当たりだった。当たりというより沼にハマってしまったという方が正しいかもしれない(笑)。
すごく楽しかった。
今までの自分が通った学校形態とは大きく異なりほとんど毎日実習で洋菓子、和菓子、パンも沢山作った。
先生も10年以上現場で働いてきた方々で今までの私が知らなかった世界のことを垣間見させて頂いた。
日々の実習で美味しいお菓子を作ったのも失敗をしたのも、大会のために放課後練習するのも、テスト前にクラスの友達とソース作りの練習をしたり、販売実習でみんなでレシピを考えたり…全部全部いい思い出だ。
もともと一年だけ軽く学んでその後はまたすぐ留学いこうと思っていたが、卒業してからもう少しだけお菓子のことを学びたいと思い、今はフリーターでお菓子作りに携わっている。
学校は一年制、お菓子の業界に就職したわけではないので胸を張ってお菓子作りができるとは言えないが、友達の誕生日ケーキを作ったり、たくさんのお菓子を気軽に作れるようになったことは私の中の大きな財産である。
この3年間、海外に行くという自分の第一希望の道には進めなかったけれど、これからの私の人生の選択肢を増やし可能性を広げてくれた。
経験は誰にも奪われない財産となり、技術は誰にも奪われない武器となる。
そう感じさせてくれたのは、授業外でもたくさん指導をしてくれた先生方、たくさん一緒に笑ってくれたクラスメイトのおかげであることは間違いない。