ゲンくんには関わりたくない
小学1年か2年の頃、近くにいたらうるさすぎる男子の1人に
ゲンくんという名の男の子がいた。
ゲンくんはいつだったか、
帰りの会の前の休み時間に、
クラスメートの一人一人の頭に自分の手の平を数回ずつ押し付けて「ゲリ!ゲリ!」と
大きな声で言う独自の遊びをはじめた。
みんな、ゲンくんがまた変なことをしてると笑っていたが、
彼はおよそ30名ほどいる生徒の全員に
すごい集中力でそれをやってみせた。
とても相手にできないくだらないことであったが、
数秒愛想笑いでもして自分の席に座ってい