達人調整とはどういったものか

今回はざっくり「達人調整とは何か」について書いていきたいと思います。

運動科学者である高岡英夫先生は、ゆる体操をはじめとする膨大なトレーニング体系を開発し、指導されてきました。

その体系には、ゆる体操があり、身体意識・身体能力の開発法、呼吸法、気功、それから歩きのトレーニングシステム(古くはゆるウォーク、現在はスーパーウォーク歩道)、武術、ゆる筋トレ、各種目のトレーニング等々…と、実に膨大です。
ゆる体操だけでも未発表のものも含めて300種類以上あるという話で、私が知らない体操もけっこうあります(笑)。
それだけ人間の身体そのもの、そして身体運動というものは複雑で精妙にできているということですね。


私のやっている「達人調整」は、そのゆるトレーニングの一部として高岡先生が開発、指導されているもので、施術者が被術者に手技によって身体を調整していくという「身体調整」法の一つでもあります。

達人調整が他のゆる体操やトレーニング法と違うところは、まさにそこで、人の手の助けを借りて自分の体を開発していくこと。

施術者(施し手)の手技(場合によっては足技)等を用いて、被術者(受け手)の身体にアプローチし、ゆるめていきます。

達人調整を学ぶ講座では、施し手と受け手が交互に交替し施術しあい、その効果を高めていきます。
ですが、「身体調整室」で行われる達人調整の個人施術では、一般の整体などの施術と同じように、施術者(調整師)が被術者を調整するものですので、講座のように入れ替わって施術することはありませんのでご安心下さい(笑)。


人に施術してもらう最大の利点は何か、といいますと、

「自分で自分の身体をゆるめるよりも、圧倒的に楽にゆるむことができる」

ということです。
人の手を借りているわけだから当たり前といえば当たり前ですよね。

ゆるトレーニング効果は実に多岐に渡りますが、その効果を人に施術してもらうことによって享受できる、というわけです。

「でもそれなら、他の整体や手技でも同じじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、根本的に違う点がいくつかあります。

他の手技との最大の違いはというと、先ほど書きました通り、達人調整はゆるトレーニングの体系の一部でありまして、その方法・理論に則って身体をよくしていくというところです。

高岡先生の本をお読みの方たちにわかりやすく例を上げますと、

「全身の凝り固まった骨格筋肉内臓をゆるゆるにゆるめほぐす」
「前腿の拘束(凝り固まったところ)をゆるめて、裏転子(裏腿の筋肉群を使えるようにする意識)を活性化させる」
「背中の拘束をゆるめ、背骨を活性化させてセンターが通りやすくする」

「肩甲骨をはがしゆるめ、立甲しやすくする」
「肋骨や肩腕周りをゆるめ、ベストや肩包体の形成を促す」

というような感じです。

まあこういう説明の仕方は、トレーニングやってる人向けすぎて、なじみのない人にはよくわからないですね(笑)

そういう場合には、以下のように説明しています。

「整体等、一般的な手技による施術は、痛い、硬い、重いなどの不快感を取り除くこと、つまりマイナスの解消が目的です。

達人調整はそういったマイナスを解消しつつ、さらに身体や脳を使えるように開発してプラスにしていく手技です」

達人調整では、施し手の手技により、受け手の硬いところ、拘束をときほぐし、ゆるめ、動きを改善し、身体意識を活性化させます。その効果はたいていの場合、被術者のトレーニング能力を上回ります。腕のいい調整師なら、その効果は圧倒的です。

つまり、調整を受けることにより、自分のゆるトレーニングの能力以上にゆるみ、身体や脳が使えるようになるわけです。



達人調整は施術者側にも大きな特徴があります。

身体調整において、どこの身体の部位をどういった刺激で施術する、という具体的な技術、そしてその腕前というものは重要なファクターです。

達人調整において、そういった具体的な技術はもちろん重要なのですが、それに加え、ゆる体操や専門的トレーニング(身体能力や身体意識の開発)で鍛えられた身体能力を使い施術する、ということが大きな特徴となっています。
施術者が、こうした身体能力や身体意識がある程度使えるようにならないと、達人調整は効果を十分に発揮できません。
なので、調整自体の具体的な技術も大事なのですが、それ以上に「達人調整師本人のトレーニングの実力」というものが重要になってきます。

達人調整はその名のとおり、「達人による身体調整(施術者)」であり、また、「達人をつくる身体調整(被術者)」でもあるわけです。



調整に興味を持った方はこちらへどうぞ。
身体調整室 https://www.chosei-shitsu.com/




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?